先週のK-1ヘビー級のGPは面白かったですね。
シュルトさんはやっぱ強いっすわ。
あの左のパンチと前蹴りね・・・メモメモ・・・
尊敬するホースト選手の最後の姿には目頭が熱くなりました。
41歳であそこまで動けるんだから、もう神の領域じゃねえかと思う。
一度腹割って話したいっす。

今回久しぶりに素晴らしい動きを見せてくれたアーツ選手。
実は彼の試合前名古屋で会ってるんですよ。
ちょうど友達とクラブに遊びに行ったときに、
(苦手な音楽が流れていないクラブ)
誰かが『ピーター・アーツが来てるってよ。』って言ってるのを聞いて、
せっかくだから挨拶しにいこうかなと思って会いに行きました。
ところがアーツ選手のいるフロアに行って挨拶しようと思って近寄ったら
アーツ選手の周りにいる外人のガードマンに制御されてしまいました。

外人『NO!NO!NO!』

僕 『あ~あ~う~・・・』

制御されたことにキョドった僕がう~う~言ってたら、
一人のガードマンが僕に気づいて
アーツ選手への道を開けてくれました。
で、アーツ選手に挨拶しに行ったらアーツ選手に

『誰だこいつは?』

という顔をされました。
ちょうど黒ブチ眼鏡かけていて、
およそ100人中95人は格闘家に見えないと言うだろう格好だったので、
わかるはずもありません。
というか僕のこと忘れたのかな?
そこで眼鏡を外して、

『あ~アイ ファイトぉ~ ウィリアム・ディンダー・・・』
(佐藤嘉洋のK-1初参戦のときの対戦相手
ウィリアム・ディンダー選手はチーム・アーツの所属で、
ピーター・アーツ選手がセコンドとして来日していた。)

と言ったら、

『OH!!SATO!!(以下日本語に翻訳)元気かい?』

と気づいてくれました。
僕は手を差し出して握手を交わし、

『はい、元気です。』

アーツ選手は僕が手に持っている眼鏡を指差しながら、

『眼鏡かけているから、誰かわからなかったよ。』

僕はさも当然のような顔つきで答えました。

『はい、いつも言われます。』

途中の雑談はクラブの音でかき消されて
よく聞こえなかったけど、なんとなく意味がわかったのは、

P 『君は名古屋に住んでいるのか?』

僕 『はい、そうです。』

P 『今度君のジムで練習させてくれよ。』

僕 『はい、お待ちしております。
ピーター、WGPの試合良いファイトを祈っています。』

P 『ありがとう。必ず勝つよ。君の次の試合も健闘を祈るよ。』

こうして熱い握手を交わし、アーツ選手と別れました。
その一週間後、まさかリザーブから準優勝まで行ってしまうとは・・・
トーナメントというのは本当に何が起こるかわかりませんね。
リザーブの選手って精神的にきついと思うんですよ。
試合に勝っても次の試合があるかどうかもわからないのに、
集中力を切らしちゃいけないし・・・
集中しつづけてても試合がない可能性の方が高いですもんね。
アーツ選手が準決勝勝っただけでも凄いことだと思います。

俺もヘビー級の偉大なるファイター達に負けないように、
まだまだ魂込めて戦わないとな。
そんな思いを込めたら、この日は黄色く変色してしまいました。

Arts_1

yoshi-HERO