越してきてから、やっと一ヶ月半が過ぎた。
長い時間かかって、ようやく生活リズムが出来てきたようだ。
日本で続けていたノルディックウオーキングをまた始める事にする。

早朝、重々しい玄関のドアをギーッと開け、だいぶ見慣れてきた延々と続く石畳の上を
歩き始める。
故郷の長崎にも石畳はあったけど、それは一部のところで、見渡す限りに敷き詰めてある
場所に住むなんて思いもしなかった。

ライプチヒに住み始めてから、日本に居た時以上によく空を見上げる。
ここの雲は高い高いところにあって、まるで風花を寄せて集めたかのように
フーッと吹けば消えてなくなりそうなほど、はかなげだ。
ヨーロッパの雲はどこでもこんな風なのかな、と思っていると
先日旅行に行ったチェコは違っていた。
湿り気を帯び、手のひらに乗せたらずっしりと重たそうな、あのいつも見慣れていた
日本の雲だった。
それを見た時は、外国の雲だというのにホントにホッとしたものだ。

きっと、チェコはドイツと違って日本と地形が似ていて、山が多くて坂道も多い所
だからなのかなあ、、と勝手に思い込んでいる。


$ライプチヒ歳時記-ドイツの雲