サトシ達が通うことになったライプチヒの学校は幼稚園から高校までの一貫校で、朝8時から40分間の朝休みがある。
8時45分からホームルームなので、それまでに子供を連れていけば良いらしい。
日本と違い、登下校は必ず保護者同伴だ。

早朝、先生達はコーヒーカップ片手に廊下で談笑してる。
まるでジョン・レノンのような風体の怪しげなおっさんは誰?と思ったら、なんと4年の担任だ。
長身で超グラマー、派手な出で立ちの先生は保護者担当。初日に私のところへ挨拶にきたけど思わず後ずさりしそうになったぐらいだ。
送りに来てる保護者はといえば、頭にターバンを巻いたアラブ系のお父さんや、きっとイギリス出身に違いない赤いタータンチェックのスカートをはいたお父さん。
全身黒づくめで目だけ覗かせたイスラム地方のお母さんもいれば、両腕にヤバいくらいのタトゥーが入った顔中ピアスだらけのパンクなお母さんもいて。
ここは一体どこの国??って感じだ。
そして何気にテラスを見たら、高校生のカップルが熱いキスの真っ最中、、、。

これが毎日の風景だから、まだまだ息つく暇もない。
「うひゃー」と思いながら、毎日人を眺めて楽しんでる。

それから、ライプチヒではほとんど東洋人を見かけない。
歩いていると、珍しいのかドイツ人の子供が振り向き際に私を見る。
先日、電車の中でベビーカーに乗った子供が私をずっと見つめていた。
照れ隠しに面白い顔をしたら、その子は笑ってくれた。
その日はなんとも気分の良い一日だった。
$ライプチヒ歳時記-学校の風景