22 「マークトゥエインの冒険」 トゥエインのすべてがここに | ササポンのブログ

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ひとを観ていないものを観ます

ひとにやられると、とても不快なのに、
やるととても気持ちいいもの。


それは自慢
特にうざいのが、ひとにとっては、全然、うらやましくないことを、さも、うらやましいだろう・・と話す、自慢。


僕は、この映画を、劇場で、それもあの渋谷パンティオンで観た。
誰もうらやましくない。
と、いうか、誰もこの映画の存在を知らない・・

それが不思議で、仕方がない。いままでこのコーナーで紹介した「暴行、切り裂きジャック」や「サザンコンフォート」などは、まあ、観ている人が少なくてもしょうがない。内容もマニアックだ。
しかし、これは、この作品は、極めて、真面目な、そして楽しい作品。

この映画が、マニアックになってしまう理由は、やはりクレイアニメという特殊さだろう。
クレイアニメ・・つまり粘土アニメだ。このCG全盛の時代に、なにをいまさら、手造り粘土アニメ。

まあ、グルーミットやピングーのようにキャラがかわいければ、それなりに広まる。しかし観ての通り。あまりかわいいキャラとはいえない



さらに、メインが、このひとだ。


知る人ぞ、知る・・というか、名前はみんな知っている。マークトゥエイン。
このアニメは、彼の作品「トムソーヤの冒険」「アダムとイヴの日記」など11作品を、巧みに織り込ませながら、
マークトゥエインとトムソーヤ、ハックルベリーフィン、そしてベッキーサッチャーが、巨大な飛行船で、接近するハレー彗星を観るために、宇宙に飛び出す・・という話だ。

文章が多くなって恐縮だが、実は、もう写真がないのだ。
このコーナーの悲しい運命。

このアニメは、一般に大衆作家と呼ばれ、ユーモアー作家とも呼ばれているトゥエインの異常に暗い面も強調される。そう・・彼の作品のなかには、とても暗く怖い作品も多いのだ

そんな彼の多面性を紹介しつつ、好奇心旺盛なトムとハックが暴れまわり、ベッキーがいさめる。どんどん広がるイマジネーションがやがて感動のラストに・・


この映画、渋谷でのファンタスティック映画祭で、絶賛され、観客賞も取ったが、そんなもん、なんの価値もねえ・・とばかりに、ビデオ吹き替え版のみの発売という冷遇ぶり。
やっとDVD化された。

もしマークトゥエインという作家が好きで、興味があるというひとはぜひ、観てほしい。
なかなかレンタル屋にもないだろうけど・・。