Discostar★Love 4 #116A | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

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Discostar★Love 4

#116/Side-A





はぁ〜、おれダメダメだ。



朝、翔ちゃんにおれだけだよって


ちゃんとゆってもらったのに。




いや、信じてるよ?


信じてるけどさ。




・・・きっとアレだ、



マロ、


あいつの気持ちをちゃんと確認してないから・・・





はぁぁ、って洗面所の鏡の中の自分と見つめ合ってため息をつく。





もうちょっと自分に自信を持てたらいいんだろうけど・・・




おれなんか、翔ちゃんにしてみたら・・・、って。




そう思いそうになって、


『おれなんか』って言っちゃいけなかったんだった、って思い直す。





ふぅ、・・・よし、大丈夫。





顔を両手でパンと叩いてからトイレを出て、二人の元へ戻った。






部屋に入った瞬間、フッと翔ちゃんとマロの会話が途切れた気がして


なんとなくアウェイ感・・・





・・・って、





「お前、なに飲んでんの?」


「あー、エヘヘ、サクライさん飲んでいいって言うから。」


「だからって・・・!」





何だよ、ふざけんなよマジで、





そう思ったおれに翔ちゃんが笑顔を向ける。





「いいよいいよ、雅紀も飲んでいいよ?」


「・・・おれはいいよ、しょぉちゃん、車じゃん・・・、」





おれは翔ちゃんが車の時は飲んだことなんてなかった。



飲んだとしたって、ノンアルだった。





押さえつけてた黒いキモチが


胸の中で渦を巻く。





「ほらぁ、相葉くんも飲めばいいじゃん」





マロがのん気に言って、


おれの翔ちゃんに『ねぇ?』って笑いかけた。





「って言うか相葉くん、座ったら?」





上目遣いでそう言って


『コレ旨っ!サクライさんも食べてみて!』


っておれの翔ちゃんのお皿に海鮮チャーハンを取り分けて、一番上にイカを乗せてる。





「しょ・・・、しょぉちゃんが好きなのはイカより貝だから!」





貸せよ、って、



おれやるし、って、



マロから翔ちゃんの取り皿を取り上げて


イカの上に貝をポイポイって重ねて乗せた。





「へぇ〜、サクライさん、貝好きなんだぁ?」





マロは、こっちの気も知らないで


両手をテーブルに伸ばして翔ちゃんの方を見上げるようにして笑いかけてる。




翔ちゃんはお前なんかより おれの方が好きなんだよーだ




心ん中でそう言いながら


『はい、』って翔ちゃんの前にお皿を置いた。