ライプチヒ歳時記-ソリ遊び
今週の最低気温はマイナス18度が続く。そんな中、子供たちはやっぱり風の子だ。



今朝の音楽は何を聴こうかなあ~、、
選んでいると、突然サトシが言った。
「オレ、これがいいわっ!」
それは、今年度のグラミー賞受賞曲がぎっしりと詰まったモノだった。

曲が流れ出す。
うーん、まるで聴いたことがない。
、とサトシがガイジンのように身体をスイングしながら歌詞を口ずさんでいる。
しかも、カンペキな発音だ。
彼はいつ、どこで、どのようにして歌詞を覚えたんだろう。
聴くと彼はすかさず
「あ、これなー。ミュージックの時間にいつもかかってんねん!」
いや、違うだろ、音楽の時間と言え。
突っ込みを入れたくなったが、現在、彼は外国の学校へ通っている身。
逆に突っ込まれそうだな、、と、とっさに判断する。

それにしても、国が違うと授業に聴く曲までこんなに違うとは知らなかった。
日本の小学校での運動会で、嵐の曲がかかったときには時代の流れを衝撃と同時に
受け取ったものだが、まさかグラミー賞受賞曲がドイツの学校で日常流れているとは!
おまけにその授業中には、曲を聴きながら教室でダンスを踊っているらしい。
(注:もちろんフォークダンスなどでは決して、ない。)
そりゃ、サトシの友達連中の身のこなしがカッコいいはずだ。

放課後、リオン君がギターを弾き、その周りには金髪少年達が彼を取り囲んでいた。
まるで絵画のような一コマだ。
立ちくらみしそうなくらいにイケメンな少年たちが、いつもサトシの周りにいる。
金髪に負けるな、日本男児!


ドイツでの初作品「本日の日本」。依頼を受けた「日本の家」はボランティアで二つの国の橋渡しをしている。ここでは志の熱い人達ばかりが集う。
ライプチヒ歳時記-日本の家ロゴ