模倣犯1 (新潮文庫)/宮部 みゆき

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模倣犯3 (新潮文庫)/宮部 みゆき

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模倣犯〈4〉 (新潮文庫)/宮部 みゆき

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模倣犯〈5〉 (新潮文庫)/宮部 みゆき

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【あらすじ】
1996年9月12日早朝、一家惨殺事件の唯一の生き残りである塚田真一は、犬の散歩中に、
大川公園で女性の右腕を発見する。
同じ公園からは、失踪したOL・古川鞠子のハンドバッグが発見され、マスコミが大騒ぎするなか、
犯人を名乗る人物はテレビ局に「右腕は古川鞠子のものではない」という内容の電話を掛ける。
さらに、古川鞠子の祖父の有馬義男のもとにも、犯人から電話があり、孫娘を心配する有馬の心を弄ぶかのように、有馬を翻弄していく…


【感想】
文庫「全5巻」の長編ミステリー。
各場面がとてもリアルに描写されていて、読んでいるうちに恐怖、怒りそして悲しみで
いっぱいになりました。

自称「天才」の犯罪者が暴走していく中で、
一方の被害者側家族の人間味あふれる姿や器量の大きさが印象的でした。
被害者の悲しみがちょっとしたセリフやしぐさに非常に上手く表現されており、
感情移入しすぎて、まるで被害者自身になったような気分になりました…

そして犯罪被害者や加害者の家族が直面する地獄についても鮮明に描写されています。
巻別に被害者の視点と加害者の視点の両側から描かれており、またその周囲の人々のストーリーも
人間味あふれています。
幅広い視点でストーリーを疑似体験できました。

以前から興味はありつつ、長編すぎてなかなか手が伸びなかったけど、読み始めるとその面白さと
展開のよさにあっという間に読み終わりました。