祝・世界ジオパーク認定!高知県室戸市がアツい!④ ~行当ジオサイト+吉良川町の街並☆~ | ブルー・アイランド通信

祝・世界ジオパーク認定!高知県室戸市がアツい!④ ~行当ジオサイト+吉良川町の街並☆~

二日目朝は、室戸岬の西にある行当(ぎょうどう)海岸へ!




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濃く美しいブルーに染められている海の手前に、ジオの見どころの一つ…、




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海に流れてくる砂や泥は重さによって、砂は海岸の近くに、泥は深海に積っていきますが、


地震や大雨による土砂崩れによって、砂が深海まで運ばれて泥の上に積み重なり、


再び泥の堆積 → 地殻変動による砂の流入 を繰り返した後、


地面の隆起により海底が陸へと上昇し、


こちらに現れているタービダイトという地層になりました。


地殻変動による地層の形成や、過去の深海の様子が分かる、貴重な地層になります♪




昨日の室戸岬からのジオサイト見学や海洋深層水工場での講義の際には、


今回の講師を務めていただきました室戸ジオパーク推進協議会の柴田先生に、


ジオサイトの専門的分野だけでなく、ジオを通じた室戸の“まちづくり”の活動について、


詳しく分かりやすい解説を聞くことができました☆




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タービダイト層の向こう側には、深海を流れる波の様子が海底に刻まれたものが隆起上昇、


古代の深海の波の流れが分かり、現代の地層形成のヒントにもなる漣痕(れんこん)を見つけられました☆


他にも、深海を歩いた二枚貝の通り道の化石(!)や、


地震による海底での地滑りの跡が残る地層も見学することができ、


行当では過去の自然の大きな運動がもたらした地形の変化を沢山目にすることができますヽ(゚◇゚ )ノ




行当の次は、室戸市の東口に近い所にある吉良川町の町並み見学へ!




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台風のメッカ・室戸の地の豊富な降水量を用いて、山間部ではかつて、製炭業が盛んに行われており、


この地で生産される備長炭は吉良川の街から大阪へ船で運ばれ、


最高級の備長炭として重宝され、この地に莫大な利益をもたらしました!


こうした製炭・海運業で財を成した豪商・豪農が明治期に建てた家々を見ることができます☆




この吉良川の街並では、地方のジオの特色が産業・建物にも利用されていることがはっきり分かります♪




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吉良川で見られる家屋の特徴とも言えるのがこちら、




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石灰岩に発酵した藁を塗りこんだ土佐漆喰により塗り固められた、少し黄色がかった白壁と、


暴風を伴う豪雨の水を切って分散させ、また優れた建築デザインにもなってる水切り瓦です☆


実用性・デザイン性が優れているのはもちろんでしたが、


地域の自然状態に調和するように素材・建築様式が選ばれている様子を興味深く拝見できました(^人^)





ジオサイトに関する学習は、単に過去の地球の運動を知って感心するということだけではなく、


昨年の大震災でも目の当たりにした、津波をはじめとする災害に対する備えを行うことにもなります。


ぜひ“防災”といった観点からも、教育・学習旅行などに活かしていってほしいと思いました。


皆様もぜひ!学習と自然と…、自然がもたらしたグルメも満載のジオサイトへお出かけ下さい☆


室戸でも数多くの「なるほど!」・「綺麗!」・「美味しい!」がお待ちしています~(≧▽≦)