3月3日はひなまつり。
女の子のお祝いの日。
ひなまつりの起源は不明だそうですが、平安時代には「流し雛」として災厄よけと守り雛として祀られていた記録もあり、何百年も昔から雛人形は女の子の健康と幸せを願う日だったようです。
なぜ女の子だけなのか。
実はひなまつりには「性教育」の隠された由来があるそうなのです。
たとえば桃の花。
桃は早くに花が咲き実を多くつけることから「多産」を象徴する植物。その実の形から「女性自身」の象徴とされたという説が残っています。柔らかく甘い香りがするのは「女性自身」の象徴ととなえたのは心理学者のフロイトだとか。
そして、ひなまつりの定番「ちらしずし」にも、女の子の幸せを願うこんな意味があるそうです。
「高野豆腐のように甘い男も、ちりめんじゃこのように頼りない男も、牛蒡のように歯ごたえのある男も、ちゃんとかみしめて理解してから結婚しなさいよ」と。
「世の中にはいろんな男性がいるんだよ」という意味がこめられているから、「ちらしずし」には具がたくさん入っているんだとか。
また、「はまぐりのお吸い物」。ハマグリは貝殻の合わせが密着しているので「処女・夫婦和合」象徴なのだそうです。
「ひなまつり」は女の子が大人の女性に一歩近づく日。初潮を迎えたあとにはこんな性教育を家庭で伝えるのも素敵ですね。
桃の節句、おめでとうございます。
※参考引用文献 : 「身体知‐身体が教えてくれること」三砂ちづる著 / 「オニババ化する女たち 女性の身体性を取り戻す」三砂ちづる著 / 「日本国語大辞典(小学館)」より