photo:01


【熱血先生としてもTVに数回特集されていた著者・菱田慶文】

名古屋JKファクトリーの先輩でもあり、名城大学の先輩でもあり、2002年10月の全日本キックでは同じ興行に出たこともある菱田慶文氏の著書を読ませていただいた。
以下、読書感想文と佐藤嘉洋的見解。

国民的スポーツであったムエタイが、なぜギャンブルムエタイになってしまったのか、というのを、自身のフィールドワークや多くの関係者からのインタビューにより、非常にわかりやすく考察されていた本だった。

無論、私自身理解していたことも多かったが、ムエタイの世界に対し改めて理解を深められたし、新しい発見もあった。

特にムエタイスタジアムにおけるギャンブラーたちの賭けの方法が複雑過ぎて、よく理解していなかったが、本書では大変わかりやすく解説してあって、ようやく合点がいった。
本にあるように、リスクヘッジを巧みに利用して賭ければ、わりと稼げるのではないだろうか。
そのためにはかなり冷静な頭脳と状況判断力が必要になってくるとは思うが……(私には無理そうだ……)。
興味のある方は一読してみてはいかがでしょう。
ムエタイの世界

現在のムエタイはギャンブルとは切っても切れない関係にある。
ちなみにタイ国内では、「ムエタイは卑俗なモノ」とみなされている。
だからムエタイは、生活の手段としては充分に成立しているが、自己実現の場としては程遠いのが現実だ。
ムエタイ界ではスターでも、ケンタッキーなどのファストフード店では見向きもされない。
サインも求められない。
まだ10代のとき、アタチャイやガオラン、ナムサックノーイ、サムゴーなどを羨望の眼差しで見ていたのは、私がキックボクサーだったからなのだ。

ムエタイの採点基準は「蹴り」「膝」「バランスを崩すこと」が重視される。
理由は「選手生命を長くするため」だからだそう。
パンチのポイントを減らせば、おのずと頭部の攻撃は減り、脳へのダメージを減らすことができる、という考えだ。
これは、日本のキックボクシングやK-1には無い考え方だ。
日本は選手が壊れようが関係ない。
使い捨ての消耗品である。
何の保証もない。
プロモーターが病院にお見舞いにきたところで、その気持ちは嬉しいが、何かの保証をしてもらえるわけではない。

だが、キックボクシングのプロモーターは「プロとして」打ち合いを推奨し、そういった選手を積極的に起用する。
現在のムエタイのプロモーターは違うようだ。
ギャンブルが成立するなら試合が退屈でも「プロとして」試合が組まれる。

世間で「プロらしい」「プロらしくない」と知った顔で皆が言い合う。
でも「プロとして」というのは人それぞれ千差万別なのである。
日本のキックボクシング界からすれば、現在のムエタイに対しプロとして首を傾げるだろう。
そして逆から見れば、キック一本で暮らせないのに、よくあんなバカバカ打ち合ってるよなあ、とムエタイからは不思議がられるんだろうな。

ところで私は、負けているのに攻めるのを止める選手は嫌いである。
ムエタイの最終ラウンドのちんたら感は見てられない。
しかしそれを「プロらしくない」とは言わない。
ムエタイの中ではそれが「プロ」なのだから。
だから、私は声を大にして言う。

負けているのに勝つことを諦めて、攻めるのを止める選手が嫌いだ。

次の試合もあるから、もう攻めるのは止めろ、とセコンドたちも言うそうだ。
うちの会長は絶対にそんなことを言ったりしない。

ムエタイの世界を読んで②

明るく生こまい
佐藤嘉洋
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2014年8月24日
名古屋国際会議場(14時開場、15時本戦開始)
Krush45

佐藤嘉洋vs山崎陽一

佐藤嘉洋応援シート受付中!!

SRS席(完売)
RS席7000円
S席6000円
A席(完売)

購入希望の方はこちらのメールアドレスから。
チケット種別、枚数、お名前、送付先の住所を明記の上ご連絡くださち。
satoticket@gmail.com
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
佐藤嘉洋のイカレタ思考が気になった人は、こちらで新品を購入してほしかったり!
『悩める男子に捧げる 1001のローキック』
販売中。

2002年から続く佐藤嘉洋の悩み相談コーナーが独立サイトに!1001コまで受付中!現在761コ答えました!
1001の首相撲
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
祝7周年キャンペーン!!
ぶる~と整骨院

今月先着10名でオリジナルトランクスプレゼント中!!
名古屋JKFitness