理学療法士 ささやんのブログ

理学療法士 ささやんのブログ

~人間を本質的に捉え、治療できるセラピストになるために~

Amebaでブログを始めよう!

お久しぶりです。

 

最近放置していたこのブログですが、実はアメブロからはてなブログに引っ越しをしていました。

 

PT1年目の頃から始めたブログですが、アメブロは2代目、そしてはてなブログは3代目になります。

 

新しいブログの方でまた少しずつ更新しておりますので、よかったら読んであげてください!

 

http://sasataaaaa.hateblo.jp

 

アメブロも時々顔を出そうかな〜

「アウトプットが大事」

成長というものを考えた際に、色々なところで聞かれる言葉である。

 

 

この言葉の意味を調べてみると、その語源はコンピューター用語で、

インプット=入力

アウトプット=出力

という意味である。

 

しかしよく言われるこの言葉の意味は、コンピューター用語ではない。

インプット=情報の蓄積

アウトプット=情報の発信、社会への還元、成果

と言った意味合いが大きいのではないか。

 

勉強でいうなら、暗記したり読書などをすることで新たなことを知るのがインプット

 

その情報を咀嚼して自分のものとし、誰かに教えたり試験で回答できるのがアウトプットというイメージでいいのではないか。

 

 

そう考えると、もちのろんでインプットだけでは社会的には何も影響を及ぼすことはない。何かしら社会に発信して還元していくことで価値が生まれるのである。

 

 

 

よくセラピストの中でもアウトプットが大切だから勉強した内容をまとめてブログを書いた方が良い」とか勉強会で話をするのは資料を作ったり、まとめたりするから自分が一番勉強になる」などという声も聞く。

 

それはそれで、その通りであるなぁと思う部分もあるのだけど、このような形でのアウトプットが増えている現状には少し違和感を感じる部分もある。えっ、そんな現状ないって?

 

 

 

 

 

最近はブログをしているセラピストも増えてきた。

僕のように書きたいことを書いている雑感ブログではなく、臨床で生かせる情報をまとめたブログやサイトが増えている。

 

 

もちろん、それらは素晴らしい行動である。僕が新人であればきっとめちゃくちゃ参考にしていたと思うし助かっていたはずだ。

管理人も副収入を得られるだろうし、時代にマッチした取り組みで素晴らしいと思う。

 

 

だけど、以前から僕はそのようなブログを読む気になれない。

これは全くもって、そういうブログを批判しているわけではなく、僕個人の感じ方であり、理由は自分でも分からないけど、読む気にならないのである。

 

 

 

 

そして最近になり、何故それらを読む気にならないのかが少しずつ分かってきた気がした。

 

 

 

それは、その人らしさが見えないから。

 

 

情報は情報なのだけど、それ以上にはならない。

臨床で役に立つ様々な情報があり、参考文献や論文も載っていたり本当に素晴らしいこと。

 

 

 

でもやっぱり自分を成長させていくためには、自分の在り方がどう変わるかっていうのが大切(というか楽しい)と感じるわけで。だからそこまで知識を欲していない。

 

 

自分の成長を量的に測るのではなく、どのように世界が見えるかという変化を僕は楽しんでいるわけです。

 

 

もちろん情報量が増えることでも認識は変化するのだけど、それ以上に「気付かせてもらう」という経験が、自分の認識を大きく変えてくれる。

 

 

その「気付かせてもらう」というのは、他者とのインタラクションによって生じるのです。

 

 

他者というのは、「その人」のことであり「その人の発する情報」ではない。

 

発する言葉や文章から「その人」の思考や世界が垣間見え、僕の中に何かが想起されることがある。だけど書いてある情報の中身から「その人」が想起されることはない。

 

 

 

他者とのインタラクションによって、僕は様々な感覚が引き起こされるわけで、それによって色々な問いが生じ、気付かされることが幾つもあり、そして見える世界が変わっていく。

 

これがめちゃくちゃ楽しいのだけど、なかなか言葉にするのは難し部分でもある。

 

 

 

いくら他人の発信する知識や情報を得ても、そこから問いが生じることは限られる。(その情報に対する問いしか生じない)

 

 

 

けれど、その人の言葉で語られている雑感から垣間見える世界によって、いくつも問いは生じる。その人が見てる世界を感じられた時に、自分一人では生じ得なかったであろう考えが浮かんでくるのである。

 

 

 

 

 

 

最近はセミナーや講演会よりも、対談イベントとか対談番組とか対談本の方が非常に面白い気づきが得られるなと感じる。

 

そして何より自分自身が「誰かと喋っている時が一番気付きが得られる」と思う。

 

 

もちろん話す相手が誰か?にもよる。話していて自分で思いもしなかった言葉が口から出ることもある。それがインタラクションの産物であり、ブログや講演などの一方通行のアウトプットでは現れない部分なのである。

 

 

人間はやっぱり「関係の中で生きる」のだなと改めて思わされることが増えてきた。

 

 

 

もっと沢山の人と対話し、その人の世界を肌で感じれたら楽しいだろうな。

 

 

 

 

なんだか本当に好き勝手書きましたが、おしまい。