『お母さんのイライラ解消・感情の整理ができる本』メンタルトレーナー 田中ウルヴェ京著

 

副題「お母さんの心に余裕があれば、子育ては9割うまくいく!」

 

本のタイトルで、「おぉ!私が目指しているものに近い!」と感激しました。

 

習志野市の図書館に蔵書があるので、千葉県内の方はリクエストで借りられます。

 

 

著者の田中さんは、ソウルオリン五輪シンクロ・デュエットで銅メダルを獲られた方。

 

精神面も体力面も鍛え上げられたトップアスリートの方が、私と同じように子育てで悩み、イライラし、つまづいている!!

 

田中さんご自身の子育て経験を交えながら、心理学コーピング理論に基づいた読みやすい解説に、とてもとても、ほっとします。

 

本自体も、薄くて読みやすいです。

 

 

「オリンピックでメダルを獲ったトップアスリートも、子育てを大変だと言っている。

 

イライラすることもある。

 

な~んだ、私も、子育てママ、パパみ~んな、イライラしていい!

 

大変だと感じていい!」と。

 

 

特にP15、著者の田中さんが、あるお坊さんに「コーピングを学んだ今なら、私はもっといい子育てができたのに」と話したことがあるそうです。

 

その時、そのお坊さんに、こう言われたそうです。

 

「いえ、そんなわかりきった母親だったら怖いですよ。

 

はじめて子どもを持ったときは本当に不安で、とにかく必死でそだててきたでしょ。

 

それが子どもに伝わるんです。

 

正しいことではなく、必死なことが大事なのです。

 

そのエネルギーを得て、子どもは必死で生きようとする力をつけていくんですよ」と。

 

 

そして田中さんの言葉。

 

「いや~、目からウロコでした。

 

育児に悩むのも迷うのも落ち込むのも一所懸命だからなんです。

 

「ママってスゴイし素晴らしい!」と、自分のことをいっぱいほめてあげたくなりますね。」

 

 

私も、このお坊さんの言葉、とてもホッとしました。

 

とにかく必死だった、そのエネルギーでいいんだ!!と。

 

 

コーピングとは、「ストレスに対処する行動のことで、心を調整するテクニックのこと」だそうです。

 

特に、P48「子育てコーピングでは、「まず自分の本当の気持ちに気づき、認めること」、

 

そして、それをふまえたうえで、「じゃあ、どうするか」が基本」だそうです。

 

 

「大事なことは、「子育てではママはいつも太陽でいなければいけない」ではなく、

 

「ママだって疲れることもある」

 

「ママだってイラつくし落ち込む」ということを、ママ自身が気づき、認めることです。」と。

 

 

この「ママ自身が気づき、認める」って、本当に大事だと思います!!

 

そして、日常に使えるヒントもいっぱい!

 

例えば、P54「「ほんのちょっと、5分でいいから寝させてほしい!」と思ったときは

 

よく電車内で子どもに「よし!今から、ママとあなたとどっちが5分を上手に計れるかやってみよう!

 

静か~に60秒を5回、300数えるんだよ!スタートっ!」と言って、

 

5分静かにしてもらい、私はしっかりうたた寝完了、ということをやったりしました。」

 

 

そして、P80「ママの失敗は子どもの栄養になる!?」

 

「落ち込んだいたママが、「寝たら元気になあっている」とか、

 

「パパに話したらスッキリしている」とか、

 

「急に歌を歌いながら掃除をはじめたらいつものママに戻った」など」

 

私も、子どもに「ママの挽回力」を見せていきたいと思いました!

 

 

時間のない方は、ここだけ読むのもオススメです!

 

それは、P118~「4つのパターンでわかるストレスのおこり方」

 

①べき思考

 

「~であるべきだ」

 

「~でなければいけない」と、

 

ものごとをきめつけてしまうような思考のパターンです。

 

「完璧思考」もここに含まれます。

 

 

②どうせ思考

 

根拠がないのに、

 

「どうせ自分は何をやってもダメな人間だ」と、なんでも悲観的にとらえてしまうフィルターです。

 

「自己否定思考」「悲観思考」とも呼ばれています。

 

 

③大げさ思考

 

「こうなったらどうしよう。もう終わりだ」「もうダメだ」と、

 

なんでも大げさに結論づけてしまう思考のパターンです。

 

 

④読心思考

 

他人の気持ちを勝手に推測して「~に違いない」と考える思考のフィルターです。

 

「相手はこう言っているけど本心は違うにきまっている」などと思い込んでしまったりするので、

 

「思い込み思考」とも呼ばれています。」

 

 

そして、各タイプ別に、心の調整法が紹介されています。

 

P124、①べき思考の「がんばりすぎるママに効果的なのは呼吸法」だそうです。

 

「自分の「がんばりスイッチが入ってしまった!」と感じたら、

 

まず、鼻で息を吸い(3~4拍で)、

 

口から(鼻からでもかまいません)長くゆっくり息を吐きます(8~10拍で)。

 

気持ちが落ち着いて、無理ながんばりを避けることができますよ。」

 

 

やっぱり呼吸って大切なんですね!

 

10秒ワークの準備ワークにもなっている呼吸ワーク。

 

 

私も、長女が入学式の直前に熱を出し、入学式の朝は熱が下がり、式には出席できたものの、

 

夜にまた熱が上がり、夜中長女は熱にうなされ、寝苦しそう、

 

しかも、翌日は次女の入園式が控えている!という、ハラハラする中、

 

この呼吸を意識することで、ビックリする位、私自身の疲れ(入学式の緊張疲れと看病疲れ)がとれ、

 

入園式の朝をスッキリ迎えられました!

 

 

P128、②どうせ思考の傾向があるママにおススメなのは、「ズバリ、笑顔」だそうです!

 

「どうせ思考」は、ずっと以前から繰り返されてきたためにクセになっているだけですから、意識して行動してみると、自分を肯定的に見ることができるようになります。」

 

「イメージするのは「笑顔で堂々と!」です。」

 

 

P132、③大げさ思考の「マイナスの思い込みをプラスに転じる心の調整法とは?」

 

その方法は簡単だそうです。

 

「◆「みんなが~」とか、「いつもこうだ」と感じたときに、一度とどまって、

 

「みんなって、だれとだれ?」「いつもっていつのこと?」

 

と考えるようにしてみましょう。

 

◆「絶対~」と思ったときは、「この世に100%の絶対なんてない」と口に出すようにします。」など。

 

 

P136、④読心思考は、「「考え方のクセ」ですから、

 

そういうクセが自分にはあるんだと気づきさえすれば、

 

それを解消するのにそう時間はかかりません。

 

 

P142、著者田中さんをガンから救った「感謝のワーク」

 

それは、「1日に3つ「ありがたい」と思ったことをノートに書いていく」というものだそうです。

 

「毎日、ふつうに朝がくるのが「ありがたく」、

 

子どもがいてくれて、無邪気に笑ったり、泣いたりするのが「ありがたい」と・・・・・。」

 

1日のうち、ほんの一瞬でも、この有難い心境になれたら、

 

大変な子育ても、少し余裕をもって、楽しめるかも!と思いましたキラキラ

 

 

最後になりましたが、この本は、リブログ先のブログで紹介されていたのを見て、読みました。

 

3児を育てながら、ご自分の啓発、やりたいこと、ご自分の心とお子さんの心を、丁寧に優しく見てらっしゃる、

 

最近リボン講師の資格をとられ、リボンレッスンも始められた方のブログです↓

 

素敵な本のご紹介、ありがとうございました!


 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!