もう一つのマジすか学園 第4章12話 | 指オタクオリティー

もう一つのマジすか学園 第4章12話


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~マジ女イズム~

どっちにキッパリと断られてしまったセンターは納得のいかない表情を浮かべ

「なら、お前等はラッパッパに入部しなくて良いんだな?」

「ああ~信頼関係の無いラッパッパなんて名前ばかりだ。そんな所に興味無い」

どっちの毅然とした態度に苛立ちを抑えるセンターの肩を再びネズミが掴んで

「分かった。この話は無かった事にしてくれ」

そう言ってセンターを立たせ廊下の外に連れ出した。

一部始終を呆気にとられながら見ていたフォンデュの面々は我に返ったのか

「なんで断るんだよ」「これから仲間になれば良いじゃん」「こんなチャンス2度無いぞ」

それぞれが思っていた事を吐き出した。

どっちはそれを最後まで聞きセンターが座っていた椅子に腰掛け

「お前等の言いたい事は分かるよ。確かに私達の実力からすればラッパッパ入りは難しいだろ。

でもよく考えてくれ。ラッパッパはマジ女のトップだ。それは分かるよな?」

どっちは4人の顔を見た。「当たり前だろ。だからこそ私達では難しいって事だろ」年増が答えた。

「そう。今の私達の実力では厳しいって事だ。それを踏まえて考えて欲しいが、例えば他校と

戦争になった時、1番狙われるのは誰だ?」「それはラッパッパ部長かな?」

「そうだ。いきなりトップを狙う事もあるだろうけど、大抵はその周辺だろ。そうなるとドコだ?」

「それはラッパッパだと思う」「そう。ラッパッパ部員が最初に狙われるだろう。勘違いするなよ

狙われるのが嫌とか怖いとかじゃねえぞ。その時に私達で対抗出来るかどうかだと思う」

「そりゃ~そうだけど、その場にならないと分からないだろ」「うん。まだ見ぬ相手にビビっても

しょうがないと思う。ただもし戦争になった時、今のセンターとネズミの為にお前等は体を張れるか?

そこまで信用しているか?ラッパッパに入部するってのは、そういう事だぞ。先輩達を見てみろよ、

転校生のおたべさんの事もキッチリ信用してイザとなったら自分達から火の中に飛び込んでいくだろ。

あれが私達に真似出来るかって事だよ。正直、今のセンター達の為には私は無理だ。それに

センター達は大事なことに気付いてないしな・・・」

言われた4人は大きく頷いて「確かにな。どっちの言う通りかもしれないな」年増も同意した。

4人が納得したと思ったどっちは更に話を続けた。

「もちろん、だからと言ってセンターの反目に回るつもりはないんだ。矛盾しているように

聞こえると思うけど、やっぱり私達2年生の大将はセンターなんだよ」「でもさっきは・・・」

年増は何を言うか分からないどっちに質問しようとしたが、どっちが右手を上げ年増を制止させ

「それで色々先輩達に話を聞いてきた。私等がどうセンターと付き合うべきかを」

4人はうんうんと頷き、次にどっちが何を言うかを待っていた。

「センターと本物の仲間になる」「はあ?それが出来ないから悩んでじゃないのか?」

思わず寒ブリが声を出した。他の3人もそれは無理だとため息をついた。

「だから出来ないんじゃなく、やるんだよ!」どっちは構わず話を続けた。

「いいか私達は今までセンターが喧嘩をしているのを見て『コイツに敵わない』そう思ってたよな?」

4人は異論は無しと頷いた。

「でもそれじゃ~ダメなんだよ。仲間ってのはソコに上下があったとしても対等なんだよ。

今のセンターはおそらく私等を下に見ているだろ?そして私等はセンターを上に見てる。

どうだ間違いないだろ」4人は大きく頷いたが年増は「そりゃ~しょうがなくないか」と答えた。

「じゃ~聞くけど私等5人はどうだ?喧嘩の強さ弱さに差があるだろ。でもソコに上下はあるか?」

「いや、それは無いけど・・・」「だろ。仲間ってのは本来そういうモンじゃないかと私は思う」

「うん。そうだけど実際どうすんだ?」年増も他の3人も話は佳境だと思っていた。

どっちは4人の顔を見て大きく深呼吸をして「センターと喧嘩する。これしかないと思う」

そう言われた4人は、もしかしたらと頭の片隅にあった答えが出てきたので

思ったより冷静にその言葉を受け止めた。

「まあ、そうなるよな」年増がどっちを見ると逆に少しうろたえながら「いいのか?喧嘩だぞ」

「話の途中から何となく想像出来たよ」ツリは笑顔で答えた。

「勝っても負けてもセンター次第ってやつか」寒ブリも笑っていた。

「大体、話が回りくどいんだよな」レモンは真面目な顔をしているのだが笑って見えた。

「寒ブリの言う通り私達のマジをセンターにぶつけるって事だな。でもよー不思議なんだけど

どっちは何でそう思ったんだ?おたべさんがそう言ったのか?」年増は疑問をぶつけてみた。

「おたべさんとゲキカラさんから言われたんだ。『もしセンターが人数集めに来たら、それは

お前等の事を仲間だと思っていない証拠だ。この先、自分達のため、センターのため、

マジ女のためを思うならその話は突っぱねろ』って言われたよ。それで私達はどうすればって

聞いたら先輩達がどうやってラッパッパになったかを聞かせてくれた。でもあーしろこーしろとは

言われなかった。『自分で答えを探せ』って言われたんだよ」どっちは笑顔で答えた。

「それで私達らしく、いやマジ女らしく喧嘩って事か」年増も笑顔になっていた。


つづく

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マジすか学園スピンオフ まとめ その2