韓国版・イタズラなkiss 第1話#1 告白したい
ここはどこ?
メルヘンの森の中のような風景
眼を閉じてそっと花の匂いをかいでいる青年は誰?
樹にもたれて うたた寝する少女のくちびるに そっとキスを…
通り過ぎたのは誰?
目覚めた少女はそっとくちびるに触れてみる 夢だったの?
通り過ぎたのは白馬? 後を追って森の深くへ入って行く
少女が歩いたあとには 色とりどりの花が咲き乱れる
白馬だと思って追いかけた先には とってもキレイな青年が立っていた
彼は何も言わずに そっと少女にくちづけを…
少女 『ん~♡』
メルヘンの森は突然消え去り 公園で目覚める少女 あわてて学校へ
高校生のオ・ハニが夢でみたのは誰?
???『オ・ハニ? オ・ハニ!』
ハニ 『は は~い』
???『我らが“ハニー”は朝から考え事~?』
**ボ~っとしていて先生に指摘されるハニ**
**それをデレデレ見惚れているのは ハニにお熱のポン・ジュング**
先生 『みんな 勉強って大変?』
生徒 『は~い』
先生 『つらいかなぁ?』
生徒 『は~い』
先生 『そうよね~ この国の高校3年生ってのは孤独だし 勉強も
すっごく大変だわ けどあなたたちがどんなにつらいって言っても
担任の私程じゃない あ? 組織の恐ろしさを知らないでしょ!』
**昼休みランチタイム **
ミナ 『成績が出たみたいね』
ジュリ 『うちのクラスはまたビリでしょ いつものことなのに
よく飽きもせず恐れるわよね』
ミナ 『工事終わったんでしょ?新築祝いは?』
ハニ 『何だか忙しくて…荷物もまだ片づけてないの』
ミナ 『じゃあ やらせれば? ポン・ジュングに!
さっきもあんたのこと見てたよ♡』
ハニ 『ウソばっかり(笑)』
ミナ 『なによ ほんとだってば』
**自動販売機にお金を入れたのに ジュースが出てこない後輩 **
(見ていたハニは…)
態勢を整え 自動販売機にダイナマイトな蹴りを一発!!!
お見事! ジュースが落下
後輩1 『3年生の模擬試験のトップ またペク・スンジョ先輩ね』
後輩2 『そう トップでその上 500点らしいわ 満点よ』
ジュリ 『聞いた?ペク・スンジョがまた満点 人間じゃないみたい』
ハニ 『たしかに人間じゃないわね 妖精…森の妖精なの』
**あの夢の話をする **
ハニ 『私ね あの白馬のあとを追ってたの だけどその白馬が突然…
パッと消えちゃって そのあと現れたの 噛みつきたくなるほどの
イケメンだった』
ジュリ 『噛みつきたくなる?』
ハニ 『うん その時 吸血鬼の気持ちが分かったような気がした そうだ
きっと吸血鬼も最初はそうだったのよ 愛する女性のうなじが
眩しいくらい真っ白で すっごくキレイだったから 思わず…
噛みついちゃったんじゃないかな』
ジュリ 『はぁ 何言ってんだか 豚足でも食べてな まったく…』
ハニ 『ムグ~ だって絶対そうだって』
**そこへ 女子の悲鳴つきで現れた男子生徒が… ゆっくりハニの横を
通り過ぎ 自動販売機に **
後輩1 『スンジョ先輩 これどうぞ飲んでください
ジャンミですぅ ホン・ジャンミ♡母はお母様のお友達なんですぅ』
**クールに無視して販売機にお金を入れるが ジュースが出てこない **
ジャンミ『やだぁ また出ないみたい ハニ先輩!また出ないって~』
**あわてるハニ **
ジャンミ『ハニ先輩 早く来てよ~』
ハニ 覚悟を決めて…またも見事な蹴りを!
出てきたジュースを手渡すジャンミ
呆れたようなまなざしで しかしすぐに立ち去るスンジョ
ジャンミ『ねぇ先輩 今回も満点ですってぇ?♡さすがだわぁ』
**その時!突然…**
ミナ 『ハニ!オ・ハニ!!オ!!!ハニ~!!!!』
**ミナの叫び声で振り返るスンジョ**
ハニ 『(え?なに?なんなの?こっちに歩いて来る~)』
スンジョはハニの横を通り過ぎ 販売機から釣銭を取り出し 立ち去る
**午後の教室 深いため息のハニ **
ジュリ 『だから言ってるの 告っちゃいなよ!』
ハニ 『告る?』
ジュリ 『あと少しで卒業よ いつまでグズグズしてるつもり?』
ハニ 『そうだわ 私のせいよね?私の気持ちがわからなくて…
彼も言い出せないんだ シャイなんだからぁ♡
決めた!バッチリ告ってやる(笑)』
**ふと考えるハニ **
ハニ 『でもどういうふうに?どうせなら…印象に残る告白にしないと…』
ミナ 『動物はね 求愛のダンスをするの』
ハニ 『ダンス?』
ミナ 『うん 魚も鳥もペンギンも…ショウジョウバエも踊るんだって
動物は告白する時に踊るの 求愛ダンスを…』
ハニ 『求愛のダンス…?』
**妄想 スタート!**
バレエのプリマドンナのハニ 相手役はもちろんペク・スンジョ
華麗に踊り 彼のリフトで持ち上げられたかと思ったら…投げ飛ばされた…
**妄想 終了 **
そこへ現れた生意気な後輩
ジャンミ『あら 今日も部活に?』
ハニ 『うん デッサンのモデルが来るでしょ』
ジャンミ『3年生なら勉強したら?ハニ先輩には無理なんじゃないかな?』
ハニ 『何が?』
大きな胸をアピールするジャンミ
ハニ 『あぁ…スンジョ君も…胸の大きい子が好き?』
ジャンミ『そりゃそうでしょ?スンジョ先輩も男よ
ところでジュング先輩はまだ?彼モデルなんでしょ』
**子分を連れてさっそうと登場したのはハニの同級生ポン・ジュング **
持参したのは 鍋
ハニ 『なにこれ?』
ジュリ 『うわぁ なになに?見せて?中身は?』
ジュング『トリや』
ハニ 『トリ?』
ジュング『そやから鶏や』
ジュリ 『サムゲタンね うわぁ そうなんでしょ?(笑)』
ジュリを冷たく突き放し ハニに鍋ごと渡す
ジュング『お前が食べろ 全部な』
ハニ 『どうして私に?』
ジュング『鏡見てみぃ げっそりしてるで』
ジャンミ『ジュング先輩!早くポーズをと取ってもらえませんか?』
ジュング『分かった分かった』
デッサンのためのモデルとしてポーズを取るジュング
ジャンミ『今日の絵のテーマは動きのあるポーズです 始めて』
あれこれ支持されて取ったポーズは すごく無理な体勢だが ハニが
見てると思って頑張るジュング
しかし出来上がってみると…
ハニが描いたデッサンの顔はジュングとは似ても似つかない
ペク・スンジョとしか思えない顔に…
**その頃職員室では **
教頭 『模擬試験の結果だ これを見てもまだそうやってテレビなんか
観て笑ってられますか?ソン・ガンイ先生?』
成績の分布グラフを取り出し
教頭 『この丸くて白いシールはソン・ジオ先生のクラスの成績で…
こっちの点数の低い方に集まってる青いシールは全員お宅の
クラスの連中だ!真っ青だろ?』
ガンイ 『ですねぇ 海みたい!(笑)』
教頭 『ソン先生!!』
ジオ 『はい!』
教頭 『あぁ ソン・ジオ先生じゃない ハハハ こっちのことだ(笑)お宅の
クラスの成績が悪いために全校生徒の平均が下がってるんだ!
特にオ・ハニ トッコ・ミナ チョン・ジュリ ポン・ジュング!
この4人が足を引っ張っている こいつらだけでも何とかして
もらえないか?いっそ試験を受けさせないとか!』
**そこへペク・スンジョが入室してくる **
教頭 『おう ペク・スンジョ君か 君のような生徒がどれほど救いに
なっていることか…君は我が校の誇りだよ(笑)』
**ここは ハニの父親が営む店 “ソ・バルボク ククス” **
(注:ククスは日本のうどんのようなもの)
ハニ父 『ハニ お勘定!』
ハニ 『はい おとうさん』
仕事が一段落して休憩するハニと父
作業場には手打ちした色とりどりの麺がつりさげられている
ハニ父 『今夜いっぱい干せば十分乾きそうだな』
ハニ 『私にはまだ全然わかんないわ 子供の頃から見てるのに…』
ハニ父 『お前が小さい頃は 屋根なんてなかったよな
近頃は空気が汚いから外で干すと嫌がられる(笑)』
ハニ 『昔は確か 外で干してたわよね…』
**父に何か言いたげなハニ なかなか切り出せない **
ハニ 『お父さん…』
ハニ父 『ん?』
ハニ 『今 お父さんも同じこと言ってたか…ハハハ お父さん…』
ハニ父 『ん?』
ハニ 『お母さんに…どうやって求愛したの?』
ハニ父 『求愛?』
ハニ 『あぁ…ほら 告白よ 友達のジュリがね 好きな人ができたらしい
んだけど…どうやって告白したらいいのか悩んでて…』
ハニ父 『当時 お父さんの車はものすごいポンコツだったんだが(笑)
それに母ちゃんを乗せて猛スピードで突っ走ってたんだ
舗装されてなくて 車は跳ねるわタイヤはきしむわ…それで
母ちゃんが怖がって ずっと俺に罵声を浴びせたり悲鳴をあげたり
してた』
ハニ 『それで?』
ハニ父 『俺は車を飛ばしながら 母ちゃんに大声でこう尋ねたんだ
“これで俺とキスする気になったか?”とな
俺とつき合う気になったか?結婚するか?さもなくばここで
死にたいか?とな』
ハニ 『なるほど…で?答えは?』
ハニ父 『ダメでした あんた死にたいの?ふざけないで(笑)』
ハニ 『なあんだ…』
ハニ父 『だがなハニ あとで言われたんだが 母ちゃんはあの時
実はグッときたってよ(笑)』
ハニ 『ほんとに?』
**妄想 スタート**
夜の倉庫街 暴走族の女リーダー?のハニ
拉致してきたのはペク・スンジョ 怯える彼に…
「ペク・スンジョ! あたしとキスするか 付き合うか…付き合うか結婚か…
あたしと結婚するか それともあそこに ひと思いに…埋まる?」
するとペク・スンジョは…なんの迷いもためらいもなく さっさと棺桶の中に
自ら横たわり 安らかに目を閉じてしまったのだった…
**妄想 終了**
ハニ父 『好きな人に告白するんなら やはり 真心がこもった手紙が
いちばんだろうなぁ』
ハニ 『手紙?』
ハニ父 『そうだ いわゆる…“ラブレター”とかいう手紙だよ』
**何かを決心したようなハニ **
ハニ 『お父さん!先に帰る!』
ハニ父 『(慌てて帰る娘に)ついにあいつにも好きな男ができたか?』
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