象と耳鳴り―推理小説 (祥伝社文庫)/恩田 陸
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【あらすじ】

「あたくし、象を見ると耳鳴りがするんです」

退職判事関根多佳雄が立ちよった喫茶店。

上品な婦人が語り始めたのは少女時代に

英国で遭遇した、象による殺人事件だった。

その他、子供たちの会話、一枚の写真、

携帯電話など、何気ないテーマに潜む謎を

鮮やかな手さばきで解き明かしていく…。


【感想】

短編推理小説集です。

日常生活で起こる何気ない事柄や謎について

解き明かされていきます。

どの章も大がかりなストーリー展開はなく

ごく平凡な日常の中に収まっています。

それでいて各章は全く違ったタイプのストーリー

になっていたので、それぞれが別の作者によって

書かれたかのような印象を受けました。