災害と金庫
今、金庫(家庭用耐火庫)が全国的に売れています。
東日本大震災で多くの建物が火災になったり、流出したり壊滅的な被害が出ました。 そんな中、現金や重要な書類等が入った金庫が、瓦礫の中から多数見つかりました。 公的機関の方たちの立会いのもと、これらの金庫は『カギ屋さん』の手で開けられ、中身から持ち主を特定し、本人の元へ返還されました。何もかも無くしたと思っていた人達からすれば、大事なものが一部でも残ったのは大変に有り難い事でした。
濁流にのまれ、長時間海水まみれのヘドロ漬けですので、開けるのも一筋縄ではいきません。 特にヘドロまみれで時間が経ったものは、扉の隙間にヘドロが入り込みコンクリートの様に固まり、開けるのは正に体力勝負です。 テレビのニュースで一部流れていましたが、瓦礫を処理する重機で持ち上げ地面に落とすこと数度、やっと本体がひしゃげて扉が脱落して開きました。
阪神淡路大震災の後も、金庫は売れたのですが、今回は被災地東北地方は勿論、全国的に売れています。 大事なものを入れられて、災害にも比較的強いと思われたのです。一家に一台用意しましょう。 但し安物は効果がありませんゾ!!
林道ゲート
平成22年8月2日、日高山系ヌカビラ岳で救助された登山ツアー一行が
林道ゲートの合鍵を使って入林禁止の林道を入ったとして
遭難騒ぎ以上に話題になりましたが、この問題は古くて新しい問題でした。
森林管理局の広報担当者からも相談がありましたが、
そもそもあのゲートは、林道内での事故防止の為の車止めで、
歩いて入林するのは規制していないとのことです。
しかし、山菜採りや釣りや登山の人々は、より山奥まで楽に入りたい為に、
カギを壊したり、合鍵を手に入れるのに苦労(?)していたようです。
私達も以前からこのことは承知していましたが、
施錠されているカギは一般の市販品で、
そのカギはどこでも出来るものですから規制のしようがありません。
但し 『 山のカギ下さい 』 という人には、
『 入って欲しくないところへ入るのは犯罪行為ですよ! 』
とお断りしていたのが、現状です。
最後はモラルの問題ですが人の心にカギを掛けるのは難しいことです。
監視カメラ
『Nシステム』 の存在は皆さんご存知でしょう。
道路上に設置されている監視カメラで、常時走行中の車両ナンバーを読み取り、
登録された手配車両とヒットさせ、検挙します。
『9・11事件』以降プライバシーより社会の安全が優先される気風ができ、
今では空港はじめ鉄道駅等、人が大勢集まる所への設置も進んでおります。
要警戒人物の特徴点をインプットしておき、映像をデジタル処理しヒットさせます。
ススキノの全景には既にモニターされています。
日本人はプライバシー優先のものの考え方でしたが、昨今は犯罪の抑止、
検挙により重きをおくようになり、既設のマンション等への防犯カメラの設置がすすんでおります。
又、街並み全体をカメラでカバーしているニュータウンも誕生しました。
あなたも(お忍び)のときは充分にご注意ください。
誰かが見ています。