広島 平和への旅 NO4 広島大学へ・・・ | さとおっちゃんのBlog  A Life With Rose & Music ~ No Rose, No Music, No Life~

広島 平和への旅 NO4 広島大学へ・・・

午前中の 熱い熱いそして暑い 笑

セッションを終えて、

バスに乗って みんなで移動。

この移動時間が なかなか 面白くて 有意義だったなぁ・・。


広島大学では

教育学会が主催する「平和と 平和構築」シンポジウム。


平和学の父 ヨハン・ガルトゥング博士の基調講演と

3人のパネリストの提案

・村上 登司文 京都教育大学・・・平和学を社会学的に研究している方

・児玉 克哉   三重大学 ・・・国際平和論の研究をしている方

・いとうたけひこ 和光大学 ・・・心理学の視点から人間発達・平和問題、「平和の文化」の研究をしている方

そして 質疑応答が 行われた。


このようなシンポジウムに 行くことはよくあるが

まず 通訳が・・・・ちょっと・・・。

博士とずいぶん離れた場所で 通訳をするという姿勢からして

おそらく

急に頼まれたのか あたふたとしていて

昔の通訳の方のように 感情や抑揚が入らない

棒読みで 単語を訳していくような 通訳だったので

おそらく 英語がわからない方は

なんの話だったのか わかりにくかったかもしれない。



さとおっちゃんの 葉っぱ日記
博士のこの表情のように

会場の反応も 少し・・・・。


さとおっちゃんの 葉っぱ日記

さとおっちゃんの 葉っぱ日記



日本教育学会の大会では、

21世紀に入って以降、平和教育研究に関する部会が設けられたことは一度もないのです


人の心の中に「平和の砦」を築くことの重要性を謳ったユネスコ憲章を引くまでもなく、

教育研究者・実践家の根本的な社会的使命の一つが、

平和な社会を築き上げる人間の育成にあることは揺るぎないはずです。

平和のための教育の重要性を認識している

研究者や実践家が潜在的に多く存在することは確かです。

平和な社会の構築を目指した教育学研究

および教育実践の新たな地平を切り拓くために、

「教育と平和構築」をテーマに掲げてシンポジウムを開催したという今回の会。



さてさて 内容です。


ガルトゥング博士は

予定をされていた内容に加えて

具体的な例を出されながら 講演をしてくださいました。


講演の内容そのものが

あまりにもすばらしく 目からうろこなので

要約することが難しいのです・・・。


特に共鳴できたことを書きます。

・世界中共通の問題解決法は

 「自分が正しい」と思うことをまずはやめること。

 自己正当化、自己防衛、自分だけが一番正しいと思うことを

 やわらかく 変えていくことで

 何か問題解決ができることは 多いのです。


・型にはめる教育、記憶力を高めるだけの教育から

 独創性やオールターネィティブを見つけ出す能力開発を高める教育への転換。

 簡単に言うと 知識ではなく 知恵を生み出せるように

 公平で 公正で 協力的な教育に転換していきたい。


・スキルが 大切です。 気付きが できる環境にする必要性。


・相手を変えるという思考ではなく、相手との関係性を

 新しく想像していくことにエネルギーを使ってみてはどうか??


・夢! 夢が 大切です。

 どうなりたいのか どうしたいのか

 具体的であればあるほど すばらしい。


・病気じゃなかったら 健康でしょうか??

 戦争がなければ 平和でしょうか??


・過去の問題に とどまることより

 批判科学から 創造科学への 方向性を ともに考えたい。


・健康のことを常日頃から 考えて

 歯を磨いたり、手を洗ったり、衛生上の注意を払ってるように

 平和のことも 日常の中から 考えて行動をしていきたい。


・病は3つに分けられる。

 「伝染病」・・・微生物によって引き起こされる

 「ダメージ」・・身体・心、そして精神的なダメージそのもの

 「現代病」・・・心臓疾患、悪性腫瘍、などなど

 

 伝染病に関しては、

衛生上の手洗い、うがい、寒暖や湿度、乾燥から身を守る方法を 教育で教える。


 ダメージについては、

止血の方法、応急手当の方法、マウストゥーマウスなどの処置を教える。


 現代病は、

栄養の摂取や、喫煙、飲酒、ストレスなどの緊張に関して リラックスできる方法の習得などを。


同じように

暴力のことをカテゴリーで分けると

 「物理的暴力」・・・身体や 心や精神に与えられる暴力

 「直接的暴力」・・・言葉によるものや 実行行為によって起こされる暴力

 「構造的暴力」・・・不作為に支えられる暴力

 「文化的暴力」・・・某局行為を正当化する暴力


健康と平和を対比すると よく見えてくることがある。

夫婦間、社会の集団間、国家間、世界諸地域間の 関係の中でも

自己実現を目指す価値があるのです。


3つの平和への研究ができる

・暴力・戦争・武力研究・・・危害を加える意思や能力に関するもの

・消極的平和・・・停戦のように、敵味方を引き離し暴力のない状態だが 根本的な解決にはつながらない。が、ひとつの解決になりうる。

・積極的平和・・・積極的な関係を構築する方法を研究。




目からうろこな この講演!!

また 帰りのバスの中で 盛り上がりました。


他の提案者については、・・・。

ここでは あえて 述べません。

批判科学よりも 創造科学へ!!

って 学んだので!!!


やはり21世紀になっても

シンポジウムにあげられなかった 平和の課題。

やっと はじめての平和に関するセッションが行わたことに

感謝。


教育の根幹だと思う 平和というテーマ。

平和のための教育なのに

大学に合格するための 教育であっては ならないと 感じます。

社会のための教育ではく

教育実現のための社会を築くことも 大切だと感じました。