最近、ムスメに子ども向けの英語のDVDを見せたり、歌を聞かせたりしています。

私自身が、高校に入るまで塾や英語教室に全く行かなかったこともあり(大学附属校で中学に上がる時に形式だけながら入試があるため、小学校高学年の時点で塾に行っていない子はかなり珍しかった)、英語が苦手で大学進学も含めてかなり損をしてきました。
それもあって、今ごろになってTOEICの勉強なんかしていますしね。

こういうものは、勉強を勉強と思わないうちに身にしみこませておくのが一番。

で、使っているのがTBSのCatChat for Babiesというシリーズです。

Cat Chat for BABIES

¥2,310
楽天

値段も手ごろだし、DVDの最初から最後まで全く日本語が入っていない点がいいなと思っています。
あとは、YouTubeのMothergoose clubという、子ども向けの歌とトークが延々と流れる動画のシリーズ。




そんなわけで、私自身も最近マザーグースを味わうようにしています。
マザーグースは英語圏の人たちにとって、私たちの「桃太郎」や「浦島太郎」のようなもの。教養の原点であり慣用句の元にもなっていて、シャーロックホームズなどの英米文学を読むときにも役に立つといいますから。

Mother Goose: Volume 1: Children’s Nursery Rhym.../1920sEra.com

¥価格不明
Amazon.co.jp

で、件のCatChatのDVDに、「Good Morning Merry Sunshine」という歌が出てくるんです。
これは厳密にはマザーグースではなく、キリスト教系の教育機関で歌われる唱歌のようなものらしいんですが。

原曲の歌詞はこちら

おはよう、お日さま
どうしてそんなに早起きなの?
あなたはお星さまを追いやって、お月さまも消してしまう
私はゆうべ、遊ぶのをやめる前にあなたが寝に行くのを見た
あなたはそこからどこへ行って、どこにいたの?

私は眠ってなんかいませんよ、
私はただ東の国にいる、起きて私を眺める子どもたちに会いに回っているんです
私は小鳥やみつばちや花たちを、そしてなにより遊びに行くのに遅れそうな子を起こしているんです



…うーん、なんといいますか。
天動説とも地動説ともつかない、うまい説明だな、と。
キリスト教って、実に1992年まで正式には地動説を認めてこなかったんだそうです。
キリスト教系の学校では、歴史(紀元前4004年以前が存在しない)や生物(人間がサルから進化したことを否定)と並んで大きな鬼門らしいんですが…。

この歌を直接解釈すると「天動説」になりそうですが、CatChatのDVDではお日さまの横で地球がクルクル回転していました。

信心深いキリスト教圏では、子どもの歌にも宗教的な大人の事情が影響するのだな、と感じ入っています。

マザーグースも、実はけっこう怖い歌が多いですしね。
いたずらばかりしている野うさぎが、妖精に三回注意されてもいうことをきかないと地獄に連れて行かれてしまったり。

でも日本の歌やおとぎ話にも、私たちが意識しないだけで神道や仏教の影響がふんだんにあるのかもしれませんね。