「縁の下の11人」について | ばんぶーのブログ

「縁の下の11人」について

大脱線予防のため物体操作について を解釈の素ととして置く。

この項目のテーマは―、

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クラピカは、なぜ「縁の下の11人(イレブンブラックチルドレン)」が放出系の発と推定できたのか


もちろん結果的には―、

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「術者は放出系に属する能力者である」というクラピカの念解釈に対して正解と答え、

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フランクリンの念弾(放出系攻撃)に対して、こいつ“も”放出系と考えていたことから、トチーノの念系統は放出で問題ないだろう。

が、EOP型(放出系)と推定するのは難しいのではなかろうか、ということだ。


能力の内容と性質だが―、

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解除の様子から、“風船黒子”自体は具現物ではなく実物のようだ。

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バショウ先輩曰く、感触はオーラの塊


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まとめると、風船にオーラを抽入すると同時に命令を込め、人形を遠隔操作している様子。

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それも、命じられた通りの動きを行う“自律型”


クラピカ先生の解釈は―

1:常に人の側にいてうまくカモフラージュしていたが上から観察しているとよくわかる

お前(シャッチモーノ)だけが攻撃を受けていないことがな


2:違和感に気づいたきっかけは2階から現れた攻撃者だ

奴らは私がシャンデリアに乗り移った後もお粗末なことに階下へは行かず届かぬ私に向かって剣を振り続けた

おそらくこう命じられたのだろう

“一番近い敵を攻撃しろ”

単純な命令して与えられずその攻撃技術も未熟


3:しかし人間大のオーラの塊を11体も遠距離操作で動かすパワーを持つ能力者

十中八九放出系に属する念能力者


4:駆使するオーラの大きさから考えて操作可能な限界距離は数メートル

つまり能力者はこの部屋の中にいることになる

―というもの。


人形(?)の遠隔操作ということでまずは操作系を疑うも、与えられた命令があまりに単純で、操作プログラムも稚拙。

その一方で、人間大のオーラの塊を11体も遠距離操作で動かすことができる威力・精度を持っているから、能力者=放出系と推定できた、ということだ。


しかしながらだ、モラウのディープパープルも分類的には“自律型”だがAOP型で、「自律型=EOP型」と確定されるわけでもない。

また、一応図にしてみるが―(数値は適当)、


トチーノAOP100%

トチーノAOPの70%風船黒子(非具現物)に抽入

トチーノfAOP30%

風船黒子rAOP70%分【AOP型】

風船黒子に抽入したrAOP70%放出(切り離し=EOP化)

トチーノ:再度練して堅=AOP100%

風船黒子EOP70%分【EOP型】

―と言った感じだろうか。


しかし、わかりやすくするためブログ上ではAOPは赤EOPは青にしているが実際は色分けなどされていないわけで、

この2つを見比べてAOP型EOP型などと判断できるものなのだろうか。


解釈上、

この状態をAOP100%としたが、

実際のAOP100%はこのようにもっと上かもしれない。

さらには“人間大”のオーラを使っているとは言っても、見た目の面積と実際のオーラ使用量が同じとも限らない(ex. 具現率など)


以上が疑問点で、それを踏まえた上でクラピカは、なぜ「縁の下の11人(イレブンブラックチルドレン)」が放出系の発と推定できたのか


―色々考えていたのだが、恐らく感覚が「蟻編」のままだったのが悩ませた原因だったのかもしれない。

恐らくとても単純なのだ。


まず、実際のAOPのMAXはわからない、と書いたが恐らくある程度把握できるのだ。

クラピカは仲間の眼を取り戻すために、本来虫唾が走るであろう連中のところに“採用面接”に来ている。

元々警戒心の強い人物ではあったが、何があるかもわからない場所に行くのだからいつも以上に警戒はしているだろう。

それも、そこには自分以外に何人も念能力者がいるのだから、当然その者達をよく“見”ているだろう。

(念能力者以外は紹介されないことを知っているし、「纏」をしているからすぐにわかる)


そして、「突然の強襲」であるから、その場の念能力者は“臨戦態勢”に入る。

全員「発」を習得している程度のレベルにはあるから、恐らく“堅”をする。


つまりクラピカは、

その場に集まった全員の「纏」と「堅」を見たことになるのだろう。

「纏」が攻防力10、「堅」が攻防力50が基本。

(もちろん「練」の得手不得手もあれば、「発」使用時は制約と誓約による例外もあるので1つの目安程度にしかならないのだろうが)


突然の襲撃だったが、

“シャンデリアに乗り移った後もお粗末なことに階下へは行かず届かぬ私に向かって剣を振り続けた”無様な様子から、何らかの操作プログラムによって動いていることがわかる。


また、


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バショウに殴られる黒装束の様子(体の曲がり方)や、(恐らく)その直後の復帰から、“人間や人形を操作している”能力ではなく、“オーラを操作(操縦)している”能力と推定。


操作プログラムが稚拙で、オーラの圧からも敵は低位の能力者。

“このレベルの能力者”であれば、駆使するオーラの大きさから考えて操作可能な限界距離は数メートル程度(=敵は室内)。

通常時から臨戦態勢に入った際のオーラ量の変化からAOP型にしては、

“オーラ量の変化が異常に少ない”者はいない。

よってこの人形はEOP型で、想像される敵のレベルから考えれば放出系能力者(他系統で、この威力・精度で切り離すことができるレベルではない)


そして、この中でお前(シャッチモーノ)だけが攻撃を受けていない=敵


まとめると―

1:発のレベルから、能力者は未熟である

2:想像される能力者のレベルから、操作できる距離はせいぜい数メートル=能力者は室内にいる

3:通常時から臨戦態勢時のオーラ量の推移からオーラはEOP化されている

4:未熟にも関わらず、十分な威力・精度でEOP化できる=放出系能力者

5:観察の結果、攻撃を受けていない者がいる=敵

―という推論だったのではなかろうか。


作中で、“レベルが低いと操作(操縦)できる距離が狭まる”とは一言も書かれていないが、人間大程度のオーラで制御範囲が数メートルというのは、あまりにも狭すぎる様に思われた。

もしそうだとすると―

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デカイ念弾はほとんど真っ直ぐにしか飛ばせないということだ。

放出系と操作系は隣り同士であることから、念弾の十分に操作をすることもできるのだろうが、それの限界範囲が数メートルでは意味がなさすぎる。


またAOP型のディープパープルが

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ペイジンを包囲できているので、やはりどうにも放出系能力が人間大程度のオーラで制御範囲が数メートルというには違和感を覚えた。


そのため、放出系能力のルールとして人間大のオーラは制御範囲が数メートルが限界」ではなく、発の程度から想像される敵のレベルでは―それが限界なのだろう、と採らせてもらった。


最後にまとめ。

Q:クラピカは、なぜ「縁の下の11人(イレブンブラックチルドレン)」が放出系の発と推定できたのか

A:読者視点ではわからない術者の諸情報(オーラ量、圧や質等から感じ取れるレベル)があり、それが作中で口にした理由の根拠になっていたため


以上。