ライプチヒ歳時記-satosi

サトシの友達が、終業式を境に一人いなくなる。

週末、リオン君達家族をお昼に招待した。
日本食が大好きなリオン君たちはとても喜んで食べてくれた。
その時に、リオン母から彼が転校することを聴いたのである。。。

ドイツではグレード1~4までは基礎学校(グルントシューレ)に全員通うが、
グレード5からはハウプトシューレ(卒業後、職業訓練を受ける)、レアルシューレ
(ハウプトとギムナジウムの中間に位置する)、ギムナジウム(大学進学希望者が就学)
の三つのコースに分かれる。
ウチの学校はとりあえず高校まで通えるが、私立なので費用がかかる。
一方、ドイツの公立学校は大学まで学費が無料。
なんてったってタダなのである。

リオンくんちは三人兄妹なので、とりあえず一人だけでも無料の学校へ、、、
という話しをした彼の母は、すこしホッとした表情だった。
他にもかなりの生徒がごっそり転校する、と彼女は言っていた。

今度から通うことになるその学校は朝も早く7時半に始まり、1時にはもう下校だ。
ドイツの公立小学校はおおかた1時に終わるので、その後は子供だけで過ごすことが多い、
と聴いた。
ドイツの両親は共働きが多いのでしかたがないけど、リオン母は”午後はずーっと
ゲーム漬けになるのかもねえ~、、”と本気で心配していた。

リオン君は小柄できゃしゃな体つきだから、サトシが幼稚園のときからずっと仲良しだった
こうちゃんとどことなくダブって見えるときがある。
サトシも同じことを時折言っていた。
でも昨年に日本の友達と別れ、そして今度はリオン君と別れ・・・・
案の定、サトシはかなりショックを受けていた。

日本での別れの季節は春だけど、ここドイツでは、初夏、なのである。




リオン母がお土産に持ってきてくれた。ドイツでは招待客から花束を頂くことが多い。
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