Discostar★Love 4 #102A | 山風に吹かれた櫻葉へのつぶやき。

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D★L Season 1 2 3

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Discostar★Love 4
#102/Side-A




甘い時間が止まらない。


煽ったのはおれだけど




「っあ、」




ライオンさんになった翔ちゃんは容赦なくおれを何度も昇らせて




「ゃぁ、



・・・っっ!

ぅあっ、」




目の前が真っ白にスパークして

薄れていく意識の中で


イタズラに翔ちゃんを煽るもんじゃないって



そう、思った。

















「雅紀、


・・・雅紀起きて?」




翔ちゃんの声で目を開けると、

もうすっかり高くなった日が眩しくおれを包み込んでいた。




「あ、ごめ、寝ちゃった!今何時?!」


「ン、まだ10時回ったとこだけど。

それはいーんだけどさ、悪ィ、雅紀が寝てるうちに たまにはパンケーキでもって思ったんだけど、」




よく見たら翔ちゃんは おれのエプロンなんてしちゃって

鼻の頭とほっぺに粉つけて

困った顔して立ってた。




「なになに?どうしたのよ?

くふふっ、」




ベッド脇のガウンを羽織って腰紐を締めながら、

キッチンに戻る翔ちゃんの後を追うと




「なんかさ、水っぽくね?」




振り向いた翔ちゃんの後ろ、フライパンの中に

もんじゃみたいなクレープみたいな

謎の物体になぜか菜箸が刺さってて



作業台はパンケーキミックスが飛び散って

卵の殻と白身らしき液体が広がっていた。




「わぁ・・・


しょぉちゃん、頑張ったんだね。

粉モンて、ボフッってなるんだよね!くふふっ」




こりゃお掃除が大変だなって、

調味料の瓶の間にまで飛び散った粉を見ながら


奮闘する翔ちゃんを想像してあったかい気持ちになって、


ボウルの中で白い液体と化したパンケーキの素を『どうしようかなコレ、』って思いながら

翔ちゃんのほっぺの粉を『ついてる』って、親指で拭った。