ライプチヒ歳時記-メキシコ料理店内

                   メキシコ料理店内


この部屋ってなんだか薄暗い、、、

昨年12月に、初めて訪れたライプチヒ。
その頃は寒波が来ていてマイナス20℃。
外を歩いてるとこのまま凍死するんじゃないの?と本気で思えるほど、ハンパなく寒かった。
春から家族で住むことになるアパートに到着し、ホッとしたりドキドキしながら中へと入る。
そして、ダンナがパチッと電気をつけた。
、、、、、あれっ?今、確かにスイッチ入れたよな?
疑うほどにこの部屋の明かりはほんのり薄暗くって、とってもムーディーな雰囲気を
醸し出していたのだった。

ドイツでは、日本のように煌々とした明かりを好まない。
それにしても、この部屋ってめちゃくちゃ怪しげじゃないか?!
だってフツーは真ん中にあるはずの照明器具がなく、壁に三個の間接照明と
スタンドライトが部屋の隅っこにポツン、ポツンとあるだけだ。
これが結婚したてホヤホヤなカップルだったら、この照明はとっても盛り上がること間違いない。
だけど、半世紀も一緒にいるようなドヨ~ンとした空気が漂っている私たち夫婦には、
このロマンチックすぎる間接照明は、多分、きっと必要無い。

ここへ着いたばかりの頃、よくサトシは「ねえ、ここめっちゃ暗くて本読まれへんねん!」
とダンナにどなっていた。
だけど、今の季節は夜の9時半まで電気をつけなくていいほどに外は明るい。

さて、今年初めて体験するドイツの長い長い冬には、どうやって過ごそうか。
ロウソクの明かりを部屋中に敷き詰めて、奈良で体験した万燈会のようにクラシックな雰囲気を
演出なぞしてみようか。。。