ゾルディック家について
※14年、内容更新→ゾルディック家絡み
H×H感想(No.320)の補助用。
ゾルディック家について。
◆家族構成
◆キルア━アルカ━カルト
┣カルトの言う"兄さん"とは
┗カルトのキルアへの感情
◆シルバの真意とは
◆家族構成
"ゾルディック家は10人家族
曾祖父・祖父・祖母・父・母の下に5人の兄弟がいて全員殺し屋です"
と女性ガイドは言っていたが、
ゼノとシルバの会話から―、
という家族構成のようだ。
(ゼノの妻等、作中未出の家族については不明だが)
◇ガイドのソース=セブロ?
女性ガイドの情報源は誰(何)か。
イルミはそう言っていたが、まさかガイドのインタビューを受けて、ゾル家の者がペラペラと喋るなんてことはないだろう。
情報が間違っていることから、多少は内情を知っているがそこまで詳しくもなく、
かつ、何らかの理由(しつこい記者、もしくはガイドを追い払うためなど)でペラりそうな人物として―、
◆キルア━アルカ━カルト
まだ作中で名前が出ていないのだが、ゾル家の子供の名前に法則性があるので一応アルカと呼ぶ。
キルアと双子、年子(もしくはそれ以上)の弟、あるいはカルトと双子のどれかなのだろうが、詳細不明。
◇カルトの言う"兄さん"とは
No.320との関連で、こちらの方面が本題。
……甘かった
No.2ぐらいならすぐかと思っていたけどはるか格下だ
絶望的なくらい
…でも諦めない
耐えるのは慣れてる
何年かかっても兄さんを取り戻すため
・力が足りない
(それとも旅団の頭になる必要がある?)
・耐えるのには慣れている=これまで精神的な苦痛を強いられていた
・"兄"を取り戻すのが最大の目的
(兄さん=キルア?アルカ?)
◇カルトのキルアへの感情
プラス?
それともマイナス?
要はこの描写のことで、
1:プラスの感情から来る、怒り・嫉妬
なのか、
2:マイナスの感情から来る、嫌悪感
なのか。
1:プラスの感情から来る、怒り・嫉妬
"大好きなお兄ちゃん・キルア"を奪おうとする、ゴンらへの怒り・嫉妬。
1-1:兄さん=キルア
キルアを取り戻すために、旅団入りする意味がわからない。
家長(シルバ)がキルアの旅(?)を許可しているため、ゴンらの手からキルア取り戻すことはそれに反し、
その中で意見を通すためには"力を示せ"ということなのだろうか。
しかし、何故に旅団なのか。いまいちピンと来ない。
1-2:兄さん=アルカ
"兄さんを取り戻す"と、この描写とは一切連続性がなく―、
もう一人の大好きなお兄ちゃん・アルカを取り戻すために行動を起こした、ということなのだろうか。
"兄さんを取り戻す"
という発言から、アルカは誘拐などに遭うも―キルアという後継者がいるため―他の家族から見捨てられ、
誘拐されたアルカを奪い返すため旅団=盗賊入りした、ということだろうか。
ただ、大きな疑問としては、面目丸潰れになりはしないのだろうか。
後継者ではないにしろ、子供を攫われたにも関わらず取り戻そうとしない(現に取り戻せていない)ゾルディック家。
口だけの連中には好きなように言わせておけ、といったような自信がある故の余裕なのだろうか。
作中根拠がまるでないため、もう完全なる妄想だが―、
・アルカが禁忌を侵したが故に幽閉されている
・ゾル家の分家関連
といったように、攫われた先が"内部"ならまだしっくりくるかもしれない。
"耐えるのには慣れている"
も、近くに居るのに救えない故の苦しみと取れるし、
シルバから"割に合わない仕事だった"
という『標的に対する最大の賛辞』を聞いているが故に"対抗馬"として使うつもりだったのかもしれない。
2:マイナスの感情から来る、嫌悪感
私はこちらの方がしっくり来る。
カルトは母親の愛情を一身に受けたいと願うも―、キキョウの愛情は後継者たるキルアに注がれ続ける。
キキョウの興味を惹くため―"女の子も欲しかった"という願いを叶えるため(?)―女の子の格好を始めたら可愛がってもらえるようになった。
しかし、キルアに注がれるソレと比べると、自分は単なる"愛玩物"に過ぎない事に気づく。
それをわかっていながらも、構ってもらうため試行錯誤を繰り返す。
対してキルアは何もしていないのに可愛がられる毎日。
それにも関わらず、キルアはその愛を無碍にし、母の願い(立派な殺し屋になってほしい)に応えようともしない。
そうだとすると、カルトがキルアに抱く感情は、怒り、嫌悪感、嫉妬。
ゴンらを睨んだのは―、"大嫌いなキルア"の友達だから。
まだ、キキョウへの強い想いがあるならば、ゴンらが来たことによって、改めてキキョウの興味をキルアに向けたから(自分との時間を邪魔されたから)。(個人的には前者)
2-1:兄さん=キルア
キルアへの感情がマイナスだとすると、「キルアを救う」という意味が通らなくなり、兄さん=アルカとなる。
2-2:兄さん=アルカ
愛して欲しいのに愛してもらえず日々苦しんでいた自分の気持ちを紛らわしてくれていたのがアルカで、
何らかの理由で攫われたなどしたならば、―キルアが友達と旅に出たことでキキョウの意識がキルアに集中したなgらば―昔のようにアルカを求める想い、助けようとする想いは当然あるだろう。
その後の流れとしては、1-2とほぼ同様。
誰かに攫われた、奪われたとすると、暗殺を生業とするようなゾルディック家の面子として如何なものか、という疑問から内部分裂、家督争いなどの方がまだしっくりくるところもある。
あるいは、"奪われた"が主観的な想いなのか。
(自らの意思で家を出たが、カルトの主観として、それはアルカに相応しくない道だった)
しかしそれだと、カルトが力を求める理由、旅団に入る理由がいまいちピンと来ない。
◆シルバの真意とは
『絶対に仲間を裏切るな』
この言葉の真意とは。
キルアに針が刺さっている事も知っているため、強大な敵と出遭った時、キルアはゴンを見捨てる可能性がある。
①言葉に裏がある
②言葉に裏はない
①言葉に裏がある
(後ほどわかる針によって)キルアがゴンを裏切る(見捨てる)ことは十分ありうる未来であり、
予めキルアの心に『裏切ってはいけない』という"枠"を設ける事で、ゴンを裏切った時の"堕ち幅"を広げ、
ゾル家の望む「殺し屋」に一歩近づく。
『恐らくイルミの針も取りよったな』
というゼノの発言に対するシルバの
『そうか』
という反応からも、含みのある返答をしており、イルミも針を抜くことは誤算だったのかもしれない。
この解釈によれば、キルアが
『ゴンを助けたい!!』
などと、のたわろうものならば―、後継者の選び直しもありうるのかもしれない。
しかし、家系図から鑑みるに―、
マハは髪の毛がないのでわからないが、銀髪=後継者の節があり、
(ゾル家創始者が銀髪で、銀髪=血を色濃く継いだ者=後継者?)
ここでキルアの切り捨てはないような気もする。
それとも、また作ればいい、ということなのだろうか。
②言葉に裏はない
果てしなく感覚的な解釈。
そのキャラの表情から何を想っているか、は読み手によって違うのだろうが―、シルバは少し嬉しそうにも見える。
しかし、この解釈によればキルアが
『ゴンを助けたい!!』
などと、言ったとしても、居酒屋ばりの『喜んで~』が返って来そうである。
良くも悪くも自分の想像を超えたキルアを嬉しく思っただけ、程度に留め、
「言葉に裏はない」とするのは、No.320との繋がりから見てもやや検討が必要な印象がある。
さて、それでは上記を念頭にNo,320の感想に行こうと思う。