ジブリ作
高畑勲監督の最新映画
かぐや姫の物語
の試写会に行ってきました。
素晴らしい映画でした!
原作の竹取物語の完成度の高さはもちろん
高畑監督の物語の伝え方、絵のタッチの美しさが
作品に、より深みを与えていると感じました。
竹取の翁がかぐやを幸せにしたいという一心で
立派な姫にして、立派な相手に嫁がせようという親心。
与えられた相手ではなく自分が望んだ相手と、
望んだ生活をしたいと願うかぐや姫の気持ち。
両方の想いと愛を受け止めながら、優しく見守るおばあさん
3人ともが純粋な想いでお互いを愛している
でも愛があるがゆえにそれぞれの想いがお互いを悩ませてしまう。
親の気持ちも痛いほどわかるし、
決められた生き方じゃなくて、自分で人生を決めたいと思う
子供の気持ちもまたしかり。
平安時代が舞台ですが、現代にも通ずる普遍のテーマを
見事に描いた高畑監督はすごいです!
僕自身は人の親になって、この作品に出会えてよかった!
でも、子供でも感じることはたくさんあるでしょうし、
幸せや、家族や人への愛とはなんなのか
改めて問いかけてくる映画に仕上がっています。
そういった意味では「生きる」ことの大切さと素晴らしさを問いかけてくれた
「風立ちぬ」とも通じるところがあって
不思議なつながりを感じました。
「かぐや姫の物語」は11月23日公開です
僕も出演している「風立ちぬ」まだの方は是非合わせて御覧くださいね!