こんにちは。
鳥取県「境港市」から。
「水木しげるロード」をご存じでしょうか。「水木しげる」とは、1966年から2015年に亡くなるまで50年の間、数々の「妖怪」を生み出し続けてきた日本を代表する作家です。代表作であるマンガ「ゲゲゲの鬼太郎」は、可愛らしい絵柄と世の中を風刺する物語りが特徴。アニメ化や実写映画化もされて、日本では知らない人は居ない超人気作品です。「水木しげるロード」は、水木しげるのマンガ作品に登場する愛らしい妖怪たちの世界観が投影された約800mの一本道のことを言います。
境港市は漁業が盛んな町で、JR境港駅からの1本道には様々な商店が立ち並んでいました。しかし1970年頃になると大型店舗の登場で、小さな商店はすっかり活気を失ってしまったのです。1989年に境港市は、商店に活気を取り戻そうと、「水木しげる」のマンガに登場する妖怪をモチーフにした銅像を並べ、「水木しげるロード」を整備しました。
その結果、今では「ゲゲゲの鬼太郎」に登場するキャラクターを中心に153体の妖怪の銅像が出迎えてくれる鳥取県を代表する観光地になりました。
「水木しげる」がマンガを描いているのを、見守る「ゲゲゲの鬼太郎」に登場するキャラクターの銅像。
「ゲゲゲの鬼太郎」の主人公である「鬼太郎」の銅像。
主人公「鬼太郎」が父さんと呼んで慕う「目玉のおやじ」の銅像。
JR境港駅から水城しげる記念館までの約800m続く「水木しげるロード」。沢山の銅像に、出迎えてもらいながら歩いていくと、とても面白いお土産屋さんを見つけることができます
そのお土産屋さんの名前は、「妖怪食品研究所」。
「水木しげるロード」の到着地点である「水しげる記念館」の隣にお店があります。何を売っているかと言うと、人気キャラクター「目玉のおやじ」の目玉!
水木しげるの代表作である「ゲゲゲの鬼太郎」で、「目玉のおやじ」は必ず出てきて鬼太郎をサポートする人気キャラクター。何とその「目玉のおやじの目玉」の和菓子が販売されているのです。かすかに潤っている目玉の表面は、まるで本物。
「妖菓目玉のおやじ」
1個350円。
賞味期限は6日。
2個セット700円。5個セット1,750円。6個セット2,100円。
お土産品としても人気がありますが、その場で食べるお客様が多いそうです。
「妖怪食品研究所」の看板。まるで本物の目玉のようです。
とりあえずやってみました。
「妖菓目玉のおやじ」は、鳥取県と島根県に15店舗ある、140年続く和菓子屋「彩雲堂」が製造しています。何と「妖菓目玉のおやじ」は、彩雲堂で鍛え上げられた和菓子の職人が、その技術を駆使して作った「上生菓子(じょうなまがし)」と呼ばれる高級和菓子なのです。
白い部分は、ねりきりと呼ばれるもち米を混ぜた「白あん」。
赤い部分と黒い部分は日本の独自の食文化である「ようかん」を使用。
光っている質感は「かんてん」でコーティングしているからです。
中には栗と「こしあん」が入っています。
まぎれもない和菓子の技術を使い職人の手作りで1個1個、製造されています。
この和菓子の、楽しい見た目はもちろんですが、上品で口に残らない爽やかな甘みを残してくれる味こそが人気の秘訣。水木しげる記念館と合わせて、必ず立ち観光のお客さんが立ち寄る場所になりました。インスタグラムを中心に、楽しい写真を撮ってSNSアップするのが流行しているそうです。
Information
店名:妖怪食品研究所
住所:鳥取県境港市本町4番地
電話:0859-42-5210
営業時間:9:30~17:00 年中無休
(写真:彩雲堂HP・Toshiya Nakajima撮影)