
今回は
一切、資料も見なければ
コピペもしません。
久しぶりにただ書くだけです。
いや、久しぶりに気楽だい。
恐らく、いま、世界で自分の好きな映画を自由に撮れる監督のひとり、
ジョニー・トー監督の新作・・ではないが
日本における最新公開作品(一週間限定だけど・・)
入魂の「エレクション」二部作で、
疲れちったジョニーさん、
なにも考えないで好きな画面を
気ままに撮ろうと考えて
傑作「ザ・ミッション」の主要キャストを再結集して作ったこの作品。
まったく・・本当に気楽に、好き勝手、作りゃがったぜ。
それでおい
ハリウッド、リメイクの話まできてるそうじゃねえか・・。
うらやましいよ、まったく・・。
とにかく画面の隅々まで
ジョニーさんの趣味です。
まるっきり趣味の世界です。
だから
ジョニーさんが嫌いな人は
一切、受け付けない映画です。
でも
僕みたいな
ジョニーさん、好きにはもうたまらん映画です。
このジョニーさんは、
自分の作る映画の1本1本が、
実験である・・などと
ふざけたことをヌケヌケと語るほど
そのスタイルが
1本1本違う。
この辺は
最近は同じ映画しか撮れないウォンさんとは
えらい違いである。
この映画は
一応、「ザ・ミッション」を意識して
続編のつもりで撮ったとジョニーさん、言うておりますが、
物語的なつながりは、ぜんぜん、ありません。
ただある点において
繋がっているとは言えます。
それは
銃撃戦です。
「ザ・ミッション」で銃撃戦の新境地を開いたジョニーさん
この作品のそれをさらに進化させ
現代においては
銃撃戦のスタイルの頂点を極めたと言っても
いいすぎではない。
ペキンパーからジョンウーへ引き継がれた
ガンプレイの美学が
ジョニーさんによって
信じられないような鉛の薔薇を咲かせた。
とにかく美しい。
勘弁してくださいってほど
美しい。
ペキンパーの名前が出たから
ついでに言ってしまうと
ストーリーは
「ワイルドバンチ」です。
今回はジョニーさん、
物語に関しては
全然、関心がないとお見受けした。
とにかく銃撃戦と俳優たちを
美しくかっこよく見せることのみを楽しんだ・・とお見受けした。
だから
この映画に関しては
物語の分析も
シーンの意味とかそういうのは書かない。
なぜなら意味がないから・・。
だからこそいうが
出ている俳優はすべてかっこいいし、美しい
ン!!さんやアンソニーウォンは相変わらずかっこいいが
今回意外によかったのが
ロイ・チェンさん。相変わらず脇に徹して
ただ淡々と役目をはたす・・という役がらだが
もうその脇役ぶりが板について
見事にかっこいい。
ラム・シュも同じで
いつもは臆病で卑劣な役ばかりだが
ジョニーさんの映画に出ているラムさんは、
いつも凄くいい役である。
最後のほうに出てくる
リッチー・レンは
アジアのアイドル的なスターみたいだが
この映画で観る限りでは
どうみても人相の悪い東映の殺され役のようである。
とても好きな面であるが、
とてもアイドルには見えない・・。
つまりはこの映画に出ている
俳優たちが好きなら、
絶対に観るべきである。
海外版の安いDVDでもだいじようぶ。
この映画なら
字幕なんかいらない。
この映画においてセリフはあまり意味がない。
ただもう俳優と銃撃戦を楽しむ映画である。
とうとう香港映画の銃撃戦は
ここまできてしまったか・・。
おまけの画像です。
おいおい・・。