「刀語 第九話 王刀・鋸」 西尾維新 2007-150 | 流石奇屋~書評の間

「刀語 第九話 王刀・鋸」 西尾維新 2007-150

立て続けに九話。
西尾維新氏「刀語 第九話 王刀・鋸」 読了しました。

あ、あと2007年も150冊達成いたしました。
よかったよかった。

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西尾 維新
刀語 第9話 (9) (講談社BOX)
出版元
講談社BOX
初版刊行年月
2007/09
著者/編者
西尾維新
総評
20点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:4点 
意外性:3点 
装丁:3点

あらすじ
出羽は天童将棋村―。無刀の剣士・鑢七花と奇策士・とがめは、王刀『鋸』を振るい、心王一鞘流をたった一人で守る汽口慚愧の道場を訪ねる。とがめがめぐらした奇策に、全身全霊で攻め入る汽口!一方で、否定姫配下の元忍者・左右田右衛門左衛門による真庭忍軍への残忍な粛清は静かに続く―!刀語、第九話の対戦相手は、心王一鞘流当主、汽口慚愧。<<紀伊国屋Bookweb>>


今回の見せ場は、刀の所有者汽口の生真面目さ、と奇策師とがめ、「本当の意味での奇策」。
そういった意味では、「正しい刀語」なのかもしれません。

汽口慚愧。
今までの所有者と真逆に、至ってまじめ。
そのキャラクターが際立っていました。

結局のところ、奇策師の奇策に負けてしまうのですが、なんといってもこの勝ち方はずるいですね。
でも、「郷に入っては郷に従え」ということで、ギリギリの勝利といったところでしょう。

物語全体としたは、いよいよ終盤の準備というところです。
否定姫ととがめの関係。
右衛門左衛門と鳳凰の関係。
そして、七花の人としての成長。

いろいろと盛り上がってくるであろうことを予測させる話でございました。