香月彩里オフィシャルブログ「香月彩里のニコニコ修行の日々」Powered by Ameba
いつもお世話になっている皆様へ

ご報告です。

大変私事ですが、
この度、蝉が苦手なことを
ご報告いたします。

遠くにいる分にはいいのです。
鳴き声も、夏を感じさせてくれてありがとう。
長い土での生活から、短い地上での命
どうか悔い無く鳴いてくれ、生きてくれ、
そう思うのです。

けれど




ある日、私の住むマンションの廊下に


力尽きた一匹の蝉が、


仰向けに、横になっていらっしゃいました


お疲れさまでした。


そう思いながら、少し迂回して歩くと


突然、


彼は、飛びました。


大事なことなのでもう一度言います。


彼は、飛びました。


想像してください


いきなり、足元にいた


蝉が、バタバタと、飛ぶ。




そのビジュアルは、そう


Gokiburiのよう。


飛んでは、力尽きて、床に落ちる蝉


わたしが通り越そうとすると


バタバタ羽を動す。


無理だと思った。


もしかして、あなたは死んだ父の生まれ変わりなの?


何かわたしに伝えたくて、ここにいるの?


そんなファンタジーに思いを巡らせるゆとりなど


ナッシング。


本当に無理だった。


自分の部屋は、もうすぐそこなのに


全く進めない


急に飛ぶ、ということが


猛烈に怖かった。


相手は、もうすぐ尽きる生命に、抗うように


最後の瞬間をもがいているのに


敵でしかなかった。


頭では、怖くないよ、


攻撃してこないよ


と理解しても、





またいつ飛ぶかわからない


じっと床にいる蝉は


蛇とか、ワニとか、なんか噛みついてくる


ウネウネしたものと同じくらい怖かった。


あの経験を経て


わたしは、蝉が苦手になりました。



だからなんだ、


きっと、ここまで読んでくださったあなたは


思ったでしょう。


映画では


一番伝えたいことは


言葉にせず


絵で見せる、そうです。


ということで


それでは、引き続き


楽しい夏をお過ごしくださいひらめき