AKB48妄想小説 ここにいたこと | 指オタクオリティー

AKB48妄想小説 ここにいたこと


はじめに

推しメンによって激しく気分を害す場合がございます。

下記の文章はクオリティー等に問題があっても、あくまで創作文です。

自分の推しメンにマイナス要素を1mmも感じたくない人は読まないでください。

登場人物は指原莉乃、多田愛佳、北原里英、大家志津香、宮崎美穂、戸賀崎智信です。



AKB48

東京都千代田区秋葉原にAKB48専用劇場を持ち『会いに行けるアイドル』をコンセプトに、

専用劇場でチームごとに日替わりでほぼ毎日公演を行っている。

遠い存在だったアイドルを身近に感じ、その成長していく過程をファンに見てもらい、

共に成長していくアイドル・プロジェクトとされている。

現在メンバーの総数は研究生を含めると92名います。

皆さんは疑問に思いませんか?何故AKB48は人数を増やし続けるのか・・・

それはこの地、秋葉原が昭和20年、67年前東京大空襲によって焦土と化し、

ほぼ壊滅状態になった事に関係しています。

メンバー全員がそうではないのですが限られたごく少数のメンバーだけが

現世を彷徨う霊を鎮魂する役目や能力を持っているのです。

そういうメンバーを集めるためにAKB48はオーディションを開催し人数を増やし続けているのです。



「久し振りの公演だな~」

舞台で1人ストレッチをしていると愛ちゃん(多田愛佳)が入ってきた。

「おはよ~愛ちゃん・・・顔真っ青だけど・・・見たの?」

「うん。さっしーおはよ。いつもの事だよ」

もうお気付きだと思いますが愛ちゃんは見える力を持っていて、

わたし指原莉乃には残念なのか幸いなのか分かりませんが全く力は有りません。

「お水持ってこようか?」

私が聞くと愛ちゃんは首を横に振るだけでした。

「何が見えるの?」

よせばいいのに私は恐る恐る聞いてしまいました。

愛ちゃんは何かを言おうとして一瞬、考え込み

「じゃー騒がないでね」「うん」「まず客席に傷だらけの兵隊さんが何人かいるの」

「そうなの!」「うん。みんな大怪我。それと舞台にも大怪我した人が何人かいる」

私には見えないし気配すら感じられないので何とも言えませんが、そこに愛ちゃんが

言う通りの人達がいるって想像するだけで背筋が寒くなりました。

いくら慣れているからと言っても見えると言う事は本人にとって相当なストレスなんだろうな~

そう思うと目の前の愛ちゃんが急に愛おしくなりました。

「やめてよね!そういう気分じゃないからね」

何かを察したのか愛ちゃんが私に向かってサシハラスメント拒否発言です。

さすがです。見えるだけではなく勘も鋭いです。

もうたまりませんが、しょうがないのでここは我慢します。



公演終わりに久し振りにしーちゃん(大家志津香)の家に行きました。

部屋に入ると時間も遅かったのかテレビをつけっぱなしで里英ちゃん(北原里英)が

眠っていました。実は里英ちゃんも見える人なのです。

ただ里英ちゃんの場合、空腹の時のみその力が発動するという不思議な力を持つ

メンバーでも異色中の異色です。

ふと画面に目をやると私達、地方組や同期のみんなが絶対に忘れられない公演の映像でした。

それはあの暑い日の出来事、AKB48史上初アンコール無し公演でした。

「これって懐かしいけど絶対に忘れられないけんね」

しーちゃんが里英ちゃんに毛布を掛けて呟きました。

「うん。そうだね・・・」

私が答えるとしーちゃんは涙を流して映像を見ていました。

やっぱりアンコール無しは相当、悔しかったのかな?

私もあの日は自分の実力の無さに打ちひしがれました。

もう2度あんな思いはしたくありません。

「莉乃ちゃん・・・」

ふと名前を呼ばれた方に目をやると里英ちゃんが寝言で私の名前を言いました。

何で私が?と思いましたが里英ちゃんの夢の中で私が何をやっているのか気になります。

そんな里英ちゃんの頭を撫でて、しーちゃんは立ち上がり部屋の電気を消しました。



今日は秋葉原の劇場で全員参加の打ち合わせでした。

1人仕事を多数抱える者や選抜以外だと久し振りに会うメンバーも少なくないです。

そのうちの1人、同期のみゃお(宮崎美穂)と会うのもスゴク久し振りです。

みゃおは彷徨える霊を鎮魂し居るべき場所に送れる1人です。

「久し振りだね~みゃお」

私が話しかけると

「莉乃ちゃん!」

里英ちゃんが後ろから話しかけてきました。

「急にどうしたの?これで萌乃ちゃんが来れば全じゃんメンバーだね」

里英ちゃんの顔が心なしか青ざめていました。

やはり劇場には彷徨う霊が多いのとお腹が空いているんだな~と思いました。

そこにしーちゃんもやってきて

「みゃお・・・もう少し待って。来る時がきたら私がやるから・・・」

そうです。しーちゃんも彷徨える霊を鎮魂し居るべき場所に送れる力を持っているのです。

私達がそんな話をしていると劇場支配人の戸賀崎さんがマイクを持ち

「え~みんな揃っているかな?今回の事故でチームAに1人欠員が出てしまいました。

今まではみんなの意向もあって15人で公演を行っていましたが新セットリストのお披露目と

同時に研究生から1人昇格させ16人体勢に戻ってもらいます」

戸賀崎さんは少し涙目になりながら淡々と連絡事項だけを話していきました。

事故?欠員?私は何の事か分からず隣にいた里英ちゃんに

「事故って何?欠員って誰が?」

「莉乃ちゃん・・・何で・・・」

里英ちゃんは大粒の涙をこぼしながら私を見ました。

「えっ!えっ?どういうこと?」

突然、泣き出した里英ちゃんにどうして良いか分からず回りのメンバーに助けを求めようとすると

しーちゃんが私を見て

「莉乃ちゃん。残念だけど事故にあったのは莉乃ちゃんやけん」

「事故?私・・・どう言うことなの」

しーちゃんはとても悲しそうな目で

「そう莉乃ちゃん。ロケに向かう途中で事故に遭い亡くなってしまったけん・・・」

ふと回りを見渡すと不思議な力を持つメンバーだけが私を悲しそうな目で見ていた。

「私が事故で亡くなったってこと?」

「うん。だから莉乃ちゃんは居るべき場所に帰らんといけん」

ああ~そうか。そう言われれば思い出せた。

確かにロケに向かう途中、事故に遭った事を。

「じゃー私は彷徨える霊なのかな?」

悲しい事なのかもしれないが不思議と涙も出なかった。

「うん。そう。だから・・・ウチの・・・ウチが送ってあげるけんね」

しーちゃんは涙をこぼしながら笑顔で言ってくれた。

「うん。分かった。里英ちゃん一緒に通過点を歩めなくてゴメンね。

里英ちゃんが望む着地点に向かって頑張ってよ。しーちゃんもゴメン。後はお願いします」

私がそう言い終わるとしーちゃんはお経らしきものを唱え始めました。

すると私の体が自分で見ても分かるくらい透け始め、軽くなり宙を浮いていった・・・

下を見ると劇場が見えた。

ああ~これでみなんともお別れだと思ったとき、19歳の生誕祭で里英ちゃんから貰った

メッセージを思い出した。

莉乃ちゃんへ

AKB48として活動を始めてからもう3年ちょっと経ちますね。
たくさんの思い出ができましたが、その思い出のほぼ全部に莉乃ちゃんがいます。
バックダンサー、研究生公演、全ジャン、富士山とかいろいろ。そして、Not yet。
莉乃ちゃんと一緒だと全部楽しいです。

最近莉乃ちゃんのことをほんとに尊敬します。
1人でたくさんのバラエティなどに出て、堂々としてる姿は本当に頼りになります。
昔、マジでよく泣くし、そんな体力なかった莉乃ちゃんとはまるで別人です。
そんな莉乃ちゃんの成長をこんなに近くで見れてること、すごくうれしいです。
若くて、眉毛があんまりなくて、学生証がかわいかった莉乃ちゃんも大人になったなーと。

これからも、将来の着地点は違うかもしれないけど、通過点は一緒に歩んで行こうね。
お誕生日おめでとう。よい19歳を。

北原里英より



私は先程とは違って溢れる感情を抑えきれず涙を流し「里英ちゃんごめんね」と呟きました。

おわり



後記

元ネタはシックスセンスなんですが文章力の無さを痛感しました(T_T)

起承転結にもなっていない・・・山場無しオチ無しでしたね。

ここまで読んで頂いた人には感謝です。

現在、それぞれのマジすか第4章とオリジナルを作成中で息詰まった(笑)

ときにアイデアが沸いたので文章にしてみましたがイマイチでした。

まあ私が書いたもので自信作なんて正直、無いのですが(^_^;)

その中でもヤバイ部類になりそうです(後で振り返って後悔しそうです)