169「レッド・クリフⅡ 決戦天下」 後半戦  ウーさんによるウーさんの為の「三国志」 | ササポンのブログ

ササポンのブログ

映画、音楽、アニメにドラマ
そしてサントラなブログ
ひとを観ていないものを観ます

ササポンのブログ
決戦天下というサブタイトルは、
原題です。
どうしても
日本のサブタイトルが
気に入らないので
こちらにしました。

どこが未来なんだよ・・・

ササポンのブログ


僕がはじめてよんだ三国志は
陳舜臣氏の「秘本・三国志」です。

これは
曹操が人格者として描かれている物語でした。

だから
そのあとに
吉川英治の「三国志」を読んで
驚き、
こちらのほうが通説だと知った。

つまり
この手の有名な物語の
個々の認識というのは、その人が読んだり観たりしたモノで
随分、かわる。

漫画「蒼天航路」で三国志を知ったら、
諸葛孔明は、
劉備との初対面の場ではいきなり男性器を露出する
頭のおかしい変態野郎である。

日本における
「忠臣蔵」や「新撰組」「織田信長」に対する認識も
これに似ている。
ササポンのブログ


さて、
この映画であるが
もう完全にウーさん世界の「三国志」であります。

三国志における赤壁の戦いを
ウーさんが
自分の好みの世界に押し込んで作り上げた
やはりかなりねじ曲がった、
しかし
この手の超有名な物語を
映画化するには
とても正しい姿勢です。

もし文句を言いたいなら
これ以上の「三国志」を作ればいいのだ。
ササポンのブログ


さて、
この映画、
僕は
ずっと笑っていました。
なにがそんなに笑えたかと言えば
もうすべてウーさん印だったからです。

特に
アクションシーンは
もういままでのウーさん映画の総決算といわんばかりの
大サービス。

中村、女にだらしない、シドウくんが
火炎球の火力が弱いと
叱咤激励
最後に
あまりの火力驚く・・なんてのは
もろ「男たちの挽歌Ⅱ」である。

もちろん
登場人物、クルクル回りますし

この場面に至っては
ササポンのブログ

思わず手を叩きながらゲラゲラ笑いたくなりました。
もう
うれしくて、うれしくて・・。

元々
現代劇のアクションに
時代劇のような様式美を持ち込んで
世界中にブームを巻き起こした
ウーさんフィルムノワール映画。

ハリウッドという極めて様式美とは
程遠い世界で
ウーさん世界は死にかけました。

確かに
「フェイスオフ」によって
その世界の片鱗を観ることはできましたが
あとは無残なものでした。

この作品や
アジアの監督が作ったハリウッド映画を観て思うことは
やはり役者の姿勢の違いが
大きな問題だと思う。

とにかく
アジアの役者、特に香港映画の役者は
姿勢がいい、背筋が伸びている。
それゆえに
動きが本当に美しい。

武術をやっている
ジェットリーやジャッキーだけじゃなく
普通の役者さんも
ほとんどがアクションや武侠映画に出ているので
とにかく
姿勢がいいし、動きが綺麗。

そして
これがあってこそ
ウーさん映画である。

残念ながら
ニコラスやジョンや
ましてや
トムでは
あの美しさを表現できないのだ。

とりあえず
ヤンキーは、姿勢、悪い!!
ササポンのブログ
ササポンのブログ


さて、パートⅠで
褒めて褒めて、褒めまくった
フージュン演じる趙雲。
今回は
とある事情で、
前半はほとんど出ません。

しかし
御安心ください。

「こんな傷、戦場に出れば治ります」の名言とともに
復帰して
そのあとは、もうやってくれますわ、やってくれる
とにかく
この人がスクリーンに映ると
僕は笑いが止まらない。
うれしくて、うれしくて・・。

ササポンのブログ
ササポンのブログ
ササポンのブログ


この映画は
香港映画時代のウーさん映画で
痺れまくったみなさんのための映画です。

そういう人にとっては
ラストの決戦シーンでは
笑いが止まりません。
もちろん
腕にはしっかりと鳥肌がたってます。

そしてなによりも本当に声を上げて
ゲラゲラ笑ってしまったのは
あの全員が勢ぞろいした
あのラストシークエンス。
あれはもう
ウーさんしかやりません・・。

妊婦を飛ばしたらいかんよ・・・。

ササポンのブログ
ササポンのブログ
ササポンのブログ


さて、最後に
前回も書きましたが、
今回も書かせてもらいます。

ジョン・ウーは
パワーアップして
完全復活しました。


この映画は
TVモニターで観てもなんの価値もありません。
もし
香港時代のジョンウーが好きなら
死んでも映画館で観てください!!

PS
しっかし
なにやっとんじゃ、チョウ・ユンファ!!
これに出ないで「ドラゴンボール」かよ!!