岡崎ファンの皆様おはようございます!

 

大変ご無沙汰をしております。

 

えっ?あんた誰って?

 

・・・そうです私が変なささどんです。

 

本日の早朝にCLの決勝が行われ、レアルマドリードの優勝で2016-2017シーズンの欧州サッカーは幕を閉じました。CLは欧州サッカーで最高峰(=世界最高峰と言っても過言ではないと思います)の大会で我らの岡ちゃんが所属するレスターがベスト8まで進む事が出来たのは昨年のプレミアリーグ優勝に続く、クラブの史に残る偉業だったと思います。・・・とは言え2016-2017シーズンのレスターシティは波乱に満ちたシーズンを送ったと思います。今日はレスターシティの今シーズンを振り返りたいと思います。

 

大失敗だった夏の移籍期間

「一年の計は元旦にあり」という諺がありますがレスターにとっての2016-2017シーズンの始動はキャンプインでもプレシーズンマッチでもなく、「夏の移籍市場でどういうアクションをするか?」だったと思います。・・・そしてレスターシティは大きな失敗をしてしまったと思っています。個人的には昨夏の移籍市場での失敗が今シーズンのレスターシティの「悲劇を生み出すプロローグ」だったと思っています。

 

レスターシティはどのような失敗をしてしまったのでしょうか?今日は僕の主観100%で記事を書かせて頂きます。

 

昨夏の移籍シーズンにおいてレスターにとっての最大の補強は優勝を果たしたシーズンの主力を残留させる事だったと思います。

 

サッカー選手はクラブやチームメート、そしてサポーターに愛着を抱いている選手が殆どだと思いますが・・・。個人事業主であり、プロフェッショナル・・・。より条件の良いオファーがあれば・・・。より高いステージに上がる事ができるならば・・・。新たなクラブに移籍する事を選択する事は仕方のない事だと思います。昨夏はカンテ選手、マフレズ選手、ヴァーディ選手、シュマイケル選手、ドリンクウォーター選手等々レスターの主力メンバーには他クラブからのオファーがあったと報道されていました。

 

主力の放出を防ぐためにレスターもアクションを起こしました。選手達により良い条件を提示し、新たな契約を結ぶ事です。新契約を結ぶ事によってレスターの選手の放出を防ぐ事が出来るのです。

 

レスターはヴァーディ選手、マフレズ選手、カンテ選手の主力3人に週給10万ポンド、ドリンクウォーター選手、シュマイケル選手に週給9万ポンドを、その他の選手にも好待遇の再契約を提示しました。(・・・残念ながら岡ちゃんとは新たな契約を結ぶことはありませんでした・・・。)

 

これらの好待遇のオファーが功を奏し、レスターは主力メンバーの流出をたった一人に抑える事が出来ました。・・・しかし、その1名が「レスターの心臓」と称され、最も欠かす事が出来ないカンテ選手だったのです。

 

報道によるとカンテ選手の違約金は2200万ポンドと格安価格で設定されていた(一昨年レスターは765万ポンドで獲得したと報道されています)ので違約金を超えるオファーがあった場合、レスターはオファーを断る事が出来ない状況にありました。

 

そしてカンテ選手はレスターからチェルシーへと移籍する決断したのでした。この移籍が成立した事により、レスターは苦しいシーズンを送る事になってしまったと思います。報道によると移籍金は約3000万ポンド、カンテ選手には週給12万ポンドが提示されたとの事です。

 

カンテ選手の移籍が成立した報道を聞いた時に「終わった・・・」感じた事を覚えています。もちろん・・・レスターもカンテ選手を評価していたと思います。・・・でもそれはヴァーディー選手、マフレズ選手と同等かそれ以下だったと思います。タラレバになりますがレスターがカンテ選手に12万ポンドの再契約を提示していればカンテ選手はレスター残留の道を選んだかもしれません・・・。

 

今シーズン、カンテ選手が移籍したチェルシーが優勝し、カンテ選手はプレミアリーグ、選手投票、記者投票の3つの部門で最優秀選手に選ばれた事は多くの方がご存知の通り・・・。

 

カンテ選手が移籍しなければレスターの降格危機もラニ様の解任も・・・そしてチェルシーの優勝もなかったと思っています。今シーズンのプレミアリーグの結果が全く変わったものになったと思います。

 

 

 

 

カンテ選手の移籍だけではありません。昨夏の移籍市場におけるレスターの補強には疑問を感じる事が多かった様に感じます。下記にレスターの夏の主な移籍情報を記載します。

 

 

補強

GK ツィラー 298万ポンド

DMF メンディ  1318ポンド

AMF カプストカ 425万ポンド

FW スリマニ 2550万ポンド

FW ムサ 1658万ポンド

DF エルナンデス フリー

 

放出

DMF カンテ 3043万ポンド

FW クラマリッチ 850万ポンド

RSB デラート  196万ポンド

 

※上記移籍金はtransfermarktのデータから転載しています。

 

 

レスターは昨シーズンプレミアリーグを優勝した事により、多額の報酬を得ましたし、CLに出場する事で新たな収入を予見できたので新たな選手の獲得に多額の資金を投じる事が出来る環境にありましたし、今シーズンはプレミアリーグだけでなくCLも闘わなければいけないという事で選手層を厚くする必要がありました

 

最も重要な移籍期間での判断が誤っていた・・・と思います。カンテ選手の代役としてメンディ選手を選択した事や既に4人いるAMFにさらにカプストカ選手を獲得した事など・・・ツッコミたい所は色々ありますが個人的に最も納得できなかったのは移籍期間最終日にFWのスリマニ選手を獲得した事でした。シーズンオフの時点でレスターには3名のFW(ヴァーディ、岡崎、ウジョア)とが在籍していました。ヴァーディ選手の移籍した場合の保険として、そしてCLを戦う為、選手層を厚くする為という事でムサ選手を獲得した事は納得できるのですが、移籍期間の最終日にクラブレコードとなる移籍金を投じてまでスリマニ選手を獲得する必要が本当にあったのか?

 

もちろんスリマニ選手の能力が高い事は僕も認めています。移籍金に見合う選手だとも思っています。・・・だけどスリマニ選手を獲得する事によってレスターのFWで出場機会を大きく減らす選手が出る事は確実となったのです。岡ちゃんも初めてのCLはベンチ外という屈辱を受けましたが最も酷い目にあったのはウジョア選手でしょう・・・。彼は昨夏の移籍シーズンもオファーがあったがレスターから必要だと慰留され、クラブに残る事になりました・・・。しかしながらスリマニ選手を獲得した事によってウジョア選手の出場機会は大きく減り、飼い殺しに近い状態になりました。クラブを批判するウジョア選手はルール違反かもしれませんが、その心情お察ししますという気持ちにもなりました・・・。

 

レスターは攻撃陣の補強には多額の資金を投入しましたが新たなDFの獲得には消極的でした。移籍金0でエルナンデス選手を獲得する事が出来ましたが個人的には最も補強に力を注がなければいけないポジションはCBだったと思っています。

 

レスターシティのCFはモーガン選手33歳、フート選手32歳で控えのヴァシレフスキ選手は36歳と年配の選手が多く、経験は十分ですが体調面での不安もありましたし、補強のポイントとしても進化が求められるポジションだったと思っています。

 

新たに加入したエルナンデス選手は技術の面は申し分ありませんでしたがフィジカルチャージのきついプレミアリーグに対応できず、結果レスターはモーガン選手とフート選手の両選手にプレミアリーグとCLと二つのカップ戦という過密なスケジュールで酷使させ続けました。

 

両ベテランは相当の疲労を抱えながらシーズンを闘った事でしょうし、シーズンの終盤には二人とも故障で離脱するという状況に陥ってしまいました。今シーズンの終盤のCBはフクス選手とベナルアン選手が出場しましたが、この二人がCBを任される事になるとはシーズンの序盤で予想できた人は誰もいなかったと思います。

 

 

心臓を失い、奇跡の象徴までも失う事に・・・。

開幕戦のハルシティ戦で敗れて・・・レスターの低空飛行は続きました。今年に入ってからは最悪でした・・・。5連敗したレスターは降格ラインぎりぎりの17位まで低迷し、CLのファーストレグでセビージャに敗戦した後、レスターはラニ様を解任するという外科手術を行いました。後任の監督を任されたのは助監督を務めていたシェイクスピア氏でした。

 

シェイクスピア氏が指揮を取ったレスターは5連勝し、降格圏から抜け出し、CLでもセビージャに逆転勝利を収め、ベスト8に進む事が出来ました。ラニ様の解任については多くの議論を巻き起こしましたが成功だったと言えるでしょう。ラニ様が続投していればレスターは降格したかもしれませんよね・・・。

 

 

これは僕の感情論になります。・・・それでも僕はラニ様の解任には反対でした。昨シーズン偉業を達成した監督を切り捨てる事よりも、共に闘う選択肢を探して欲しかったし、何より僕はラニ様が好きだった・・・。僕のレスター気持ちへの想いが一気に冷めてしまう事件でもありました。

 

昨シーズンの奇跡の優勝から今シーズンの降格危機・・・。今シーズンのレスターシティは波乱万丈のシーズンを送りましたが最終的にはリーグを12位で終え、CLベスト8という結果を残す事が出来ました。リーグ戦では10以内を期待していましたがCLでの健闘を考えれば良いシーズンだったと言えるかもしれません。冬の移籍市場で獲得したディディ選手はカンテ選手の様なタイプではありませんがポグバ選手の様な選手になれる可能性を秘めていると思います。

 

夏の移籍シーズンはクラブの補強の方針を決める大事な期間、昨シーズンのラニ様はカンテ選手の放出を防ぎきれなかった事と代役の確保に失敗した事(メンディ選手には荷が重かった・・・)とFWの獲得の力を注ぐ一方、DFの獲得が不十分だった事は大きな失敗だったと思います。

 

そしてレスターシティは今夏の移籍シーズンを迎える事になります。シェイクスピア監督は補強は最低限のものになると語った一方で「クラブ最高額の移籍を更新する可能性もある」とも語っています。

 

シェイクスピア氏はキャラクターやコメントでは目立つタイプではありませんが采配を見てもしっかりしているし、選手達からの信頼も厚い様に見えます。夏の移籍期間でどのような采配を取るか注視していきたいと思います。

 

個人的な感情ですが僕は未だにラニエリロスから抜け出せていません・・・。レスターを応援するという熱い気持ちは少し温めの温度に変わっています。それでも僕はレスターを応援していこうと思います。昨シーズン最高の感動を与えてくれたチームだし、岡ちゃんが所属するチームだから・・・。