去る4/10(水)にプレスリリースを発表しました。

放送番組とソーシャルメディア連携による視聴者参加型の新メディアサービス開始について

私の地元のCATV放送局である宮崎ケーブルテレビと共同で、ソーシャルメディアを連携させた新しいメディアサービスを始めることにしました。

具体的に何をやるかというと、放送番組に寄せられたTwitterのツイートを、任意で選択し、放送番組に挿入できるようにしたことと、番組に寄せられたツイートを日別にWebページにまとめてファイリングし、過去の閲覧を可能にしたというところにあります。

放送局のようなメディアがTwitterを使って何かやる時の大きな懸念は、やはり「荒れる」ことだろうなぁと思います。そしてそれを自社のWebサイトや放送番組に流すのは、放送倫理上も問題があるし、なによりも会社としてのイメージも悪くなってしまう。現状のままではTwitterを取り込んで何かをするのは非常にリスクが高いと言わざる得ません。

Twitter上はTwitter社のサービスで、フルオープンなものなのでコントロールはできませんが、そのツイートを一時的に保持し、企業のWebサイト上に転載するツイートをコントロールすることができるソリューションが、株式会社AGMが開発した「Twimedi」(ツイメディ)というシステムです。

Twimediであれば、放送番組上の放送内容は必ず考査を行わねばならないという放送法もクリアできるし、何よりも視聴者が番組に寄せられたツイートを日別にHTMLに生成できるので、その日の番組でどういう意見が寄せられたのかの振り返りが可能です。つまり「毎日の生放送番組に新しい付加価値を加えることができるのではないか」と考えました。

ただ、それだけやってもつまらないので、Youtubeの公式チャンネルを解説し、MCNの放送番組をインターネット上に開放させ、FacebookページやTwitterアカウントなども解説して、トータルでソーシャル連携を行い「新しい放送番組の価値創造」をやろうというのが、この企画も目的です(聞くところによると、Youtube公式チャンネルを開設した宮崎県の放送局は、MCNが初めてだそうですね。。。)

この企画自体は2012年の2月から提案をし、10月ぐらいから具体的な進め方について打ち合わせを重ね、1月から開発、制作をはじめ、実質3ヶ月で構築を終えました。しかし、これは作って終わりではなく、これからどう運用し、どういう価値創造を行うかを作っていかねばなりません。

ここから先は企画力勝負になってきます。このソリューションをどう番組制作に活かしていくか、真価を問われるのはこれからです。

また、このサービスの要件定義に始まり、開発、デザイン制作などテクニカル全般のプロデュースについては、宮崎県のIT企業スパークジャパン株式会社にお願いしました。このサービスは同社の多大な協力があってからこそ実現できたようなものです。スパークジャパン代表取締役社長の岡田憲明氏、専務取締役の宇佐美和也氏にはこの場を借りて深く御礼申し上げます。

本サービスは宮崎ケーブルテレビとの共同での実施ですが、エアドライブ社が実施する初めてのソーシャルメディア連携サービスであり、地方活性化サービスの第一弾であります。

どうぞ宜しくお願い申し上げます。