(7)
「相葉くんが、好きなんだ。」
ちょっと待って、
なに言ってるの?
「言わないでいようと思ってたけど、」
真剣な顔の、翔ちゃん。
「デカいプレッシャーで不安なのに笑いながら誤魔化して、」
翔ちゃんの両手が、僕の両手を握りしめる。
「側にいるのに、たったひとりで戦おうとしてる姿を見てて、
メンバーとしての『櫻井翔』じゃ、これ以上踏み込めないぞっていうのがもどかしくてさ。」
翔ちゃんは、気付いてたんだ。
「あいつだけ・・・風間にだけ、グッチャグチャに弱ってるとこ見せてるんだって思ったら
なんかスゲェ イライラしてさ。」
今回は結構、嵐のみんなの前でも弱いとこ見せてたつもりだったけど。
「俺の存在は相葉くんにとって風間より小っちぇーのかって思ったらスゲェ悔しくて。」
それでも僕が感情のほとんどを抑えてたこと。
「OneLoveで涙を流してる相葉くんを見た時、どうしようもなく抱き締めたくなったんだよ。」
そんな事言わないでよ・・・、
僕の中で、封じ込めていた感情がザワザワと渦を巻き始めた。
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