[ラパス 2日 ロイター] - 南米ボリビアのモラレス大統領を乗せてロシアを発った大統領専用機が2日、オーストリアのウィーンに予定外の着陸を余儀なくされた。米中央情報局(CIA)元職員エドワード・スノーデン容疑者(30)が搭乗している可能性があるとして、フランスとポルトガルが領空の飛行許可を取り消したためだという。
モラレス大統領はモスクワで開かれたガス輸出国フォーラム(GECF)首脳会議に出席。大統領専用機はフランス上空を通過し、ポルトガルに立ち寄る予定だった。
ボリビアのチョケワンカ外相は、飛行拒否の理由について、米情報収集プログラムを暴露したスノーデン容疑者が大統領専用機に同乗していると疑われたようだと説明。フランス・ポルトガル両国がモラレス大統領の生命を危険にさらしたと非難し、「誰がこのうそを作り出したのか分からない」などと述べた。
ボリビアはスノーデン容疑者が亡命を申請した21カ国に含まれ、モラレス大統領も亡命申請があれば検討するとの考えを示していた。
オーストリア外務省の当局者は、スノーデン容疑者が大統領専用機に搭乗しているとの見方を否定した。