マダム・フローレンス!夢見るふたり
監督
スティーブン・フリアーズ
出演者
メリル・ストリープ
ヒュー・グラント
サイモン・ヘルバーク
レベッカ・ファーガソン
ニナ・アリアンダ
公開
2016年12月1日
【感想文】
実話らしいよ。
絶世のオンチマダム(メリル・ストリープ)がカーネギーホールの舞台に立つ話。
オンチと言っても最初はそんなにオンチと思わなかった。思い切りのいいオペラ風に歌っちゃうから知らない曲だとそこまでオンチに聞こえない気がしたけれど途中から外しっぷりがひどくて笑った。
巨額の遺産があるお陰でマダムの生活は自由気まま、でも憎めない。
本当は寂しい人だったんだろうな。
そんなマダムのステージが素晴らしい。日本で言うと昔の小林幸子の一歩手前、きらびやかな衣装に羽を付けたりド派手衣装で舞台に立ちは音程外しまくりに歌い続ける。
笑い溢れるシーンも多いけれど、最期は悲しい。
いつも新聞に絶賛されていたはずなのに真実を書かれたと知った時、今までのショックが一度にのしかかって悲しかっただろうにね。
マダムを支えた偽装の夫(ヒュー・グラント)とピアニスト(サイモン・ヘルバーグ)のその後も最後にちゃんと教えてくれる。
全くの別世界の人だけど、こんな人生の人が居ても良いなと思った。
最後に流れた歌声はご本人のものなのかな?