AVCHDの編集 | 水中カメラマンのデスクワークな日々

AVCHDの編集

 気がつけば、民生機のビデオカメラは、小型、フルハイビジョン記録、AVCHDというのが各社の主流モデルとなったようですが、私は今日初めて、AVCHD形式の編集というかFinal Cut Proへの取り込みを試しました。

 Final Cut Proへの取り込み操作の手順は、基本的にはPanasonicのP2カードからの映像の取り込みと同じです。
 ただ、PowerPC(G5とか)のマシンでは、取り込め無いんです!
 なので、Mac Book Proで取り込んだのですが、1時間の映像の取り込みになぁんと!5時間~6時間の作業時間を要するのです!
 現状、Final Cut Proでは、AVCHD形式をそのまんまのネイティブ編集ができません。なので、Apple Pro Res 422やApple intermediate Codecへ変換しての編集になるので、取り込みに時間がかかるのです。

 イメージとしては、PanasonicのAVC-intraの取り込みと同じです。

 ただ、AVC-intraは、プロ機の中でも最高級画質の映像なので、多少の我慢は仕方ないと思うのですが、AVCHDはお気楽家庭用ビデオなのですから、もっと気楽に扱えなければ、と思うのです。

 内蔵ハードディスクに20時間以上の記録ができる機種がありますが、ハードディスクにめいっぱい撮り貯めてしまったらFinal Cut Proへの取り込みに100時間以上かかってしまうわけですよ!
100時間(4日以上)も待たされたら編集しよう!って意欲も失ってしまいますよね?

 結局は「家庭用ビデオのユーザーなんて、殆どが撮りっぱなしで、編集なんかしない」という前提なのでしょう。。

 その証拠?に、ハイビジョンで編集した映像をハイビジョンで記録し配布する手段が、実際の所無いに等しいのです。

 今まで(従来のSD)なら、編集したビデオをDVD-Videoに焼いて配布って簡単にできました。

 それが、ハイビジョンで編集した映像をブルーレイディスクに焼いて配布って作業が、できないわけではありませんが、もの凄く敷居の高い作業なのです。

 ブルーレイレコーダーが普及しているので、パソコンに繋いで簡単に書き込めれば楽でいいと思うのですが、実は簡単にはできないのです。
 一番簡単な方法は、編集したハイビジョン映像をHDVに変換してFireWire(iLink)でブルーレイレコーダーへ記録って方法でしょうか?(これって時代に逆行している作業ですよね?)

 ようやくパソコン用のブルーレイレコーダーやオーサリングソフトが普及価格で出て来ましたけど、弊社でも導入しましたがまだまだ課題が多いです。

 ハイビジョンビデオは、一見お手軽になったように見えますが、実はまだまだマニアな人でないと扱いが大変なのが現状です。