世の中、いろんなことが目まぐるしく起こっております。
しかし、時は早くもならず、遅くもならず、正確に確実に進んでおります。
そして、その中で僕は何とか、今、生きています。

自然の移り変わりで四季を味わうことは、東京都心で生活しているとなかなかできないのですが、岩手宮古市田老に行く道中、国道106号を通りながら秋色に染まり始めた山々や、清々しい空気を吸い込むたびに、「あ~」「あ~」と若干気持ち悪いテンションになりながら、贅沢な時間を過ごしました。

東日本大震災から3年7か月もの月日が経ちました。

田老住民や役場や漁協の方々の努力、沢山の支援で漁業の再開や道路の整備、色々な復興が行われ変わっていく様子を3か月に1回程度、全てではないけど、この目で見る機会をいただきました。
震災、津波の被害者の救出や瓦礫撤去、交通整理など昼夜問わず行っていた自衛隊の方々の姿は今でも鮮明に憶えています。

震災当時、日本中いや世界中が「復興」を願い、沢山の行動が、絶望から希望を生み「復興」への架け橋になると感じたのは、僕だけではなかったのではないでしょうか。

自身の体調不良により1年間、田老に訪れることができませんでした。


そして、2014年10月11日の田老は、

2010年夏に初めて田老を訪れ、のどかな風景の中に過去の教訓をもとに防災の町として生きてきた力強いあの町並みには、まだほど遠い状態でした。

未だに、グリーピア三陸みやこに隣接する仮設住宅には、2014年2月の時点で407世帯もの方々が住まわれていることも、復興の遅れから、故郷を離れる方々もいらっしゃると聞きました。

あの2010年の夏に見た田老戻るには、あと何年、いや何十年かかるのか、、
そう感じてしまいました。



それでも、

12日には田老一大イベント大運動会があり、祭りや花火大会、その他たくさんのイベントがあったり、、田老に生きる方々の力強さは本当に頭が下がります。
そして、何より僕は、田老の、岩手の方々の温かさに助けられてきました。

そして、田老には三陸海岸の代表的な奇岩のひとつ「三王(さんのう)岩」を一望できる三王園地も完成して、すばらしい風景を見せてくれるんです。


こんなすばらしい場所に
よしばあちゃん作詞「海嘯鎮魂の詩」の詩碑が、多くの方々のご協力により設立されました。
是非見に来てください!


一日、数分でも、毎日、日本全体が被災地の復興を願い、思考、行動する世の中であれば、再生はより早いものになる。
願うと同時に、僕自身もこれからもできること続けていこうと思います。

10月11日に行われた「海嘯鎮魂の詩」詩碑完成イベントに、大阪からうちの兄貴と山口からうちのおかん(ふーみんふみえ)が来てくれました。






兄貴は「言い訳だけど、何かしたいと思いながら何もできなかった。胸のもやもやが少しとれたよ」と言っていた。震災以降、彼の安月給で(コラコラ、、)こつこつ貯めた義援金を、田老の役場の方に直接預け、それは田老のスポーツ少年団の活動費として使われることになりました。

役場の方のお話しでは、子供達がスポーツができる環境を、田老住民全体で支えていたそうですが、震災以降、田老を離れる人も増え、義援金もだんだん先細りしている為、維持していくのが難しくなってる現状とのことでした。

兄には息子が2人いるのですが(勿論結婚してます)2人とも野球の少年団に入っていて、尚且つ未経験のくせにコーチとかやっってるので(いや、いいんです未経験でも。。。)自分の貯めた義援金がこういう形で使ってもらえることを本当に喜んでいました。
きっと、あの人の事なので、自分の子供達にも田老の話しをして、今自分のやりたいことが普通にできてる事がどれほど幸せなことかを、長々と語ることでしょう。だいぶ長々と。。。。

うちのおかんも、持病もあり、足も悪い中、多分これだけの遠出ができるのも最後だろう。
こういった機会を与えてくれた、実行委員の皆さんには本当に感謝です。


ここまで読んでくれた皆さん、、そろそろ、皆さんの目が充血し、チカチカしてきたころとは思いますが、、、、止めない。。まだ書くのであります。はい。。。最後までおつきあいくださいませ。


そして、10月11日宮古市グリーンピア三陸みやこ体育館にて

「東日本大震災鎮魂詩碑建立と復興支援コンサート」が行われました。
民謡歌手の田中恵さんが、秋田民謡で「海嘯鎮魂の詩」を歌い
若くして津軽三味線のA級男子の日本一になった佐々木忍弥君のすばらしい演奏もあり、
勿論、田畑ヨシさん(よしばあちゃん)の紙芝居もありました。
この紙芝居は、ヨシばあちゃんの新しい作品で、東日本大震災についての紙芝居でした。ばあちゃんの淡々と読む言葉達と絵に、ただただ息をのみました。
そして、色々な輪もこの紙芝居には描かれていました。

本当に何時、何処で起こるかわからない自然災害に対して、どういう気持ちの準備と行動できる準備をしなければいけないのか、改めて考えさせられました。
そして、被災地の復興は願うだけではなく、小さなことでも多くの人が行動することで輪が生まれて、実際の復興に繋がっていくことも再確認できました。

そして久しぶりのLIVEでした。
久しぶりって言うか、、1年9ヶ月ぶりの少し長めの&サポートの皆さんと一緒に演奏し、歌うことができました。

めちゃくちゃ緊張するだろうな、一曲目なんてガチガチになるやろうな。。。40分歌いきれるかな。。。。

と言う僕の不安予想とは真逆で、、なんか、、、、、

高揚、高揚、高揚のフィーバー状態。。
信頼できるサポートの、のりさん、たけさん、みつを、、、みつをはまあおいといて、、(いや、みつをもちゃんと弾くのはかなり久しぶりだったみたいだけど、すげー素敵なギターやった)
みんなのおかげで、音楽の楽しさを、すばらしさを、改めで感じる事ができました。
そしてなにより、聴いてくれた皆さん、遠くから足を運んでくれた皆さん、遠くから応援してくれた皆さんのおかげで、磯部俊行生き返る事ができました。
本当にありがとう。

さようなら。


・・・・いや、まだ終わらないのです。

ここから始まるのです。

2014.11.20(thu)
下北沢440

aobahitori & 磯部俊行 presents
『素敵庵 vol.4 ~お久しぶりね、あなたに会うなんて~』


出演:
aobahitori
磯部俊行
O.A. 泉 沙世子

前売:¥3000/当日:¥3500
(+1drink/¥600)

Open/18:00 Start/18:30

*チケット予約は下記アドレスから
isobetoshiyuki@chapiteau.jp


宣伝でございます。
僕の本当の意味での復活はワンマンLIVEで2時間がっつり歌いきれることです。この日はaobahitoriと2マンですので、岩手より長く歌います。不安はまだありますが、しっかり11・20は歌いきって、来年のワンマンLIVEにつなげていけたらと思ってます。
是非、是非、是非にご来場お待ちしています!

ここまで読んでいただき、ありがとう。多分、HPがかなり消耗したことでしょう。ホイミを使えたらいいのですが、僕はホイミが使えないのでゆるしてください。

いや、できるかもしれないので、やってみます。。

ホイミ!

茶番劇はこれくらいにして、、
最後に岩手で撮った写真と、短いですが映像(中島みゆきさんの「時代」)を、、

でわ

磯部俊行





三陸海岸浄土ヶ浜



みんなで小岩井農場



Gtみつをとの小岩井農場牛乳普通のみ対決




圧巻の岩手山



詩碑前にて



LIVE中



津軽三味線忍弥くん参加の「チギリウタ」


中島みゆきさん「時代」