流石奇屋~書評の間 -96ページ目

2005/1/8に借りた本

この記事は「流石奇屋本舗」で2005.1.8にアップされていた記事(一部修正加筆)です。

結局、森村誠一さんの「平家物語第三巻」は貸し出されたままでした。残念。
こうなったら中古本や文庫(どうやら小学館文庫から出版されているようです)を購入しようかと思う、今日この頃。

題名:勝海舟 ~私に帰せず 上巻
,読了可能性:★★★☆☆
,出版元:潮出版社
,著者/編者:津本陽
題名:勝海舟 ~私に帰せず 下巻
,読了可能性:★★★☆☆
,出版元:潮出版社
,著者/編者:津本陽
,読前感想:どういうわけが、「まだまだ人気の本」というコーナーにありました。「勝海舟」というベタなタイトルに惹かれてしまっています。どうやら、まだまだ幕末あたりに興味があるようです。

題名:審判の日
,読了可能性:★★★☆☆
,出版元:角川書店
,著者/編者:山本弘
,読前感想:新刊コーナーにありましたが、発行は去年の夏のようです。この山本弘さんは、トンデモ本を研究する「と学会」の会長さんです。「山田正紀氏、推薦」の帯に惹かれました。

題名:乱歩邸土蔵伝奇
,読了可能性:★★★★☆
,出版元:光文社文庫
,著者/編者:川田武
,読前感想:裏表紙には、「江戸川乱歩と坂本竜馬の意外な関係。」「そして乱歩が知った竜馬暗殺の真犯人とは?」とあります。・・・やっぱり幕末です。幕末とミステリーの巨匠の関係。なかなかおもしろそうなので、借りてみました。パラパラっと見てみると、「信長」の話も入っていました。どんな繋がりがあるのでしょうね。

題名:ブルーガイドニッポン38 福岡・熊本・湯布院
,読了可能性:★☆☆☆☆
,出版元:実業之日本社
,著者/編者:ブルーガイドニッポン編集部
題名:るるぶ 熊本’04
,読了可能性:★☆☆☆☆
,出版元:JTB
,著者/編者:JTB
題名:るるぶ 福岡’02
,読了可能性:★☆☆☆☆
,出版元:JTB
,著者/編者:JTB
,読前感想:17日から2週間休みが取れたので、九州あたりに行こうと思っています。ま、2泊くらいですけど。で、この手の本は、旅行に行く前には必ず借りています。でも、なぜ、福岡のるるぶは02年度版なのか?→はい、なかったからです。

題名:まっぷる 東京・横浜ベストスポット
,読了可能性:★☆☆☆☆
,出版元:昭文社
,著者/編者:昭文社
,読前感想:2週間も休むのに、2泊の九州。ということで、残りの日をどのように過ごすか?→はい、この手の本があれば、大丈夫。しかも、なんとなく読んでいるだけで終わるものです。2週間なんて。


「幕末志士伝赤報隊 上・下巻」 宮城賢秀

この記事は「流石奇屋本舗 」で2005.1.6にアップされていた記事(一部修正加筆)です。



著者: 宮城 賢秀
タイトル: 幕末志士伝赤報隊〈上〉



著者: 宮城 賢秀
タイトル: 幕末志士伝赤報隊〈下〉

ハルキ文庫の文庫本です。

興味があったので読んでいました、「幕末志士伝赤報隊 上・下巻」。

あの鳥羽・伏見の戦いのきっかけになった江戸薩摩藩邸の焼き討ち事件。
その焼き討ちを誘導させたのが、相良総三率いる”御用盗”。

で、なんだかんだあって(この辺は検索 してもらえればわかると思います)、最後は薩摩藩に裏切られ斬首。

で、読了はしたので、ご紹介となるんですけども、

・・・
・・・
う~ん。正直いって、いまいちでした。

実はこの小説自体の主人公は、相良総三ではなく、架空の人物だったりします。
架空の人物であること自体は問題ないのですが、それらをひっくるめて、いろんな登場人物視点で描かれてしまっています(いわゆる神の視線)。どこに視点を置いてよいかがわからないまま、淡々と話が進み、いつの間にか斬首となってしまいました。

一つの史実としては非常に興味があったのですが、小説という意味では個人的には、あまりお勧めできません。

例えば、相良総三がどうしてあのような思想を持ったかを、少年期・青年期を通じて表現した後、実際の行動とその最期をきっちりかけていれば、満足だったように思います。

別の本を読んでみて、再度評価してみたいと思います。

「平家物語第二巻【驕れる平氏】」 森村誠一

この記事は「流石奇屋本舗 」で2005.1.5にアップされていた記事(一部修正加筆)です。



著者: 森村 誠一
タイトル: 平家物語〈2〉驕れる平氏

実は年末に読了していたのですが、中々更新できませんでした。

今回は森村誠一著「平家物語第二巻【驕れる平氏】」の紹介です。

図書館から借りてきた本は、初版(94年5月)の単行本で、冒頭に「主な登場人物」を紹介するページがあります。
よりわかりやすくするために、そこに人物の似顔絵が挿入されているんですけども、ほとんどの登場人物が、「大変悪い顔」しています。びっくりしました。

で、まったく本文と関係ないところからスタートしていますけども、この挿絵の印象の通りに小説が進んでいったりします。

第一巻ではそれなりに格好の良かった平氏ですが、今回はサブタイトルの通り「驕れる」平氏でした。

時代は平治の乱をおさめた平清盛の繁栄から、息子「平重盛」の早すぎる死を迎えるところまでを描いています。

いろんなことがあったりしますが、率直に思うことは、

「まぁ、権力を手にしてしまった瞬間から、人は誰しも不安になってしまう」のかってことですけども、そんな経験をしたことがないので、さっぱりわかりません。

が、庶民的な例でいえば、「宝くじで3億あたってしまった後に冷静になって思うこと」に近いんだろうなと思うんですけども、
まぁ、そんな経験も当然していないので、さっぱりです。

・・・・


また、史実かどうかは不明ですが、この巻の後半には、京都を荒らしまわる謎の人物(もちろん読者に正体が明かされます)が登場します。その登場の仕方からして、第三巻以降にも登場するであろう人物ですが、中々かっこよいのですよ。これが。第三巻に期待です。(ちゃんと返却されているかだけが不安ですが)


2004/12/18に借りた本

この記事は「流石奇屋本舗」で2004.12.18にアップされていた記事(一部修正加筆)です。

年末年始休暇をはさむので、今回の返却はなんと1月10日。
ということで、読みもしないのに9冊借りちゃいました。

題名:「平家物語第二巻【驕れる平氏】」
,読了可能性:★★★★☆
,出版元:小学館
,著者/編者:森村誠一
,読前感想:連続借用。なんと3週目です。半分程度読みました。時代は清盛が調子に乗ってきて、義経が鞍馬山にいるあたり。ちなみにやっぱり第三巻だけがありません。(四巻以降はあるんです)。早く返してほしいよな~
読了しました。【読後感想】

題名:幕末志士伝赤報隊 上巻
題名:幕末志士伝赤報隊 下巻
,読了可能性:★★★☆☆
,出版元:ハルキ文庫
,著者/編者:宮城賢秀
,読前感想:大河ドラマ新選組でも、鳥羽伏見の戦いの発端として、紹介されていた江戸関東の撹乱の首謀者「赤報隊」の小説です。前々から読んでみたいと思っていました。読了可能性は普通です。
読了しました。【読後感想】

題名:新選組の遠景
,読了可能性:★★★☆☆
,出版元:集英社
,著者/編者:野口武彦
,読前感想:新刊本コーナーにあった、唯一の新選組本。これも今年一年いろいろありがとうといった意味で借りてみました。

題名:アウトオブチャンバラ
,読了可能性:★★★★☆
,出版元:講談社
,著者/編者:戸梶圭太
,読前感想:新刊本コーナーにありました。この本を見つけ、そういえば、戸梶圭太も好きだったなぁと思い出しました。あの八方破りな文体。コミカル&バイオレンスです。しかも江戸時代を背景にした「トカジダイ劇全六編」だそうで、読めちゃいます。

題名:阿修羅ガール
,読了可能性:★★★☆☆
,出版元:新潮社
,著者/編者:舞城王太郎
,読前感想:この夏あたりに一度借りましたが、結局読めないままだったので、この年末に読んでおこうと思い、借りました。「煙か土か食い物」でややはまりましたが、この人の文体もおもしろい。ちなみにトカジとマイジョウときてしまうと、普通の大人のようでないと思われがちですが、至って一般人です。

題名:図解三国志
,読了可能性:★☆☆☆☆
,出版元:ナツメ社
,著者/編者:渡邉義浩
,読前感想:これは、妻用です。近藤勇が幼少時代に読んでいたとされる「三国志」。妻がそれに興味を示し、「三国志ってどんな話」と聞いてきたので、「これを読みなさい」と借りてきました。ナツメ社の図解シリーズ(勝手に命名)ってちょっと教科書っぽいですよね。

題名:知っているつもりで知らない世界地図
,読了可能性:★☆☆☆☆
,出版元:幻冬舎
,著者/編者:インターナショナル・ワークス編集
,読前感想:新刊本コーナーの小説棚でないところにありました。カラー写真が一杯あって、しかも勉強になりそうな本を一冊は必ず借りようと思っています。

題名:Web配色辞典フルカラー編
,読了可能性:★☆☆☆☆
,出版元:シーズ
,著者/編者:技術評論社
,読前感想:このブログ補記「このブログ」とは「流石奇屋本舗」のことです)の2005年改装にあたり、ちょっと配色でも意識しようと思って借りました。この本、本屋にもあったのですが、この配色パターンから一つ選ぶだけだものな~と思い、購入には至りませんでした。で、図書館にあったということです。やっぱり図書館はいいところですね。ちなみにCDもちゃんと入っています。


「漆黒の王子」 初野晴

この記事は「流石奇屋本舗 」で2004.12.10にアップされていた記事(一部修正加筆)です。



著者: 初野 晴
タイトル: 漆黒の王子

「漆黒の王子」読了しました。初野晴さんの「漆黒の王子」。
実はこのブログ(補記「このブログ」とは「流石奇屋本舗 」のことです。)の検索ワードで一位です。
なもんで、(よっぽど面白いのだろう)と読み始めましたが、これが中々趣深いのです。このワードで検索してくれた方々ありがとうございます。良い本でした。

「上側の世界」と「下側の世界」。それは、「地上の世界」と「地下の暗闇」であり、「やくざの世界」と「浮浪者の世界」。そして、両方の世界に登場し、交差する「ガネーシャ」。

物語りの導入は、二人の少年の話。

それから27年後、「上側の世界」。
そこでは、ある不可解な事件が発生する。その原因と真犯人を突き止めようとする、二人の大人。謎の脅迫状。「眠りを私に差し出すこと」。差出人は「ガネーシャ」。

物語は「上側」との関係性がないまま「下側の世界」へ移ります。
記号としての名前だけを記憶に残し、それ以外の記憶を失った女。地下の闇で生きる7人の浮浪者との出会い。それぞれの過去。そして記憶を蘇らせる女「ガネーシャ」。

交互に繰り返される構成。とにかく、上側の世界のスピード感と下側の世界の閉塞感が交差するこの小説は、読み続けいていけばいくほど、その関連性が気になってきます。
いくつかの共通のキーワード(例えば、「食物連鎖」に関する記述)が絡み合いながら、それぞれの過去が明らかになったとき、登場人物はひとつの輪の中に含まれていることを知ります。その連鎖に、我々読者がどこまで覚悟できるかによって、この小説のクライマックスの印象は違うものとなるでしょう。
重なるまでの間は、別々の物語ではありますが、根底に流れているのは、「輪の中に含まれることが許されなかった人々の苦悩と復讐」です。
物語のカタリベとして、最後まで残る登場人物は、個人的には意外な人物でした。

ロジックミステリとしても秀逸であり、人間の本質をも突いた作品ではないでしょうか


2004/12/4に借りた本

この記事は「流石奇屋本舗」で2004.12.4にアップされていた記事(一部修正加筆)です。

前回からもう2週間。あまりにも読了率が低いため、借りる本を少なくしました。


題名:「平家物語第二巻【驕れる平氏】」
,読了可能性:★★★★☆
,出版元:小学館
,著者/編者:森村誠一
,読前感想:連続借用です。第一巻がようやく読了したため、この二巻を改めて借りました。ちなみに今日、図書館の書棚を見てみたら、第三巻だけが貸し出しされていて、やや不安です。妨害行為とは思いませんが、意図が見え隠れしています。だって一巻・二巻借りていたわけだし・・・
読了しました。【読後感想】

題名:「漆黒の王子」,読了可能性:★★★★☆
,出版元:角川書店
,著者/編者:初野晴
,読前感想:これも連続借用です。このブログの検索統計を見てみると、意外にこの本のタイトル・著者で検索されている方が多かったのです。前回、この読前感想にのみエントリし、結局読まなかったりするのもあれなので、読みます。そういった意味では、初のブログ影響本です。
読了しました。【読後感想】

題名:「徳川慶喜家にようこそ」,読了可能性:★★★★☆
,出版元:集英社
,著者/編者:徳川慶朝
,読前感想:徳川慶喜の曾孫の方が書かれた本です。パラパラと書き出しを読んで、興味を持ちました。平安時代の本も読みつつなので、「栄華を極めた人たちの顛末」について、比較できればなぁと思っています。

題名:「ホームページ辞典第2版」,読了可能性:★☆☆☆☆
,出版元:(株)アンク
,著者/編者:翔泳社
,読前感想:暇を見つけては、このブログ(補記「このブログ」とは「流石奇屋本舗」のことです。)のスタイルを変えていたりしますが、ちゃんとしたCSSのマニュアルが読みたいと思って借りました。本の構成としては、HTMLとJavascriptが一緒に書かれていることと、CSSに関しても、読みたいところだけしか読まないであろうとわかっているので、読了の可能性は低いです。ある意味ではこれもブログ影響本です。


「平家物語第一巻[新星 平清盛]」 森村誠一

この記事は「流石奇屋本舗 」で2004.12.03にアップされていた記事(一部修正加筆)です。



著者: 森村 誠一
タイトル: 新星 平清盛

今回の読了は、森村誠一著「平家物語第一巻[新星 平清盛]」です。
どうやらこの小説は全6巻あるらしく、ついさっきまで知りませんでした。

で、その第一巻を2週間(読書時間は6時間くらい?)で読了です。

個人的に「この手の小説って好きなんだなぁ」と再認識しました。

著者がまえがきに述べていたとおり、この小説は群像小説であり、登場人物のすべてが主人公(とはいえ、この第一巻は、題名のとおり平清盛を中心に物語は進んでいますが)なわけです。

こういった小説の個人的な読み方は、好き嫌いを勝手に決めて、お気に入りの登場人物が戦いに負ければ悔しがり、気に入らない登場人物が、やられたりすると喜んだりすることです。

ちなみにこの小説のお気に入りは、悪源太義平こと「源義平 」で、気に入らないのは「藤原信頼 (ノブヨリ)」です。これら登場人物がどんなことになってしまっているかは、この小説を読んでみてください。

この第一巻は、平清盛が生まれて、いろいろあって、保元・平治の乱までの話です。
この文章だけで、「あぁ、そのあたりねぇ。ふむふむ(常識常識)」と思われた方は、ごめんなさい。
・・・新しく知ったことばかりでした。元々良くわからないので借りたということで、ご容赦ください。

それぞれの登場人物の思惑なり、野望なりが交差して、誰と誰が仲が悪くて、戦をして、勝負がついて、しばらく平穏かと思ったら、誰かが欲望という剣を振りかざし、わーわーぎゃーぎゃーして、なんだか大変なことになったあたりで、誰かの指示がへなちょこで・・・・と、ようするに「すごいことになっているな、平安時代!」と単純に思いました。

ちなみに登場人物のほとんどが「平」「源」「藤原」の3つ苗字でかつ、名前が類似しているため、最初のうちはよくわからなくなります。
ですが、エキストラのような人物がいることに気がつき、主要人物であったら、巻頭にある、系図を見て、改めて登場したところから読みなおす。といった「戻り作業」が効果的な読み方かも知れません。

ちなみにこの「系図」は、この第一巻では登場していない人々も記載されており、この辺りはどんな活躍するのかしらと、期待させてくれたりもします。

唯一問題なのは、第二巻も同時に借りてしまい、返却期限は明後日だというところくらいで、この小説の問題ではありません。

まいったまいった。

「図説 源義経」 河出書房新社編集部

この記事は「流石奇屋本舗 」で2004.12.01にアップされていた記事(一部修正加筆)です。



著者: 河出書房新社編集部
タイトル: 図説 源義経

この本の感想といってもなかなか難しいのですが、「図説 源義経」を読了しました。
この本はgoo辞書さんのいっているとおり【図説】 なので、例えば「図」や「説明」に感想があるのか?という自問自答をしてしまいます。

この本を借りた理由については、【読前感想】の「2004/11/20に借りた本」 に書いたとおり、来年の大河ドラマの(見続けるかどうかは別として)予備知識のためです。

ということで、まずは、この本でわかった気がする「映像にするとなると気になってしまう源義経像」を簡単に紹介します。


①「鵯越(ヒヨドリゴエ)の逆落とし」【義経25歳】
義経が一ノ谷の戦いで見せた、敵の背後の崖山から駆け下りる奇襲。
「鹿が通れるなら、馬が通れないわけがない」と無理やり決行したらしいです。ちなみに首尾を確認するために、大鹿二頭牡鹿一頭、鞍を置いた馬などを谷へ落としたようで、残酷かつ計画性のある人物のようです。

②「八艘飛び(ハッソウトビ)」【義経26歳】
大太刀、大薙刀をもつ敵の平教経(タイラノノリツネ)と源氏の船で対峙。そこで義経は薙刀を小脇にはさんで約6メートル離れた味方の船に、飛び移る。それを見た教経唖然呆然。実際には一艘だけのようですが、伝説上は八艘となっているようです。


なんだか、マトリックスCG(from 「新選組!」第45回「源さん、死す」)も辞さないNHKでどんな効果をもってくるかが楽しみ!!ってだけの下世話な評価となってしまいました。

あ、本そのものの評価ですが、図による説明がたくさんあって、とってもわかりやすかったです。きっと「来年のドラマを見続けると、もう一度借りてしまうであろう本」です。


「42.195 すべては始めから不可能だった」 倉阪 鬼一郎

この記事は「流石奇屋本舗 」で2004.11.29にアップされていた記事(一部修正加筆)です。



著者: 倉阪 鬼一郎
タイトル: 42.195


倉阪鬼一郎さんの「42.195 すべては始めから不可能だった」を読了しました。
実は読了したのは、先週の木曜日だったのですが、いろいろとあって記事を作成することができませんでした。

で、感想です。

11月20日に同作者の「The END」の読了報告 しましたが、それに比べれば遥かにわかりやすく、遥かに「通勤のお供に良い作品」でした。
実は「The END」で、それなりに著者の作品の方向性がわかった気になり、なんか不安と期待を持って読み始めましたが、雰囲気から何から、まったくもって別の作品だったわけです。

誘拐された息子のために、フルマラソンで2時間12分台を切らなければならない無名のランナー。警察と誘拐犯の駆け引きが続く中、マラソンは終わる。結果は2時間12分11秒・・・・その時、誘拐犯は?警察は?

・・・と帯のようなストーリーを書いてみましたが、実はこの小説、これだけでは終わりません。

この男子マラソンで起こる、第2の誘拐事件。場面は女子マラソンに移り、リアルタイムで指示をする誘拐犯。そしてこの無謀なシナリオを求めた、その奥に隠れる首魁。

結末には賛否両論あるとは思いますが、至極一般的な推理小説でしょう。

ということで、「通勤のお供にどうぞ」ということです。

2004/11/20に借りた本

この記事は「流石奇屋本舗」で2004.11.20にアップされていた記事(一部修正加筆)です。

記念すべき第1回なのですが、まったく意識しないで借りてしまいました。
それでは、はじめます。

題名:「42.195」,読了可能性:★★★★☆
,出版元:光文社
,著者/編者:倉阪鬼一郎
,読前感想:新刊本エリアにあって、ノベルズ版なので、まず間違いなく借りてしまう種のものです。いわゆるカッパノベルズ。先週、著者の「TheEnd」を読了しましたが、そのせいもあってか、やや躊躇してしまいそうでしたが、ま、借りてみました。通勤用アイテム。
読了しました。【読後感想】

題名:「獅童EXPO」,読了可能性:★★★☆☆
,出版元:小学館
,著者/編者:中村獅童
,読前感想:大河ドラマ新選組の捨助役である中村獅童さんのオフィシャルファンブック。本の薄さと、その話題性で借りてみました。

題名:「漆黒の王子」,読了可能性:★★★☆☆
,出版元:角川書店
,著者/編者:初野晴
,読前感想:新刊本エリアにありました。「表紙が黒くて目立っていた」というのが理由です。こんな感じで、本を借りてしまうという典型的な例ですね。
読了しました。【読後感想】

題名:「みるみるわかる日本史」,読了可能性:★★☆☆☆
,出版元:中経出版
,著者/編者:富増章成
,読前感想:ここからの以下4冊は来年の大河ドラマ「義経」の事前学習用です。残念ながら現役中学生以下に、「いい国時代(→鎌倉幕府)」がわからないもので、義経が活躍した時代の前後を理解しようと借りてみました。ただこの本は「日本史」をとりあげているので、読了の可能性は低いものと思います。

題名:「図説|源義経 その生涯と伝説」,読了可能性:★★★★★
,出版元:河出書房新社
,著者/編者:河出書房新社編集部
,読前感想:大抵、理解をするための本は「図説」を選びます。やもすれば小学生向きの本「マンガ人物記○○」なんてのもへっちゃらで、借りちゃいます。
読了しました。【読後感想】

題名:「平家物語第一巻【新星平清盛】」,読了可能性:★★★★☆
題名:「平家物語第二巻【驕れる平氏】」,読了可能性:★★★★☆
,出版元:小学館
,著者/編者:森村誠一
,読前感想:ということで、源義経がらみで借りました。全部で何巻あるか不明ですが、とりあえず2巻まで借りました。パラパラと読んでみましたが、平清盛がフューチャーされている巻のようです。著者のコメントにまえがきがあって、「群像小説である」みたいなことが書いてあり、たくさん登場人物がでてくるのだろうなぁと思います。ま、嫌いではないので、ペースが守れれば、読めそうな気がしないでもないです。
読了しました。【読後感想】第一巻第二巻