本日2013年4月1日を持ちまして、弊社エアドライブ株式会社は3期目に入りました。会社を設立して満2年。1年目の第1期はとにかくガムシャラに突っ走り、様々なものを見聞し、AR(拡張現実)の可能性だけにどっぷり突っ込んだ1年でした。2年目の第2期は、依頼を受けて自社よりも他社の新事業の立ち上げに注力しつつ、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)の未来に夢を馳せておりました。

当たり前ですが、1期、2期それぞれに反省すべきことがありました。3期目を迎えるにあたり、この反省点を次に活かさなければ、人として、また会社として、進歩がないことになってしまいます。

よって、2013年度、すなわちエアドライブ社3期目は、前2期の反省から下記の方針で進めていこうと考えております。

1.自社サービスの立ち上げ
エアドライブ社を創設した際、同じ九州人として尊敬しているインフォテリアの平野洋一郎社長より「『起業』とは『業を起こす』という意味である」というお言葉を賜りました。すなわち「業を起こせないレベルでは起業にあらず、あくまでも独立にすぎない」ということです。

個人事業主ならともかく、法人を設立しておきながら、世に何も成せないままただ金を稼ぐことのみに邁進するのは、あまりにも空しい限りです。だから昨年の段階で「2013年度は必ず何らかの形で自社ドメインで世にサービスを展開する」と決めておりました。昨年秋から進めていたその準備もあらかた整い、まもなくプレスリリースを出せる段階まで来ております。

今期はサービスを立ち上げるだけでなく、それを軌道に乗せ、次のフェーズへの移行を加速させていこうと思っております。


2.収益構造の見直し(業務委託・請負中心から協業中心)
エアドライブ社はこれまで業務委託中心で動いていました。それは当時考えていた自社サービスを展開するための当面の資金作りが目的でしたが、業務委託はある程度の時間と労力を要求されるため、自分がゆっくり考える時間がなくなってしまうんですよね。

エアドライブ社を設立してまもなく、僕はロケットスタート(現:nanapi)の古川健介(けんすう)社長のところに独立のご挨拶に伺いました。ランチを一緒にしながら、けんすうさんは「自分でサービスやりたいなら、他社の業務委託を自分の稼働の50%以内に留めることです」とアドバイスしてくれました。でも、現実の僕は業務委託の仕事に90%以上の稼働をかけていました。お仕事を依頼されるということは大変ありがたいことですし、クライアント様には感謝しております。しかし、そこに自分の労力の殆どを注ぎ込んだ結果、「自分はなんのために独立したのか」「なんのために会社を作ったのか」がわからなくなってきたのも事実です。

これらの反省から2013年度は、会社の収益構造を変え、業務委託・請負中心から、協業およびBtoCサービスへのシフトチェンジを図ります。当初は厳しいですし苦しいとは思いますが、いずれどこかでシフトチェンジしなければならないことですので、思い切って自社サービス展開を行う今年度に実施します。


3.社会的意義のある事業の推進
これはエアドライブ社創設の頃から思い描いていたことです。「企業の価値は社会で何を成し得たかで決まる」。そのために我がエアドライブ社は何ができるのか、それをじっくり考え、行動したいと思います。


2013年度も弊社エアドライブ社を何卒宜しくお願い申し上げます。