「あぽやん」 新野剛志 2008-130 | 流石奇屋~書評の間

「あぽやん」 新野剛志 2008-130

新野剛志氏「あぽやん」読了しました。

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あぽやん/新野 剛志
¥1,890
Amazon.co.jp
出版元
文藝春秋
初版刊行年月
2008/04
著者/編者
新野剛志
総評
21点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:4点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:3点 
意外性:3点 
装丁:4点

あらすじ
発券ミス、予約重複……空港のカウンターの裏で起こる様々なトラブルを解決するのが「あぽやん」。ツアー会社に勤める男の成長を描く <<Amazonより抜粋>>


タイトルの「あぽやん」とは、空港で働く旅行会社のスタッフのことです。
その「あぽやん」となった遠藤が、様々な事件を通じて、自分の仕事に誇りを持っていくという物語です。

6つの物語が所収されていて、時系列に一人称で語られていきます。
時系列にというところがポイントで、遠藤を取り巻く状況(主に登場人物)が変わっていきます。

前の物語で敵対していた人が心を許しあって、次の物語でそこそこ仲良くなっていく。
ドラゴンボール方式の物語
という感じですね。

もう一つ特徴的なのは、この仕事自体。

簡単に言えばクレーム処理係なのですが、このクレームの種類というのがなかなか興味深かったです。

前述したように主人公・遠藤の成長物語でもあり、仕事をしている方々にとってはなかなか爽快な物語であったりします。