先日、ちょっと考えることがありまして。。。

先日、某飲食店で友人(と言っても先輩ですが)と食事する機会がありました。ゆっくりを話がしたかったので個室を指定して予約をしたのですが、隣の個室が非常に騒がしく感じました。夜でしたし、お酒も入るとたまに声が大きくなるのはよく分かる話です。それぐらいであれば気にも留めません。隣はどうやら4~5人で集まって飲み食いをしているような感じでした。

しかし、そのような状況はずっと続き、友人はだんたん機嫌が悪くなってきました。私は頃合いを見て食べ物や飲みものを私たちの部屋に持って来たスタッフに「隣が騒がしいのですが」と申し入れました。そのスタッフが来ている時もかなりうるさかったので、スタッフさんは「申し訳ありません。確認して対応します」と言って下がりました。

補足すると、この店の個室は完全な個室ではなく、壁はあれど天井まで届いておらず、天井が隣同士の個室で共有されているため、音が隣に漏れ易くなっていました。それゆえ、必要以上に騒がしくしないようにあらかじめ客側に通知されており、テーブル席では利用可能な「飲み放題コース」を個室では利用禁止していました。

しかし、その後も状況は改善されず、今度は私が腹立たしくなり個室を出て、廊下にいるスタッフに「ちょっとナントカしてくれませんか、これじゃ話ができやしない」と強めに申し入れました。スタッフはあわててマネージャーに確認をしに行き、私の個室にお詫びにやってきました。

私はお詫びをして欲しいのではなく、ただ、隣の騒がしさをなんとかして欲しいとお願いしました。するとマネージャーは「何度も申し入れているのですが」と平身低頭でお詫びするので、こちらもこれ以上強く言えませんでした。すると友人は「ここはこんな店だったの?」とやや失望した感じで、私も予約した私もいたたまれなくなりました。

するとマネージャーから「別の部屋が空きましたので、そちらにお移り頂いてもよろしいでしょうか?」という提案がありました。友人はもうかなり機嫌が悪くなっていたので「いや、もう帰りますからいいですよ」と吐き捨てるようにいい、私もこれは早々にお開きにした方がいいと思いました。しかしマネージャーは「いや、そう仰らず、何卒、別のお部屋にて残りのお時間を楽しまれてください」と懇願するので、私も友人も応諾し、別の部屋に移動しました。

ここで友人は言いました。
「ルールを守らない彼らはそのままで、ルールを守っている僕らが部屋移動するって、何かおかしくない?」
これは私の心に強く残りました。


ルールを守らない客に対し、店舗オペレーション側が再三、再四注意を申し上げたにも関わらず、状況が改善されず、他のお客様への迷惑が生じているのがこの状況です。それで、迷惑を被っている客側が移動を強要されるのは、確かに筋がおかしいように思います。これは自分の中に「ルールを守らない客が『その店のお客様』として遇されてよいのか」という大きな疑問を残しました。

少なくとも、この店においては、店側は「ルールを守らない騒がしい客」を優先し、私たちに譲歩を求めました。普通に考えれば、「ルールを守らない騒がしい客」を私たちよりも「お客様」として遇したことになります(本心はそうではないことはわかってますが)。

この状況で「私たちの部屋移動」が相応しいオペレーションだったのか、自分には今でも疑問思えてなりません。

例えば、シティホテルには宿泊約款が確立されており、それに従わない客は宿泊支配人の権限と責任において、問題となる客を退去させることができます。ホテルのレストランにも利用規約があり、やはりバンケットマネージャーの権限で退出を命じることができるようです。

普通の街の飲食店でそこまで出来るかどうかという問題がありますが、ルールを守らない客に対しては店が毅然とした態度を取らない限り、その店のスタンスを疑われますし、その店の評判にも直結すると思います。注意の度合い、警告の度合いによって変わりますが、場合によっては「ルールを守らない客に対しては退出してもらう」という対応もあるのではないかと思いました。

これすなわち「ルールを守らない客は客として遇する必要はない」ということです。

この考えはちょっと極端なのでしょうか?