RED ONE v.s. EOS 5D MK2&7D ムービー | 水中カメラマンのデスクワークな日々

RED ONE v.s. EOS 5D MK2&7D ムービー

 Canon EOS 5D MARK IIの動画機能が、プロの映像制作の現場でも積極的に活用されるようになった。と、言う話はこのブログでも何度か紹介しましたが、今週のEOS 7Dの発表は、映像制作のプロの方々にもかなりの好評価を得ているようです。

そして意外なのが、RED ONEユーザーも、結構5D MK2&7D の動画機能を評価している人が多いという事です。
50万円~100万円クラスの業務用ビデオカメラで、 5D MARK IIの動画機能より優れた機種があるにもかかわらず、これらの機種は話題にすらならならないのです。つまり、センサーサイズとレンズ、1/3インチとか1/2インチではダメなのです。

私も昨年12月から5D MARK IIの動画とRED ONEでいろいろ撮ってみて感じるのは、ビデオカメラのレンズは便利だけど、つまらない、悪条件ではぜんぜん画質が悪い。一方、写真用レンズは動画撮影には不便だけど、味があるし、なんといってもビデオ用レンズに比べて遥かに高画質。浅い被写界深度は扱いが大変ですが、そこが腕の見せ所です。

トーン(ガンマ、色調)の傾向も、RED ONEとEOS 5D MARK IIは意外と似ている気がします。

こんな感じでプロに好評価のEOS 5D MARK II&7Dの動画機能ですが、個人的に気になっている点があります。
これも何度もブログに書きましたが、細かい模様に生じる「モアレ、偽色」や複雑な動きで生じる「顕著なブロックノイズ」に関して、ダメ出ししている人が意外と少ない点です。被写界深度を浅く、主題以外をボカして撮ればこれらの欠点は殆ど気にならないので、プロは欠点を隠す技術をもって撮影するのであまり問題視しないのかもしれません。

参考までに、以下の画像はEOS 5D MARK II の動画が最も苦手とする絵柄です。
動画から静止画を切り出しました。

EOS 5D MARK II 動画
↑画像をクリックすると1920x1080サイズの静止画切り出し画像が開きます。

EOS 5D MARK II 動画
↑画像をクリックすると1920x1080サイズの静止画切り出し画像が開きます。

1920x1080サイズの静止画を見るだけでも、”悲惨さ”は判って頂けると思います。
ちなみに、EOS 5D MARK II に限らず、MPEG系記録の他のビデオカメラでも全滅です。
一方、RED ONEのRAW記録は素晴らしいですよ。