【後】クラピカ追憶編【特別読切】 | ばんぶーのブログ

【後】クラピカ追憶編【特別読切】

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ばんぶーのブログ-'13-02 巻末コメント
"今はR(レコード)のA面B面に例えてもピンとこないですかね。実はこの読切B面もあるんですが…<義博>"


おっしゃる通りあんまりピンと来ないんですが、タイトル曲・カップリング曲みたいな感じで「B面=おまけ」みたいなもんでしたっけか。


んで、この読切にもB面的なストーリーがあるのだが…?あるのだが…?

1:それは来場者特典の0巻に収録されるので(本誌では公開しないので)、映画行ってね^^

2:映画で補完されるよ^^

3:残念ながら、描く機会はなさそうだ


1なら、言わないわけないですものね…。

B面は読者が各々想像してくれor映画行けってことですかな…。


さて、中身へ。

一読した感じでは、旅団ゴリ押し映画の販促のために若干歪められたような印象を受けたのだが、どうなのだろうか。


◇クラピカが稀有な一例?クルタ族の特性?

先週触れた件(クラピカが「後天的に念系統が変わった稀有な一例」なのかクルタ族自体が"緋の眼"になると念系統が変わる(特質系になる)稀有な種族」なのか)ですが、パイロの"緋の眼になると…すごい力が出ちゃう"発言から、後者に印象値プラス10ポインツ。


というよりも、緋の眼状態がクルタ族の本来の姿で、強すぎる力に体がおっつかないためにリミッターがかかってるのが通常時なのかも。


◇クルタ族虐殺事件について

クラピカが村を出た6週間後、クルタ族虐殺事件のニュースが全世界に報道される(事件発覚が6週間後なだけで、事件自体が6週間後かはわからない)

当時の新聞には次のように記されていた。


『発見したのは森に迷い込んだという旅の女性 

村人は128人全員が殺されていた

家族はそれぞれ向かい合わせに座らされて体中に刃物を刺され生きた状態で首を切られていた


純粋なクルタ族は全て両目がえぐり取られていた

外から嫁いでくるなどして入村した者は眼球は残っていたが潰されるなどしていた

傷の数も一族の者よりはるかに多く無残であった

(成人男性の傷も多かったがこれは捕らわれる前に賊と争い抵抗した際にに生じたものとみて間違いない)


そのことから推察するにまずクルタ族以外の者をみせしめに傷つけ怒りと悲しみで緋の眼に変わった者の首を次々と落としていったものと思われる。


これは怒りによって達する緋の色が最も深く鮮やかであるとして闇の世界では高値がついていることからもうかがえる。


子供の方が傷の数が多く無残であったのも親にその苦しむ様子を見せつける事で、より鮮やかな緋色を発せさせ様と賊がもくろんだものと考えられる


惨殺体のそばには賊が残したと思われるメッセージがあった

"我々は何ものも拒まない だから我々から何も奪うな"

ばんぶーのブログ-映画より

(映画予告よりイメージ図)


―色々思うところはあるのだが、忘れてしまっていることもあるので確認しながら考えてみよう。


◎緋の眼の状態

コレクター的に言えば、
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「頭部とセット」が最も良いらしい。


しかし、クラピカの
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"彼らの暗い瞳が…"という発言や、新聞の記述からするに、「緋の眼出現→首ちょんぱ→緋色定着→目くりぬき」のようだ。


まさか"お宝"の価値を知らないとは思えないので、シズク加入前ということもあり128体の首をキレイに保存し持ち帰るというのは難しかった、ということだろうか。


それとも、"お宝"の価値をさほど知らない者の犯行なのか。


◎映画の予告情報から

映画の公式HP 等で公開されている予告ムービーでは、

・ヒソカ「裏切りのNo.4、旅団を敵に回した男さ」
・ノブナガ「蜘蛛のケリは蜘蛛がつける」
・ゴン「(オモカゲに対して)まさかアイツがクルタ族をっ!?」
―と怪しい流れを醸し出している。


◎実行犯=旅団?

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確かにウヴォーは「"仕事"で複数のクルタ族」と戦った経験があることを示唆し、

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他の旅団もクルタ族のこと知っていたが、
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明確に「クルタ族、滅ぼしたった」とは言っていないのかもしれない。


◎なぜ犯行が旅団だとわかった?

現場には犯人のものと思われるメッセージが残されていた。

"我々は何ものも拒まない だから我々から何も奪うな"


読者的にはメッセージから流星街絡みで「流星街→旅団」という連想ゲームをやれなくもないが―、

近年の流星街の住人からの"唯一"のメッセージは、クルタ族虐殺事件のさらに5年程前に起きた同時多発自爆テロでの

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これだったとMR兄さん(仮)は言っていた。


加えて、裏の世界を取り仕切るマフィア達ですら「旅団=流星街出身」と知ったのはサザンピークでの一件で、世間一般的に流星街と旅団は結びつかないだろう。


旅団はどこぞのキャッツアイの様に犯行現場に蜘蛛マーク入りの何かを残すなのか。

もしそうならば、それこそ新聞の記事に挙がるだろうから、んなこともしないのだろう。


すると、上記記事は第一報に過ぎず、そこから旅団に結びつくのが巻末コメで言うところの「B面」なのだろうか。


◎ざっくりと検討

Q1:クルタ族虐殺には流星街が絡んでいる?

NO(流星街絡んでない+オモカゲ単独)

旅団・流星街共に関係なくオモカゲ(旧・No.4)単独による犯行で、罪を流星街になすりつけようとした。

ウヴォーの言っていたクルタ族との戦闘は虐殺事件の時ではなく、それよりも前の流星街住人とクルタ族の争いの時のもの。

オモカゲは過去のクルタ族との諍いにおいて家族(仲間)を奪われた者で、本来"流星街の統一意思として行うべき報復"を自らの独断により勝手に行い、例のメッセージを残した。など。


NO②(流星街絡んでない+旅団の犯行+オモカゲメッセ)

流星街の意思は関係なく犯行は旅団の単独。そしてメッセージがオモカゲによるもの。

しかしオモカゲは流星街になすりつけることで何を得るのか。金か?名誉か?地位か?それで満足したと思えるry)

このルートだと、オモカゲの私怨だとか遊びだとかになるのだろうか。


YESQ2:三馬鹿は流星街出身?

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NO(流星街関係ある+三馬鹿は流星街出身ではない)

三馬鹿は全く関係なく過去に流星街の住人とクルタ族がモメた過去がある。その報復を果たそうと自爆テロを起こすも失敗。その間にクルタ族は移住し姿をくらます。

クラピカの一件によりクルタ族の所在がわかり、キメラアントによる流星街蹂躙の時のように旅団が報復("慈善活動")を請け負う?


誰かさんの謀略ありきで行くとクルタ族の"誰か"攫って操作して流星街住人ブッコロ事件を起こして報復へと導いた、という流れもありなのか?


しかし、そもそも報復の仕方にも疑問。

例の流星街出身の浮浪者の冤罪事件では、冤罪に関わった31人に報復をした。

どうゆうことをすればクルタ族128人が殺され、目玉をくりぬかれるような報復をされるのだろうか。

流星街の人間128人ブッコロ+目玉くりぬきがあったとしても、その実行犯への報復になるのではなかろうか。1人で128人殺したような場合は、1人の命では賄えないということか?


では何故、緋の眼にさせる必要があったのか。

"我々から何も奪うな"

と言いながら、報復ついでに緋の眼奪って売りさばくというのはどうにも違和感がある。

まぁ、どこぞやの麻薬組織のような殺し方をする連中に、んなこと求める方がおかしいのかもしれないがQ1-NO②ルートの方が好みかも。


まぁ、一応続けようか。


YES(流星街関係ある+三馬鹿は流星街出身)

あの時は命に別条はなかったようだが後に誰かが死んだor仲間がやられたと嘘をつき流星街に泣きつく。

流星街、報復しようとするが失敗→慈善活動ルートへ。


しかし、報復に失敗と簡単に言うがクルタ族の性格的に"笑顔で近づいてくる"輩の自爆に被害を1人も出さなかった事に疑問。


それとも謀略を隠すために、村で見つかった128体の死体の中にはクルタ族以外の人間を使った"すり替え"が行われているのか?

何にしても、このルートでも流星街の報復ついでに眼を売るというのが根本的にネックかね。


・検討統合

まず流星街絡みは根本的に疑問。MR兄さん(仮)の言葉もあるため好ましくない。

また、「実はクルタ族を滅ぼしたのは旅団ではない」的な流れも本編の流れに沿わないだろうからこれも採りたくない。

「犯行を旅団」、「メッセージがオモカゲ」とすると、クルタ族虐殺をあたかも流星街の仕業かのようにしたこと、それ自体が蜘蛛への侮辱であり裏切りということなのだろうか。


しかし、結局のところオモカゲは何がしたかったのかが良くわからない。


◇旅団No.4の交代について

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"メンバーは突然入れ代わることがある

入団志望者が在団員を倒せば交代

それ以外で欠員が出ると団長がメンバーを補充する

ボクも2・3年前に4番の男と交代で入った"


これまで、ヒソカが元4番を殺して交代で入ったのかと思っていたんですが違うんですかね。

"在団員を倒せば"交代なだけで、必ずしも"殺す"ことを条件としているわけでもない。

というよりそもそも、裏切り者であるNo.4を入団志望者にヤらせるってのもおかしいのか。


しかし、クルタ族虐殺~4番交代までの空白もわからんなぁ。


ヨークシンの頃の時系列で言うと―、

5年程前:クルタ族虐殺

3年2カ月前:旧8番、旧4番(オモカゲ)在籍 何らかの事情で旅団13名集結した経緯あり

2・3年前:ヒソカ、オモカゲと"交代"で入団


旅団がヒソカの様にニュース見ない連中の集まりなら仕方ないが、シャル等が事件当時の新聞を見ないとも思えない。

1:犯行は旅団だが、その時点ではあのメッセージに特段問題ない?

2:犯行は旅団だがメッセージは残しておらず、犯行後に流星街の名を騙った犯人を探していた?

3:それとも犯行に旅団は関わっておらず、流星街の名を騙った犯人を探していた?


2がそれっぽいかね。

第一発見者="森に迷い込んだという旅の女性"=シーラ?

シーラとすると、おおよその場所を知っているにも関わらず"迷い込んだ"ってのはおかしいからオモカゲが元々絡んでいたのかね。


また疑問だった"交代"も―文脈的にはおかしい気もするが―オモカゲ脱退とヒソカ入団が重なったために入れ換わった=交代した、と言っただけなのか。


裏切り者に制裁を与えず脱退させたとも思えないから、オモカゲの裏切りがわかったのはもっと後なのか?

(しかし裏切り発覚が遅くなればくなるほど旅団が無能っぽくならないか?)


はたまた制裁済=オモカゲ殺害済?

だとすると、今回パイロ等を復活(?)させている能力者はオモカゲとは別に居て(=レツ?)、オモカゲも復活(?)させられた側という風に繋がるのだろうか。


とか、ぼんやり考えながらジャンプに掲載されていた映画情報を見ていたら―、答え書かれとった(笑)

あかん、おぢさん急激に冷めて来ちゃった。
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『原作でヒソカとの闘いにやぶれ、No.4の地位を奪われたとされるオモカゲ。

実はその戦いはオモカゲの念能力によって仕組まれたものでした(以下略)。』

…上の検討、ほぼ無駄だったねぇ。

あの最強の死神兄さんをハメることができるくらいですから、今回のクルタ族の一件も仕組まれたものってことなんでしょうな。

旅団を敵に回した云々かんぬんもあったから、今回のクルタ族虐殺事件もそう仕組まれたもので、まんまと旅団はクルタ族ブッコロしちゃったっつーわけです(慈善活動ルート)?

それとも旅団はクルタ族の成人男性ボコって、抵抗できないように捕縛しただけ?

しかしやっぱり、緋の眼にしてまで奪って売ってるあたりが流星街絡みでしっくりこないなぁ。


…うーん。

どうも販促として、映画に合わせようとした結果色んな歪みが生まれてしまっている感が否めないのだが、今回の映画は冨樫さんのネームに基づいた"オリジナル"っていう扱いなんですな。

"劇場版オリジナルキャラクター・オモカゲ"ってなってますし。


とりあえず、ゴンとキルアに各々の大便・小便を想像&頬を赤らめさせるなんてものを作るチームが関わっている時点で結構怖かったんですが、段々と不安が増してきた、そんなところでしょうか。


そして、クルタ族虐殺事件を知った上で改めて読み返してみると―

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重いですなぁ。



以上。