ライプチヒ歳時記-相撲
”sumo wrestling"と名付けられたゲームに長蛇の列。



ドイツでの、二度目の夏祭りがやってきた。

リカはまた昨年に引き続いて浴衣を着たいらしく、朝も早くから髪形と髪飾りの指定をしてきた。
プリンセスだのビューティフルだの言われたことを、どうやらまだ性懲りも無く
覚えているらしい。
でも可愛い娘の頼みだ、ここはひとつ頑張って綺麗に仕上げてやらねば、。

さて、本日は2時からお祭りが始まる。
今回は料理をカフェテリアに寄付、それに後片づけのボランティアをする予定だ。
ここは校庭だというのに、相も変わらずワインやビール、それにアイスとホットドッグ
(ドイツではヴルストと言う)の行商が居たりして、そこら辺での祭りと全く変わりがない。

内緒だが、日本での小学校の運動会ではバレないようにタオルで巻いてビールを飲んでいた
ものだが、ここではコソコソとしなくていいんだから、まあ、とにかく気分がいい。
澄んだ青空の下でビールを飲んでいると、ダンナが嬉しそうにグラスワインを片手に戻ってきた。
「いやあ、高かワインば買ってきたよ~」
どれだけ高いのかと思いきや、チケット5枚分、そう、たったの2.5ユーロ(約250円)
だったのだった、、、、、。

ライプチヒではビール瓶は定価で70円、ワインはボトル700円も出せばかなり美味しいのが
飲めるので(日本で定価2000円程度のワインの味が楽しめる、と思う)
この一年半の間に彼はすっかりドイツ金銭感覚が身に付いてしまったんだろう。

ライプチヒ歳時記-校庭
正面の奥がブルストとビール売り場。左側にワイン売り場が。



ココに来る前、前売りチケットをサトシとリカにそれぞれ渡しておいた。
昨年とは違い、この一年でココがすっかり自分たちのお庭になった感のある彼らは
学校へ着いた途端、あれよあれよと言う間に姿が見えなくなる。

数十分後、口の周りが工事現場のオッチャンになっているサトシがやってきて
「なあ、またチケットくれへん?」とのたまった。
聴けば、彼はすでにアイスを3個、ケーキを三個、そしてジュースを数杯飲んだらしい。

一方、金曜日まで胃腸炎で二日間学校を休んだリカは、お祭り当日どうなることやら、
と心配していたが、なんとか本番までにしっかりと体調を整えて間に合わせたようである。
よほど浴衣を着たかったんだろうか。

そして今年も案の定、彼女の行く先々で、
「おお~、リカ、とっても綺麗よお~!」
「ビューティフル!これは日本伝統の着物なの?」
などなど、こちらが恐縮してしまうほど最大級の賛辞を頂いた。

確かに、ドレスや民族衣装の中で、ひときわ目立っていたのはやっぱり日本の浴衣だった。




今、近所のクララ公園ではヤマボウシに似た樹木の花が咲き乱れている。
$ライプチヒ歳時記-樹木