
ウォルターヒルの恐らく最大のヒット作「48時間」です。
(細かいデーターは知らないけどみんな知ってるから・・)
実は、僕はウォルターヒルの映画で、
この映画を一番よく見ている。
もう10回以上も観ている。
彼の作品のなかで
ナンバー1だとは思わないけど
一番、観やすいし、おもしろい。
TVの映画劇場の定番(下條アトムの吹き替え最高!!)
だから何回も観ている。
観始めたら、最後まで見てしまう。
まずこの映画の脚本がスタッフがすげえ。
Roger Spottiswoode ロジャー・スポティスウッド
Walter Hill ウォルター・ヒル
Larry Gross ラリー・グロス
Steven E. de Souza スティーヴン・E・デ・スーザ
ロジャー・スポティスウッドは、
エア・アメリカ(1990)
ターナー&フーチ すてきな相棒(1989)
影なき男(1987)
アンダー・ファイア(1983)
テラー・トレイン(1980)などを監督。
スティーヴン・E・デ・スーザ は、
「ダイハード1、2」の脚本。
さらに「ストリートオブファイヤー」のコンビ
ウォルター・ヒル とラリー・グロスが、
くわわる。
これほど
ウォルターヒル好みの脚本家が
揃うのも珍しい。
制作は、もう名前を聞いただけで、
アクションファンは、
おおおおっと声を上げる。
Lawrence Gordon ローレンス・ゴードン
Joel Silver ジョエル・シルヴァー
正直
アクションを作る上において、最強、最高のスタッフである。
ストーリーは、
野外労働中の囚人が、仲間の助けを得て脱走した。
犯人に相棒を殺された刑事ジャックは、彼らとつながりのある、
服役中の黒人レジーに捜査協力を求める。48時間の仮釈放という条件で、
二人は凶悪犯の追跡に当たるが……。
と、いう単純なもの。
ま、
この手のアクション
物語は単純であればあるほどいい。
なんせ
エディマーフィーのデビュー作であります。
彼の魅力をたっぷりと見せるのがまず肝心。
そういう点では
完全に合格です。
マシンガントークはもちろんだが
なかなかボクシングもいける・・と思ったら
やっていたんですね、彼は・・。
おまけに
冒頭に自慢の喉まで披露。
「ロォォォォォクサァァァァァノ!!!」
ニックノルティは、
この目の前の若造と区別をつけようと
必要最大限の下品を強調する。
もう仕種から態度まで
下品で染め上げる。
でも、
あの喉の奥でうめくような唸り声は、やり過ぎだろう・・。
好きだけど・・。
まずこのふたりが殺されることはない。
そして
犯人が逃げてしまうことも絶対ない。
そういう映画だ。
驚天動地のオチなどないし、
悪党が改心することなど
絶対にない。
見飽きて見飽きて
見飽きてしまったパターンなのに
また観てしまう。
同じパターンの「ビバリーヒルズコップ」など
2回が限度なのに
これは何回でも見られる。
僕がウォルターヒルが好きだということもあるが、
それだけだろうか・・。
世評では、
「ビバリーヒルズコップ」のほうが評判がいい。
まあ、
向こうはウルトラヒットだからしょうがないとしても、
これを読んでいるひとはどうだろうか。
僕は、
こっちのほうが何十倍もおもしろいと思うんだけど・・。
話が思わず横にずれたので
軌道修正・・。
この映画のふたり
ウォルターヒルの映画にしては珍しく人間臭い
個人的な欲望が丸出しとは言わないが
ちらちらと顔を出す・・。
前から書いているが
ウォルターヒルの映画の主人公は、
どちらかと言えば
職業的倫理観による、
目的完結型の人物が多い。
犯人を逮捕する。
復讐を遂げる。
連れ去られた元カノを連れ戻す。
ただ、ただ逃げる。
などなど・・。
ところが
この映画の主人公、
特にニックノルティは
犯人逮捕という目的以外にも、
金の匂いにひかれる。
そんな大金があるなら、
協力しちゃいましよう・・的ないやらしさがある。
この性格設定が
よく出来た悪徳警官小説の匂いがしていい。
ふたりとも
悪いやつではないが
よい子でもない。
でもたまらなく人間的な魅力にあふれている。
この辺が
名人たちが集まって書いた
この映画のシナリオの妙だろう。

それにしても
無知というか思い込みというのは
どうしようもない。
僕はこの映画の音楽を
ライクーダーだと思っていた。
なんと、ジェームズ・ホーナー ・・。
すいません・・大好きなの劇伴作曲家なのに・・。
おわびに彼の凄い作品歴を載せます。
フォーガットン(2004)
トロイ(2004)
砂と霧の家(2003)
僕はラジオ(2003)
ミッシング(2003)
サハラに舞う羽根(2002)
ウインドトーカーズ(2001)
アイリス(2001)
スターリングラード(2001)
ビューティフル・マインド(2001)
パーフェクト ストーム(2000)
アンドリューNDR114(1999)
マイティ・ジョー(1998)
ディープ・インパクト(1998)
マスク・オブ・ゾロ(1998)
タイタニック(1997)
デビル(1997)
身代金(1996)
この森で、天使はバスを降りた(1996)
バルト(1996)
戦火の勇気(1996)
キャスパー(1995)
アポロ13(1995)
レジェンド・オブ・フォール 果てしなき想い(1995)
ジュマンジ(1995)
ブレイブハート(1995)
今そこにある危機(1994)
恐竜大行進(1994)
顔のない天使(1993)
ボビー・フィッシャーを探して(1993)
ペリカン文書(1993)
スウィング・キッズ(1993)
みんな愛してる(1993)
パトリオット・ゲーム(1992)
スニーカーズ(1992)
心の扉(1992)
不法侵入(1992)
アメリカ物語2 ファイベル西へ行く(1991)
訴訟(1991)
ロケッティア(1991)
48時間PART2 帰って来たふたり(1990)
殺したいほど アイ・ラヴ・ユー(1990)
フィールド・オブ・ドリームス(1989)
グローリー(1989)
ミクロキッズ(1989)
晩秋(1989)
リトルフットの大冒険 謎の恐竜大陸(1988)
ウィロー(1988)
バイブス秘宝の謎(1988)
コクーン2 遥かなる地球(1988)
ニューヨーク東8番街の奇跡(1987)
飛べ、バージル プロジェクトX(1987)
アメリカ物語(1986)
薔薇の名前(1986)
エイリアン2(1986)
オフビート(1986)
コマンドー(1985)
コクーン(1985)
スター・トレック3 ミスター・スポックを探せ!(1984)
ドレッサー(1983)
ブレインストーム(1983)
テスタメント(1983)
地獄の7人(1983)
銀河伝説クルール(1983)
48時間(1982)
スター・トレック2 カーンの逆襲(1982)
ウルフェン(1981)
キラーハンド(1981)
宇宙の7人(1980)
モンスター・パニック(1980)
そして、やはりこの曲でしよう。
少し音、悪いけど・・。