まさか、
まさかの
大ヒット!!
いや、
アメリカじゃなくて
日本で
2週目も
まだ
2位をキープ。
一週目の
「ウォールストリート」や
「白夜行」の上にいます。
ま、
他がたいしたことないんだけど
公開前は
一週ぐらいベスト10に入って
すぐに圏外にいくかと思っていたのに。
なぜだ・・と思って
劇場に行ったら謎が解けました。
ジジイとババア、オヤジやオバンばっかり。
となりの
オヤジなんかビール飲んでたぞ。
ここは野球場か!!(笑)
きっと、この正月は
大人の観る娯楽映画がなかったわけね。
傑作なんだろうけど
頭のいいいまどき、クソガキの成功と挫折物語や
TVタレントが黒いへんな服着て走り回り映画しか
ないもんなあ・・。
そして
2週目もまだ2位ということは
つまり
作品自体が
おもしろいということです。
なんか
最近、
この表現が多いけど
この映画は
僕たちの映画
僕と
そして
あの頃の映画や漫画が好きだった
貴方達の映画ですよ。
まず
観ているうちに思い出したのは
あの漫画。
“鉄のクラウス”、こと、
クラウス・ハインツ・フォン・デム・エーベルバッハ少佐
懐かしい人には
懐かしいでしよう
「エロイカより愛を込めて」
やたらに大げさで、リアリティのない設定
そして
極めて
類型的なキャラ。
ストーリーだけ
ドラマなし
悪ふざけ多数。
つまりは
007でいえば
古いほうの「カジノロワイヤル」
そんな極めて
B級なテイストの映画を
一級の名優が演じる。
この贅沢!!
「釣りバカ日記」の
三國連太郎と西田敏行だ。
そりゃ
ジジイとババアばっかりだよな
もう
ヘレンミレンとジョンマルコビッチ
このふたりにつきます。
この名優ふたりが
一番、キレた役をやっているからたまらない。
マルコビッチを従えて
マシンガンを撃ちまくるヘレン嬢。
もう
とってもチャーミングだ。
彼女に比べたら
アンジェリーナなんて唇がいかりや長介なだけの餓鬼です。
なんといって
ヘレン嬢は
昔
実生活で
コカインの常用者だったのだ。
嬉しそうに
銃で人は撃ち殺す姿は
ラリって
汚い言葉をわめきながら
機関銃をぶっぱなす
「スカーフェイス」のアルパチーノみたいだ。
ま、
ヘレン嬢は極めて優雅に理性的に
ぶっ殺しまくるけど。
そして
やっぱ
マルコビッチでしよう。
このひとは
本当に演技派なのかってぐらいに
キレるときは
キレます。
バカやれって言えば
本気でバカです。
気持ちがいいです。
なんか
観ていると
少しだけ頭のいい猿みたいです。
このふたりが
飛び抜けてて
他のふたりが
特にブルースは
主役で物語を背負っているぶん
割りをくいましたね。
モーガンフリーマンが
おいしい場面があって
出番は少ないけど印象に残るのに
最初から最後まで出ていて
一応
ドラマはあるのに
ブルース、印象が薄いです。
これもB級映画の特徴で
脇がおもしろくて
主人公が没個性・・
彼よりも
悪役のリチャード・ドレイファスや
そして
ほんとにチョイ役のこのひとのほうが
印象に残ったぐらいだ。
最近、
悲しい訃報が続く中で
93歳
まだまだ
現役です。
頑張れ
アーネストボーグナイン
やっぱりあんたは
殺しても死なないタフガイだった。