前年比3分の2に減った世田谷の待機児童数、でも・・・。 | 佐藤美樹(さとうみき)のサトミキ☆ブログ

前年比3分の2に減った世田谷の待機児童数、でも・・・。

先週25日の福祉常任委員会において、4月㏠時点の待機児数が発表になりました。

 

総数としては、1198名⇒861名(337名の減)

 

私が議員になったH23年から待機児は増える一方だったので、

やっと、保育所整備に関する各政策が功を奏してきたのかなと思います。

 

ただ一方で、課題と思うところもいくつかあり。

1つ目の課題としては、手法。

千代田に続いて「ゼロ達成」した豊島区が「ゼロ」にできた理由として、ベビーシッター事業を待機児対策として取り入れ(区の何らかの補助施策にする)たとのこと。

※豊島区待機児数に関する記事:

http://www.nikkei.com/article/DGXLZO16803010U7A520C1L83000

 

やはり、都心部では大型のハコもの(0-5歳の完結園スタイル)だけで、需要を吸収していくのは、もう限界にきているので、「ハコに依らない」手法がより重要になってきているといえます。

その辺が、世田谷ではまだまだかと。

 

もう1つの課題としては、3歳児以降の定員において、空き数がかなりの数になっているという点。

これについては、2月の予算委員会でも問いました。

0-5歳の認可保育所で、100名規模だとだいたい整備費に2億ほど補助を出し、整備までの時間としては、事業者決定⇒工事⇒開園までだいたい2年かかります。

でも、そうやって整備しても、特に駅から遠い認可保育所だと4-5歳枠はほぼまるまる空きになっていたり、3歳児も空きが出始めている状況です。

 

※認可保育所の空き数について:

http://www.city.setagaya.lg.jp/kurashi/103/129/1813/496/index.html

 

この辺の空きが、さらにこれから子どもの数が減少となっていったときにどうなってくるのか。

 

待機児対策といっている中で不思議な論点かもしれませんが、「空き対策」も必要になってきていると思います。