≪腸の働きについて、≫

食べ物は胃で消化されて腸(小腸)で栄養を吸収します。

また、腸(大腸)は不要になった老廃物を便として排出します。

腸がきちんと働かないと便秘や下痢を起こし、必要なエネルギーが吸収できなくなったり、老廃物が長い間からだに残ってしまい、疲れやすい、肌のトラブルなどの症状がでてきます。

その間が長ければ長いほど、腸はどんどん老化し、大腸ガンなどの病気につながることもあるので、腸内環境を整え、ケアすることが大切です。



≪腸内細菌について、≫

腸の年齢を決めるのは、腸にすみついている腸内細菌(在住菌)です。

からだに良い善玉菌、からだに害を与える悪玉菌ともにすみつき、約500種類、重さにして約1.5kgもあるそうです。40代を過ぎるころから悪玉菌が増え、60代になると善玉菌はほとんどいなくなります。

若くても悪玉菌が増える生活をしていると、腸はどんどん老化してしまいます。

善玉菌(代表はビフィズス菌)は、食べ物の消化・吸収を助け、ビタミンB群や葉酸などのビタミンを合成したり、免疫力を高める働きをします。

悪玉菌は(代表は大腸菌)、食べ物のカスを腐敗させ、発がん性物質を作りだすほか、からだの中の細菌を活発化させ感染症などを引き起こすこともあります。

腸内では常にこの2タイプの菌が争っていて、健康なときは善玉菌が悪玉菌の働きを封じているが、便秘やストレスが悪化すると悪玉菌が元気になって増え、便秘や下痢などの腸のトラブル、肌荒れ、くすみなど肌の老化や、胃潰瘍、がんなど病気を引き起こす原因になります。



≪機能の低下≫

○腸機能が低下して…便秘、下痢、大腸炎、大腸がんなど

/スムーズに排便できない、水分量コントロールできずに下痢になる/悪玉菌がつくった有害物質や発がん性物質の濃度を高め、さまざまま病気の原因菌の活動が活発になります。

状態が長年続くと、大腸がんなどにつながることもあります。


○免疫力が低下して…かぜをひきやすい、アレルギー症状が出やすくなる、腸の老化が加速

/腸内の善玉菌は腸壁を通して免疫細胞と情報をやりとりし、免疫力のアップをはかっているが、悪玉菌が増えるとスムーズに情報交換ができなくなって免疫機能が低下/さまざまな病気にかかりやすくなり、腸の老化をさらに進めます。


○新陳代謝が低下して…にきび、吹き出物、むくみ、肩こり、食欲不振など

/腸のぜんどう運動弱くなって、食べ物のカスがたくさん腸内にたまるようになる/悪玉菌が増殖し、腸内に有害物質が作り出されてしまいます。

有害物質が腸から再吸収され、血行不良、自律神経の働きが低下が起こります。

結果、にきびや吹き出物、むくみや食欲不振などの症状が現れるます。



≪腸によい生活習慣を!≫

朝/多少早起きしてでも、朝食とトイレタイムはしっかりとる。

<注意>ただし、トイレに雑誌などは持ち込まない。

<より効果的>起き抜けに1杯のミネラルウォータを飲む・納豆・ヨーグルトなどの発酵物を必ず食べる。

昼/からだをしめつける恰好はしない ぴったりしたパンツやきつい下着など

長時間のデスクワークには、合間に姿勢や猫背を伸ばしたり、座ってできるストレッチをするランチはできるだけ野菜を添えたものを選ぶ。

夜/食事は肉類やお酒控えめ、腹八分目程度に 夜9:00ごろまでには食べ終わる。

お風呂はゆっくり長めに 必ず浴槽につかるように。

全体的に/ストレスをためない イライラしない ほどよい緊張感を持つ。

食物繊維を多めにとる・運動する(多めに歩くだけでもぜんぜん違う)

夜でも、TVを見る合間にストレッチやヨーガなどでからだを動かす(掃除でもいい)
腸のリンパマッサージをする(効果大)

  →下腹に軽く手のひらを当て、時計回りの逆に円を描く様、数回ゆっくりお腹をさする。


便秘の解消だけでなく、若く、美しく健康になりたいと考えるなら、腸のメンテナンスが大切です。

病気ではないけれど顔色が悪い、疲れやすい、顔にブツブツができる、便秘しやすい!…こんなときは腸が疲れて、老化していることが考えられるそうです。

腸の老化や環境が悪くなると、体調不良、老けて見える、皮膚の色やメイクのノリも悪い、全身の衰えなどにつながるそうです。あと、オナラが臭くなったり…など、気になることばかりです。


実年齢は40代でも、腸年齢は60、70代!…ありえるらしいです。

以前皮膚病だった私は、かなり腸が老けていて、これは不摂生な生活習慣のたまものと納得していますが、一時期は本当にからだ全体老けまくってくすんでいました。

今はできるだけ腸に良い生活を心がけているので、肌や爪は以前よりツヤツヤになったし、トイレ快便で、“コロコロ便”がなくなりました。

皆さんの腸は快調ですか?便秘してませんか?からだ全身で若い!といえますか? 

しっかりメンテをかけて今よりもっと若く、キレイなからだになりましょう!


こんな人は要注意! <元気な腸のためのチェックポイント>

<生活習慣>

○朝起きるのはいつもギリギリ。朝食は食べない。もしくは紅茶やコーヒーなど、飲み物だけ。

○朝・昼・夜の食事の時間が決まっていない。

○外食やインスタント食品を食べることが多い。

○野菜より肉類が好き。もしくは食べる量が多い。

○乳製品や牛乳は苦手。

○タバコを吸う。

○実際の年齢より老けてみられることが多い。

○顔色が悪い、肌荒れ、吹き出物、クスミや小じわなどが気になる。

○運動不足、睡眠不足。ストレスが多い。

<トイレ習慣>

○トイレに行く時間が不定期・回数が少ない。

○オナラの回数が多い、オナラが臭い…。

○便秘、もしくは便が硬くて便秘がち。

○便の色が黒に近い、ウサギのようなコロコロうんちが出る。

○便が硬かったり、柔らかかったりで一定でない。

○便の量が少ない、トイレの底にすぐ沈んで浮かんでこない。


明日は、「腸の働きについて、」です。
夏バテは、「熱くなりやすい体質の方」と「冷えやすい体質の方」に傾向がでます。

そのどちらかの体質が強ければ強い人ほど夏バテになりやすいため、ご自身の体質を、なるべく「熱くなりやすい体質」と「冷えやすい体質」の中間に近づけておくことが、夏を乗り切る方法なのです。

つまり、体内の水分量が多すぎたり少なすぎたりしていないことが、夏バテしにくい体質と言えるのです。


答えは、暑い地域に住む方の食事に注目すれば、簡単に出てきます。

暑い地域の方は、「カリウム」と必須アミノ酸のひとつ「ロイシン」という成分の摂取を心がけ使い分けています。

実は、この二つに、体内の水分を増やしたり、減らしたりする働きがあるためです。



●「熱くなりやすい体質の方」は、
水分量が少ないため、血液中の塩分濃度が高くなっています。
身体はその濃度を薄めようと、細胞から水分を流し込み、その結果、多くなった血液中の水分を、尿や汗として排出してしまいます。それを防ぐのがカリウム。
カリウムは、余分な塩分を排出する働きがあるので、摂取すると、細胞の水分が血管に流されることなく、水分のバランスを保ってくれるのです。


■カリウムが多く含まれる食材/長いも、ジャガイモ、納豆、枝豆、小豆、トウモロコシ、かぼちゃ、ほうれん草、切干大根乾燥、アボカド、バナナ(バナナチップ)、メロン

※腎臓病の方で、カリウムは腎臓から排出されるため、症状によっては制限される場合がありますのでご注意下さい。

※有効なサプリメントとして、マルチミナラルビタミン(ビヨンドグリーンズ)、葡萄酢、もろみ酢などがあります。



●「冷えやすい体質の方」は、
ロイシンは、身体が水分を貯めこむのを防ぐ働きがあります。
体内に水分が多い寒体質は、血管と細胞の間で、水の行き来を調節している、アルブミンが減っています。
そのため、血液中の水分が細胞へと染みこみ、タプタプ状態になっています。ロイシンを摂ることによって、肝臓でつくられる、アルブミンの量が増えるため、血管のアルブミンも増加。
余分な水をためこむのを、防ぐのです。
 

■ロイシンが多く含まれる食材/鶏肉、レバー、アジ、大豆、ほうれん草、乳製品、トウモロコシ、粟、小麦粉

※有効なサプリメントとして、マルチミナラルビタミン的なもの、例えば「ミドリムシ」、、コエンザイムQ10、鉄、マカなどがあります。