もう一つのマジすか学園 第4章15話 | 指オタクオリティー

もう一つのマジすか学園 第4章15話


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~背景~

朝の通学路でもう一つの決戦が行われている頃、1-Aの教室に首里城、ナナ、ミルキー、

BBQ、ダースー、シモ、オラフが集っていた。

「じゃ~今後なんやけどBの高柳かEの武藤と構える事になるやろ。その場合、どっちと

ヤルか決めたいと思う。何か意見があるなら言うてくれや」ナナが全員の顔を見た。

「Eの武藤だけど、Eの頭はどうやら違う奴みたいなんだ」BBQはそう言ってシモを見た。

「確実じゃないけど調べてみたら武藤と今出が確かにE組を制圧したんだけど、その2人の後ろに

頭らしき人物がいるらしいんだ」「って事は武藤達は自分の意志じゃなく命令されてんのか?」

ナナは不思議そうな顔をした。「それは分からない。自分の意志でE組を取ったのか命令されたのか」

シモが答えると「それって何のためにヤンキーやってんだ?しかもマジ女に入ってまでよ」

ダースーは憮然としていた。「確かにそうやな。こんな学校わざわざ選ぶ奴は自分がどれほどの

もんか確かめにきとるようなもんやろ。それが命令されての喧嘩は訳分からんな」

ナナは腕組をして大きく頷いた。BBQは立ち上がり首里城に向かって

「問題は武藤をヤッたらその影にいる奴が素直に出てくるかだな」「なんで武藤だけなんや?」

「あれ?知らないの。ついこないだ武藤と今出でヅカ達とモメたんだよ。その時、今出は大怪我

させられてそのまま退学になったんだぜ」「そら知らんかった。そんじゃ~武藤は今は1人なんか?」

「いや、ウチのシモが調べてくれたんだけど上枝ってのとツルんでるらしい」

「武藤も今出も中学の時はソコソコ名前が売れてたやん。その上枝ってのどうなんや?」

「それが全くの無名なんだよな~それこそソイツがマジ女ってのも怪しいくらいにな」

「怪しい?」「ああ~そもそもマジ女の1年で上枝って生徒は入学してないんだよ」

「なんやそれ?・・・なんやキナ臭い話やな~」「うん。正面きっての喧嘩なら武藤より

首里城が上だろう。ただその後ろの情報が一切無い。目的も分からないしな。

だから私は先に高柳とヤッて1年を統一した上で武藤達と構える方が良いかな~と思う」

BBQが自分の考えを素直に言うと首里城は

「まあ、ドッチにしてもタイミングやろ。それよりBBQに聞きたいんやけどバブウって人は何なん?」

「バブウ・・・あきさんか」「そうや、あの人や。私が見る限り相当な実力者やな」

「うん。悪いけど、もしかしたら首里城とタメ線か上かもしれない」

「それ程のお人が何でBBQの下についてるんや?しかも何で『さん』付けなんや」

「あきさんは・・・ダブりなんだよ。前の高校を辞めてからブラブラしていていたんだけど

何だかんだで私の事を気にかけてくれていたんだ。実は私はヤンキーって言うよりギャングの

真似事ばかりしていたんだ。当然、犯罪ギリギリなことばかりしてたんだけど、そこから救って

くれたのがあきさんなんだ。で、マジ女に入学するって言ったら面白そうって仲間になって

くれたんだ。でも『私はお前等より年上だから勝って当たり前の喧嘩はしない。邪魔な奴は

排除してやるけど自分の道を決める喧嘩は自分でしろ』って言われて、最初に約束したんだ」

「なるほどな~やからあん時はBBQとタイマンやったのか」「うん。そう言うこと」

「あんな人がおると心強いな」笑顔で首里城が言うと少し照れ気味に

「ああ。最高だよ」とBBQは答えたが、いきなり「うぐゎぁっぁっ」と声にならない悲鳴を上げた。

驚いた全員がBBQを見ると小学生がよくやりそうなカンチョウをバブウがBBQに決めていたのだ。

「あきさん、全部台無しだよ」とオラフが言うと全員は大爆笑した。


つづく

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