143 「スウィーニー・トッド  フリート街の悪魔の理髪師」 血糊ノリノリ、ギザうつくPPP!! | ササポンのブログ

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映画、音楽、アニメにドラマ
そしてサントラなブログ
ひとを観ていないものを観ます

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夢と愛のブロードウェイで、
ヒット作を連発していたスティーヴン・ソンドハイムが、
そのワンパターンの世界観に、
反発するように作り出した悪夢世界を、
「ビックフィッシュ」「チャーリーとチョコレート工場」で、
ヒットメーカーに返り咲いたティムバートンが映画化。

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アメリカの二大エンタメ世界で、
権力を手にいれたふたりの才人が、
その内なる毒のマグマをぶちまけた!!・・としか言いようのない、
もう血糊血糊の悪夢ミュージカル。

とにかくもう、
どろどろ、びゅーぴゅー、
血が出るわ出るわ、
その血を浴びながら、
デップが、歌いあげるソンドハイムの楽曲が、
もうすばらしい。


夢と愛を表現するために使われていた作曲テクで、
血の悪夢を華麗に表現する。


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 これをもうゲラゲラ笑いながら、
映画に仕立て上げるティムバートン。
とにかくやりたい放題、血撒き放題。
血の紅を美しく見せるために、
周りの風景から、極端に色を抜き、
くすんだ色にするという徹底ぶり。


復讐のむなしさとか、
人間の罪深さとか、
そんな物語のテーマなどどうでもいいんです。

この映画、
賛否両論というよりは
否定する人のほうが多い。
「猿の惑星」以上のバートン映画の失敗作と
言いきった人もいる。

いままで、
執拗に
バートン映画の評を書いてきた
僕にとっては
この映画こそが
バートン映画・・と言い切って・・いいのかい?

いいんです。
このなあーーーんにもない
ただの血糊びゅーびゅーこそが
バートン映画なんです。


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喉を切られて血がびゅーびゅー、
その死体を地下に落として、
首がもげっ・・。

そしてデップが
愛妻ヘレナが、
アランリックマンが、歌いあげる。


つまりこれは、趣味の悪いスプラッタ映画なんです。
その趣味の悪さこそが、ティムバートンの本当の姿なんです。

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この映画に関して
ストーリーの分析とか
人間における復讐の意味とか
どーーーたら、かーーーたらとか
分析すること自体が☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*
とても
意味がない。

血まみれのデップが
世界最高峰のミュージカルコンビが作り上げた
楽曲を歌い上げる。

その風景が
美しい・・・。
神々しい・・。

キャアーーーーー
デップさまあああ、ギザウルワシイイですうううWWWWW

それだけです。

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血の赤というのは
なぜか
人々の心を怪しく疼かせます。

血が赤なのは
どうしてでしようか?

赤が官能的なのは
それが
血の色だからです。

そして
それは
命の色です。
死の色です。

それを画面一杯にまき散らして
悦に入る・・。

バートン、もう完璧な変態です。
それも趣味の悪い変態です。

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ティムバートンや、アルモドバル、デビッドリンチ、そしてランスちゃん。
いずれもみんな趣味の悪い変態です。

映画がなければ、
恐らく変態性欲が暴走の末に、
施設行きでしよう。



ところが、これを映画は、芸術にしてしまうのです。
どばとば血飛沫が、美しいのです。
まあ、この変態風景を、
喜んで、
げらげら笑いながら見ている僕も、
やはり変態なのです。


さあ、みんな趣味の悪い変態たちの悪夢に酔ってしまおう



ちなみに趣味の悪い変態の親分は、
ロマンポランスキーです。
なんせポランちゃんは
私生活がスウィーニートッドですから。


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